言う事を聞く子

 先ずはTwitterから140字。
 【少し前にツイートした、鍵っ子が水木翁のお陰で見えない他者との交通に開眼、寂しさの原体験を抱いた国語の試験では出題者との交通で高得点という話。学年集会でも披露したんですが、その時に自分を「リアルコミュ障ペーパーかまちょ」と名づけたのは自分の人生に対して敬意が足りなかったな、と反省。】
 「かまちょ」って言葉、春休みに読んだ本(現役養護教諭が書いた岩波ジュニア新書)で見て「SNSの書き込みならともかくリアルでこんな言葉使うやつおるんかいな」と思ってたんですけど、居ましたね。ウチのクラスでも生徒が口にするのを聞きました。

 志村忠夫「科学の限界」の授業準備。3回分の参考資料は、早川タダノリ『原発ユートピア日本』、下山徳爾『人間の限界』、石井洋二郎「鉛筆の書き込み 図書館という書物の森」(東京大学教養学部報より)、と完全に文系寄り。幾ら文学部出身の現代文教師だからって、あまり偏っちゃいけませんよねぇ。
 いや、それがですね、偏ってはいけないと先日の某くんとの生徒面談で思いまして。私がこないだ授業で何気なくこぼした「物に興味があるなら理系、人に興味があるなら文系」の一言「で、文系にしました」と言われ(隠しはしたものの)ちょっと狼狽。生徒って意外と教員の言うことをきく(大意)、の言は野矢茂樹先生でしたかね(多分、『無限論の教室』)。

 さて、金~日で開催されている「ビール祭」@K市H公園、職場に行く人が居ればご一緒に……ってまぁそんな方は事務嬢さん一択なんですけれども、とにかく念のためにデスクワークの全てを昼過ぎまでに終わらせ。
 はしたんですけれども、曇天模様の空の下、寒い中わざわざ外でビール飲む意味がある? という天気。取り敢えず、事務嬢さんに「ビール祭どうします?」のメールだけ送って、職場から歩いて血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」へ移動、買い物をしようと思ってたんですけれども初っ端のタワレコUAの新譜が置いてなくて唖然(嘘、ちょっと予感してたら果たして、って感じでした)。紀伊國屋で数冊の本を買い、再び20分ほど歩いてオサレ喫茶店「W」に入店。
 スポンジケーキとバナナジュースのセットを注文してお読書。この喫茶店は、以前池ノ都先生が浮き世の柵から断れないお見合いをした店として(私には)知られているんですけれども、ママ友が幼児を放し飼いにしてくっちゃべってる昼間さえ避ければ、ドリンクもケーキも気がきいてるし雰囲気は良いし禁煙だし最高のお店なのです。読書捗る。

 17時に事務嬢さんから旦那様の体調不良で「ビール祭」不参加という返信、だったら独りで参戦してもいいかなぁ、と思って喫茶店を出たら傘が要らない程度ながら、雨。全てが中途半端でどうしよう、という流れ。要はどこで飲もうか、っつーお悩みなんだから幸せな時間ではあるんですけれども。
 で、結論。西鉄電車で二日市にゴー。

 焼き鳥「月空」にて独酌読書。18時開店に一番乗りだったんですけれども、直後に予約の2人連れが3組でマスターは大忙し。先週偶然カウンターで一緒になった(マスターのご子息の)63回生Mくんが「喜んでました」とお礼を言われましたが、言うべきはかなりサービスして貰った(と思います)私の方ですね。
 さて、カウンター読書終盤戦、で新久千映新久千映の一人さまよい酒』を読もう、と思ったのですが。読む前に先ず書名に立ち止まってしまう、掛詞なら「お」が要らない? 「お一人様」「良い酒」と「彷徨い」とを掛けてるんでしょ? 読者の方が頭の中で「お」を補うだろう、って判断なの? それとも掛詞じゃないの?
 と、キープの焼酎を(氷無しで水と焼酎の1:1で)飲みながら、気づけば20分経ってました。本自体は帰りの電車と自宅のソファーとで読了、★★★。