もういいかい パ~パだよ

 朝食(フルーツヨーグルト)をとってから実家を出発、新幹線でK市へ。1時間に1本のF校経由バスに乗れる確率は低いだろうなぁ、と半ば諦めていたJRのK駅のバスロータリーに、私が到着すると同時にやって来たのは堀川バスの「K市競輪場」直行バス。F校は競輪場横の学校、こりゃ好都合と初めて飛び乗って、「イカ競」のオッチャンらの中に一人「イマ競」が交じった気分だねアッハッハ、とか思ってたら何とバス代が無料だということで軽い罪悪感。更に降車場から徒歩3分の学校裏門が休日閉鎖で、それを無理矢理よじ登って乗り越えて再び軽い罪悪感。

 学校では、授業準備その他の仕事。次の授業では、大分前に書いてもらった俳句の鑑賞文の秀作を紹介するのですが、例示。
 【本を選び、買うという行為は、それだけで既に読書の楽しみの一部だろう。本屋で本に囲まれ延々本を探し歩いていると、次第に思考は本で埋め尽くされ、自分が本を見て回るだけの存在になったような、フワフワとした感覚になるのだ。もちろん本屋から出て冷たい外気に触れれば、そんな夢は覚めてしまうだろう。しかしその代わりのように感じられる表紙の匂いは、夢の名残であると同時に、またすぐ夢に浸れるという予感なのだ。】
 上記は「本買へば表紙が匂ふ雪の暮(大野林火)」の鑑賞文。朝の10分間読書の雰囲気から思うのは、この学年は全体として本好きの生徒が多いなぁ、ということ。

 夜は、自宅近くに最近オープンした肉料理「I」で読書独酌。酒と本との組み合わせが「格好よくて憧れます」とアルバイトの男子大学生に言われて、素直にちょっと嬉しかったです。

 そう言えば、自宅のテレビで初めてピコ太郎「PPAP」を観たのですが、まさか2016年にもなって「みんなのテクノ体操」を再び(しかも大ヒット曲として)観ることになるとは思ってもいませんでした。あれは確か「オンバト」で談志師匠も褒めてたネタでしたよね。と、学級日誌の担任コメントに書いたんですけれどもそんなミレニアム頃の話題なんて高1生徒が知るわけもないですよね。