風に吹かれて歩いてゆくのさ

 無風状態というのは、読書だ宴会だという遊びらしい遊びもせずに仕事に集中しているという意味で、私が本当の意味で理想的な「日常性の維持」原理主義者なのであれば、本来ならばだらだらだらだら1000字だ2000字だとこんな日記なんて書けるはずがないんですよ。別に評論や哲学やという観念的なことを書いてる(書ける)訳でもないし。初めてウェブで日記を書き始めた時に使っていた「さるさる日記」(←ご存じです?)は、一回の更新の文字数の限度が1000字だったから、毎日の記述が締まって……たこともないか。大学生でしたしね。大学行って本読んで友達と駄弁って酒飲んでるだけでした。でもって、それが今も全く変わっていないというのが我ながら面白いですね。給料までもらって学生気分というのはどうなのよと思わないわけでもないですけれども、これは初めから「まさにそういう仕事」を狙っていた(F校国語科に就職するつもりで中高6年間を過ごした)わけですから100%想定内です。加えて、学生気分が抜けないのには、職員室に中高時代の恩師が大勢いらっしゃるという理由もありましょうね。就職13年目にして中堅の入口ぐらいに立っている私ですが、転勤無しの65才定年(余人を以て代え難き場合は延長あり)という職場ですから大先輩ベテラン先生の中には私の担任だった先生もおられ、今でも授業の様子が思い出せる先生もおられ。
 何が言いたいのかというと、別に何が言いたい訳でもないんですけれど、今日が定期テスト4日間の中の唯一のチャンスなので、体育科ベテラン先生にお願いしてさし飲みに連れて行ってもらうんですという、自慢。

 夜に向けて、高1現代文採点をガシガシガシガシ。先ず、5時~9時でA組の採点が終わったんですけれども、データを取ってみてその平均点の高さ(88点!)に驚き。作ったときの想定は80点だったのですが、一寸採点が甘かったかも知れないという可能性を含めて考えても、彼ら、勉強してました。いくら第1回で出題者の「手の内」が分かったとは言えこれは凄い。自分のクラスの生徒なので褒めるのは手前味噌なんですけれども、「天晴」の一言しかありません。いくら担任の出題だからって、「現代文」なんてコスパの悪い科目をこんなに勉強して、他の科目の勉強の邪魔をしていないかと、逆に心配してしまうレベルです。13年働いていてまだ数度しか出したことがないんですけれども、定期テストの評価(良い・やや良い・並・やや悪い・悪い)は「良い」にします。

 と、上機嫌かつ夢中で仕事をしているところに急に飛び込んで来るもんですから、発作的に抽選に申し込んでしまいました。9月24日(土)の谷山浩子@東京。だって、「猫森集会」のゲストが新居昭乃さんって、そりゃ観たいに決まってるじゃないですか。もし当選したら、23・24日と年休をとって、22日(木・祝)~25日(日)の3泊4日で上京旅行です。

 9時~13時で高1B~E組の現代文採点をガシガシガシガシ。こちらは、75点の想定で問題を作って74点だったので評価は「並」。A組との差は、空欄の有無。間に合っていないのか諦めたのか、記述答案に空欄を作られるとそこは×(0点)にせざるを得ません(何か書いてたら評価のしようもあるのですが)。以前も書きましたが、高校入試を潜り抜けた生徒とそうでない生徒の差はここにあって、試験本番の重要度に対する感度(空欄を作ることを怖いと思うか否か)というのに決定的な違いがあるんですね。

 14時から某所で某会議。前回のプレゼンで私の案がボツになったののリベンジ。前回の第1案を練り直すか作っておいた第2案・3案を出すか迷った挙げ句、数日前に思い直し、頭の中に霧の状態で存在していた案を形にした第4案を提出しました。出来・お気に入り具合を総合したら「第1案=第4案>第2案>第3案」というところ。私以外の会議参加者に好かれそうかどうかという点においては圧倒的に「第4案>第1案」だったので、今回は提出する前から採用が分かっていました(前回は半々だと思っていました)。
 第2案・第3案は日の目も見ずにお蔵入りということになりますが、どんな会議だろうがそういう保険を準備しておけというのが国語科恩師先生の教えなのです。

 夜は、体育科ベテラン先生と焼き鳥「Y」から小料理屋「S」という黄金のコース。1次会ではそれぞれの所属学年から見た学校の話、2次会では懐メロ三昧。体育先生と私は一昨年度まで63回生の担任団でご一緒だったのですが、昨年度から中高に分かれて今年度は体育先生が中2、私が高1の担任。ですから話題としては、私が高校の情報、体育先生が中学の情報を提供するという形。噂レベルの笑い話もあれば、学校のこの先に関わりそうな深い話もあれば(っつっても、「仕事」の意識で飲んでるわけではありませんが)。

 順風状態。明日はボボボーボ・ボーナス!