羞恥心のないプログラム

 緑川ゆき夏目友人帳(21)』読了、★★★★★。「おれはちょっと細めのただの高校生だからな」「す、すごい あんな枯枝のような腕で…」等々、ギャグシーンにすら使われるほどに夏目の心身の成長が物語の中で定着し、1巻から見守っている読者としては嬉しい限り。反面、作者後書きの「不器用でカチコチだった夏目をちょっと懐かしくまた描いてみたい」の言にも共感で、少し前の夏目幼児返りエピソード的な物も期待したり。

 高1現代文の授業は定期テストを前にして残り2回。中島敦山月記」はいよいよ「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」とのたすき掛けです。やたら人気のフレーズですけれども、ここ、私はあ~んまり響かないんですよねぇ。「臆病な自尊心」はよく分かるんですけれども、後付けのようにそれとセットにされる「尊大な羞恥心」ってのがねぇ。まぁ、その辺りのことは授業でつらつらと喋ります。

 今回は、暇を見つけて既に定期テストの問題を作ってしまいました。本来なら最後の授業が終わってから作問を始めるのですが、今回はそれだと定期前日の7限が終わった18時からの作問ということになるので。
 問題自体は一般的な国公立の入試よりもずっと難しい、定期と同日に行われる高3の校内模試よりも難しいんじゃないでしょうかね。ただし、定期の場合は入試や模試と違って初見ではありませんので(授業で解説しているので)、生徒に示す難易度は「難」ではなく「やや難」です。

 昼休みは面談。先週土曜の面談をど忘れで仏恥義理して一週間後回し、改めての面談で以前生徒指導部長に没収されたイヤフォンを返却した某くん。その某くんが、大学生活の話でふと「えっ、僕、大学生になったら1日も休みませんよ?」と言ったのに噴き出しそうになって堪えました(偉い、私)。
 そうなんです。イヤフォン没収レベルの「ついうっかり」さんですら、高校では無遅刻無欠席なんです。これって、生活が山津波レベルで崩壊している元優等生の大学生諸氏にはどのように見えているのでしょうか。お~い、大学生諸氏、自分が高校だった時代の生活を覚えてますか~?

 18時に一旦帰宅した後、お風呂にお湯をためながら飲み会周りの作業をサクサクッ、と。明日は英語科パイセンとのさし飲み、12日(定期前日)は職員室有志で飲み会、これはどちらも最近お気に入りの居酒屋「A」に予約。来週K市に帰省の55回生Tくんともこの「A」に行きます。21日は薬院戸川純のライブを観るのですが、その後の夕食は55回生Tくん(薬院で働く研修医)にお誘いのメール。
 夜は「もりき」で湯豆腐。そろそろマスターとの会話に忘年会の話や、11月15日から入荷(猟解禁)の鴨の話が出てくるようになりました。牡蠣・鴨・蕪が入ったら、もう本格的に秋ですね。