あやしうこそものぐるほしけれ

 東京都の都知事選はいつ行われるのか、と調べたら31日で安心。8月の上京は騒音回避ですね。福岡は都政とは関係なし! という判断なのか、F高同窓会から手紙等が来たりとかいうこともなく平穏。候補者の方は、何だか面倒くさいニュース(ゴシップ)が出てきて大変なご様子です。

 本日は終業式と学年集会のみで半ドン(明日から夏休みですが、高校生は全員出席の課外授業が続きます)。生徒の下校御、教員は職員会議や明日からの授業の準備。その合間に、初対面の中3女子から(卒論の一環として)敬語に関するインタビューを受けるというアポイントメントが。でも、国語科、というか職員室の中でも「最も生徒に敬語を使われない教員」から一体何が引き出せるというのでしょう。

 終業式は炎熱の体育館、にて生徒指導部長の訓示が行われている所へ、中1担当の数学先生が近づいてこられて、そっと私。
 数学「池ノ都先生の所の高1は偉いですな~」
 国語「何がです?」
 数学「高2や高3がず~っと扇いだり話したりしてる中、高1だけぴしーっ! と前を向いて」
 国語「そうです?」
 数学「そうですよ。彼らは暑くないんですかねぇ」
 国語「まぁ、学年団に●(←漢字1字伏せ字)がいりゃそら寒くもな/」
 数学「そんな巧いこと言っても私には聞こえませんからねっ!」

 学年集会では、第2回定期テストの高1全体の(A組・B~E組別の)講評を15分ほどかけてお話。毎年、全ての回生において高1の第2回定期テストは下がる(科目数が増える、暑さの影響、等々の理由で)のですが、だからと言って下がってもいい下がっても仕方ないという話はできませんので、自然と話は厳しめに。唯一の笑わせやであるところの私が生徒を一度も笑わせなかったので、集会の雰囲気はかなり引き締まってた(というか、生徒が緊張してた)かな。私の後に喋った学年主任が「池ノ都先生が昨日の会議をどのように笑いに持って行くか期待していたのですが……」と来ましたが、あの会議を笑いに持って行くのは最早笑いの力云々じゃなくて最早不誠実、私、成績勉強に関しては割と真面目に語る方よ?

 生徒下校後、お約束の中3女子からのインタビュー。学校教育における敬語、若者言葉についてのお話……が、気付けば1時間超! 我ながら喋り過ぎな上に、果たして訊かれたことに対する直球のお返事になっていたのかどうかも怪しい所。それが証拠に、インタビュアーの生徒、結局一度しかメモを取りませんでしたからねぇ。

 インタビューが長引き職員会議には大遅刻……と、「生徒指導(部より)」「進路(指導部より)」等々、白板に書かれた議題一覧の中に謎の文字が。「【ウ冠】の下に【R】」、これが何を意味するかは流石に一目瞭然ですが、果たしてそんな略字が一般に存在するのかどうか私は寡聞。
 後で、それを書かれた司会者の関西弁数学先生にお伺いしたら「割と書くで。あれや、学生運動用語や」 あ~ね。

 職員室で高1授業のネタ構想。
 63回生が中3の時に志賀直哉「城の崎にて」を授業で扱い、その際に「この小説は何かと被るんだよなぁ」と閃く寸前まで行って遂に出てこず、かなりの不完全燃焼の状態で授業を終えたことが未だに燻っていたんですけれども、今回67回生高1で5年越しのリベンジ。要約思いつきました。これ、『徒然草』の序文だわ。思いついて、一気に解説がし易くなりました。

 17時に自宅に戻り、施工会社と話し合い。23日(土)の午後にホテルへ引っ越し、25日(月)から1週間で床下・壁内確認と原因部分修繕の工事、8月1日(月)から3週間で内装原状復旧工事、の日程が決定。投宿は一番街の「Wホテル」。

 体育「お前、Wとかに泊まったら、一番街のど真ん中やないか。文化街も歩いて行けるし、あ、終わったわ。これは飲むぞ~」
 国語「そうなんですよ、3日置きくらいに連れて行って下さ~い」
 というベテラン体育先生と私との会話は、本日18時30分から執り行われた職員室慰労会にて。そら、欠陥マンション工事話なんて、参加者に受けない訳がない。慰労会は高3の担任団の先生方を囲んで執り行われるもので、F校あるあるのジンクスなのですが、この慰労会に参加した有志職員の数が、その年の現役東大合格者数と同じになるとかならないとか(何人が参加したかは内緒です)。

 二次会は、民族大移動主流派と離れて、先輩サッカー先生と若手女流剣士先生と3人で、文化街のカラオケバー「A」へ。ほどほどに飲んで歌って(歌わせて)帰りました。
 健康就寝。改修前のこの部屋で寝るのは今日を含めて後2回です。