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我慢出来たら五週間位居たいものだと考えて来た。

 5時入りデスクワーク。朝のSHRでは席替え。前列希望を取ったら51人中20人くらいが殺到したもんで、担任「前から5列目くらいまでが『前列』になります」 生徒「意味ないじゃないですか!」 担任「希望者が多すぎなんじゃ、『前列』の定義も変わるわっ!」
 その席替えの結果だけを生徒に発表したら、タクシーで直ぐに自宅にとんぼ返り。本日は、家で床下の湿気の原因調査です。押し入れに根をはる黒カビを生み出した「水」の原因は何なのか、施工会社の方の言では今日だけで判明するかどうかは怪しそうですが。

 調査のためということで、洗面所の床を1.2メートル四方の正方形の形で剝いでもらいました、ら。あららららららららら、ビッチョビチョじゃないですか、これ、湿ってるって言うよりも水深がセンチメートルレベルのプールじゃないですか。これが全部蒸発して床に壁にと吸われたっつーんなら、そら家中湿気もしますわ。おぞぞぞぞぞ、と悪寒。
 実を言うと、毎晩毎晩ベッドで寝てて、湿気が多いなぁ、という体感はあったんですよ。でも、クーラーその他を使ってない(そもそも寝室にクーラーがない)ですし、マンションに越してきて初めての梅雨でしたんで、こんなもんなのかなぁ、程度の認識だったんですよ。

 いや~、人生何事も経験ですわ。
 施工会社の人たち、先ず床下の水分(っつーか水)を全て吸い取る作業を始めます。これは、もうタオルなんかじゃ追いつかないということで、準備されたのは大量の「おむつ」。「おむつなんて使うんですかっ?」という私の言に「吸水・保水性を考えたらこれがいちばんなんです」と、男性陣が洗面所の床穴に次々とおむつを放り込む図はなかなかにシュール。1時間ほどかけて大体の水を吸い取ったら、今度は乾いた床の上に再びおむつを敷き詰めまして。
 施「明日、このおむつの濡れ方を見て、どこから水が流れて来ているのかを確認させて下さい」
 私「じゃあ、11時に職場を抜け出して来ますんでその時間でお願いします」
 送・配水管が走っている寝室の方から水が沁みだしてきている(であろうという予想が当たっている)ことを確認したら、寝室の床を剝がして検査をするということ。
 私「寝室の床を剝がす。成る程。私、どこで寝ましょう?」
 施「えぇ、その間のホテルはこちらで手配しますが……」
 私「あ、やっぱりホテルに投宿。長くなりますか?」
 施「はい。実は……」

 施工会社の方のお話では、恐らく床下の送水管・配水管を全部取り替えて、カビ・湿気の影響を受けているであろう全ての部屋の床・壁の全面貼り替えをすることになるだろう、ということ。
 私「要するに、この部屋を一から建て直すんですよね?」
 施「そうですね。原因調査と修理で1週間、床・壁のリフォームで3週間、とか」
 私「3~5週間のホテル投宿! そそそそそれはっ!」
 施「申し訳ありません!」
 私「あ、怒ってるんじゃないですよ、こっちの話です」
 施「?」

 いや~、だって、次から始める高1の現代文、志賀直哉「城の崎にて」なんですよ? 主人公が3~5週間の温泉養生をするって小説を始める時に、担当教員が3~5週間の市内ホテル投宿って、何というタイミングだ!
 って、苦笑するしかないですよねぇ。

 夜、「もりき」にてマスターと。
 マ「それって、要するに欠陥住宅だった、ってことやろもんね」
 私「まぁ、ねぇ。原因が分かんないから何とも言えないけど。ただあれだね、意外にクレーマーみたいにならないもんだなぁ、と我ながら自分をちょっと見直した。茫然としてるだけなのかも知れないけど」
 マ「でも、補償はしっかりしてもらわんと」
 私「何が失われたのかがね、まだ自分でも全然つかめてないんですよね。例えば湿気だらけの家に今日も帰らないといけない、っていう気の重さ?」
 精神的ダメージとか身体的ダメージとか、そういう不可視のものはまぁ我慢するしかないんでしょうねぇ。さて、この先どうなりますものやら(いつから工事が始まるのか、いつからホテル投宿なのか、等々、先のことが全然分からない状態です)。