隠形魔法

 定期試験3日目。にして、毎年この時期恒例、教育実習生の「はじめまして」。高1学年には2人の実習生、共に61回生の化学N先生(女性)、数学I先生(男性)。61回生は高3時に週1回、漢文だけを担当したという(後、東大理系の漢文特講もですが)薄めの関係。化学のN先生はHRで我らが高1Aを担当するということですが、「お分かりの通りの定期中、基本的に生徒との初対面は試験明けの水曜日だと思って下さい」と言わざるを得ないのが進学校でして。
 実際、朝のSHRの先生挨拶、きちんと顔を上げて聞いてたのだけでも褒めたいと思いましたけど、挨拶の後は一心不乱の(直前付け焼き刃)勉強でしたから。

 私の方は、高1B~E組の現代文の採点・得点集計をガシガシとやって全部終わらせる。平均点にして5点強A組より下がり(問題は、50点分が共通、50点分が別問題)、A組が「やや良い」の評価だったのから少し下げてB~E組は「例年並み」。
 日常の勉強において外進A組よりも集中力を持っている(頼むからA組は彼ら並みになってくれという)B~E組ですが、唯一A組に劣っている点があるとすれば、試験期間の集中力、そして試験50分の最中の集中力です。ここは、試験慣れした(試験に飽きた?)内進と、高校入試というイベントを潜り抜けた外進とでは流石に違う。そして、特に現代文なんて科目の試験では、試験50分の最中の集中力が大きく物を言う。
 結論から言うと、特に記述解答の問題において、B~E組には空白が目立った。50分の集中的思考に耐えられない人が少なからずだったのですね。高校入試を経たA組諸氏は、なんぼなんでも試験「中」は集中という構えを全員持っています。
 伝え聞くところによると、内進の優等生が「現代文は試験中に考えなければならない設問が増えて難化した」と評したとか。それは良かった。試験中に50分本気出して考えたら、それだけで少し頭良くなってますよ。

 18時に、学年主任先生、私、N先生、I先生の4人でささやかな歓迎会。主任先生は61回生との関わりが深くていらっしゃったので、懐かしい話に花が咲き(勿論、67回生高1の話もたくさん)。二次会はフレンチバル「R」に行ったんですけれども、実習初日で2軒目まで2人とも付いてきたのに感心。頑張って下さいね。
 6年前になるのかな、56回生Kくんが私の学年に実習で入ったときは、彼が寮に泊まったのもあって、1日置きに飲みに連れて行ってた記憶が。毎回2軒は回ってたから、K市中の飲み屋を連れ回したことになりますね。

 平方イコルスンスペシャル(1)』読了、★★★。そうそう、教室って、色んな人が色んな方向からボケたりツッコんだり独り言を言ったり奇声を上げたり、ごちゃごちゃしてて良く分かんないんですよ。そこを舞台にしたギャグマンガを描いたら、自然な笑いになればなるほど実際の教室風景からは遠ざかって行くんです。この漫画、実際の教室に近い気がする(キャラの個性・アクは強すぎるけど)。