ひとつひとつの舟 互いの姿は波に隔てられても

 「日常性の維持」再開で5時に学校入り。授業準備、模試作成、職員室整美、等々。体重は被服で66.7㎏で、旅行前より1㎏増。今回は東京・実家と合わせて5泊もしたのにそんなに増えませんでした。戻すのも楽ですね(というか、1日1食に戻して適当に働いていたら勝手に戻るでしょう)。

 朝のSHRで黄金週間の宿題の回収物があるんですけれども、例年に比べてその回収率が悪いのが今年の高1A。だもんで職員室にて。
 私「数学先生、本当に済みませんでした~!」
 数「え、何が?」
 私「どうせ提出率」
 数「あぁ、そうか。ほんまや、外進組とは思えんほど悪いで!」
 私「注意と声がけとをしますんでどうぞお見捨てなく先生からもお手を……あ、古文せんせ~、全く以て申し訳御座いませんでした~!」
 今年はお詫び行脚の春・夏だ!(秋以降まだお詫び行脚の必要性があるクラスだったら、私、舟から降ります)

 本日はA~E組で現代文の授業が5コマ。久しぶりにガッツリ喋ると、やっぱり楽しいですねぇ、などと独りよがりなことを考えながら職員室に戻ったら、あら英語先生ったらご機嫌斜めのお顔。
 英「一週間ぶりにB組で授業したら、休みボケかなんか知らんけど、余りにも予習やってないやつが多くて」
 私「ほうほう」
 英「自分でもこんなに怒る? って内心ちょっと引くくらい激ギレしたらクラス全体がお葬式みたいになって」
 私「あらそれはお大変」
 英「あんた、他人事じゃないから」
 私「と、申されますと?」
 英「明日はあんたのA組で初授業があると。あんたのとこがいちばん予習せんからね」
 私「大変申し訳御座いません」
 英「帰りのSHRで絶対予習してこいって伝言しといて」
 私「御意」
 英「予習してないやつがおったらぶっ殺す! 担任をな! って」
 私「何でだよ。大体、内進組って英数で中学3年間かけてしっかり調教してるんだから、予習してないって言ってもせいぜい1割くらいのもんでしょ。休み明けって仕方なくない? 僕の現代文でも今日は漢字の小テストをしたけど、先生のC組だっていつもより不調だった」
 英「マジ? あぁ、なんかまた腹立ってきた。漢字ぐらい日本人なら勉強せんでも書けろよ!」
 私「『ウエンな方法』って書ける?」
 英「日本語の意味が分からん!」

 帰りのSHRで、予習をしてこなかったら担任を殺すという伝言をしたら、一部のお生徒さんたちは大喜びでした。英語先生ったら真面目な人だから、フラグとかそういう感覚、分かんないんだろうなぁ、と。
 でもって誰かが予習をして来ないことをおピュアに期待なさっているお生徒さんたちは、英数レベルで予習が追いつかないことが入試的に本当に致命的だ(っつーか定期テストレベルで危険だ)ってこと、気づいてないんだろうなぁ、と。
 大丈夫かよ、この舟。