かわいい論

 ザ・ピーナッツのトリビュートアルバムが「かわいさしかない」。これは、「しかない」の若者的用法による「かわい過ぎる」という賛辞ではなく、艶もムードも(そして私は絶対必要だと思う)東京感もないという厳しめの評価。何せ、アイドルだ声優だというぶりぶりボイスがずらりで、一番の大御所が太田裕美谷山浩子のデュエットだっていうんだから、これはもう「かわいさしかない」のも宜なるかな。ラストの本人歌唱が「スターダスト」という洋楽カバーなのも、確かに代表曲の一つではあるから素直な選曲だと思おうと思えば思える(←読みにくい)ものの、アルバム全体の色に寄せたらこの曲しか無かったという苦肉の策なんじゃないかなぁ、などと疑ってしまいそう。
 その「かわいさしかない」トリビュートアルバムの中で、唯一ザ・ピーナッツを感じさせて異彩を放ったのが岩崎宏美(お相手は石川ひとみ)で、選曲は「ウナ・セラ・ディ東京」。前に書いたかは忘れましたが、私はこの曲の詞が戦後歌謡最高だと思っています。これは、「かわいさしかない」声では流石にちょっと。

 本日は4限授業の後で体育祭の練習。本日だけは高1・2年に加えて高3の先輩も練習に参加して、全体競技の入退場・隊形の練習。騎馬を組む競技ですから、流石に一度くらいは実際に陣を組む練習をしないと……とは言いましても、なんぼほど払わなかんねんという巨額の賠償を恐れ、じゃない大切な生徒に万が一の怪我でもあったら大変ですから、昨年から(生徒の反対は根強いものの)騎馬戦が廃止になったので、騎馬を組むけど騎馬戦じゃない。
 じゃあ何をやるのか、と考えて去年企画された競技が「騎馬リレー」。これは読んで字の如し、騎手をバトンに騎馬が全力疾走するという狂気の産物で騎馬戦より危険じゃねぇかの総ツッコミ、一年で廃止の憂き目。
 じゃあ次は何をやるのか、と考えて今年企画された競技が「スティックパニック」。これは読んで字の如しとは行かずに協議内容に説明が必要ですが説明するのは恥ずかしく文字に残すのはもっと、とまぁ書きますけれども、騎手同士が両手にスティックバルーンを持って向かい合い、相手のヘッドギアにつけた風船を叩いて落とし合うというもので、去年の狂気の産物から一点お遊戯。高1A諸氏は今回が初めてのF校体育祭だから「こんなもの」なんだろうと思えるでしょうが、騎馬戦を経験したことがある生徒からしたら「ふんっ!(←手鼻)」みたいなもんです。参加しないA組女子には、「目に焼き付けておきなさい。今年で終わる競技です」と伝えていますが、果たして。

 夜は私、63回生学年主任(化学)、63年生某くんママ、の3人で飲み会。内容は内緒。