読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぽろり ぽろり ごめんなさい Ah

 昨日の帰りのSHRの3分間スピーチ、某女子生徒の溢れんばかりの漫画愛に感心。単にどの作家・作品が面白くてお薦めとかいう話ではなく、漫画の読み方に細かく言及を。例えば、出版社(コミックレーベル)毎に紙質が違うから一気読み後の指の状態に違いが出るとか、主人公が黒髪でないならばそのアイデンティティを決める髪の色を見るために漫画と並行してアニメも必ずチェックするべきとか。紙と髪。

 定期テストの成績は、クラス別だとA組が他4クラス(内進組)に辛勝でした。が、トップ10には一人も入れず、20位以内で見てようやく3人がランクインする程度(これ、A組出身の卒業生某氏に話したら驚愕してました)。大体が67回生(の内進組)ってもう信じられないくらい良い子で、教室前のクラスロッカーの上の私物がなくならないのも、寮を出る時刻の遅れも、授業中のガムも、ウチの学年の生徒が注意されることがあるとしたらそれは全てA組、内進は本当に真面目。「「入れ替わってる~!?!?!?」」って流行にTwitter上で便乗しようかという誘惑すら湧かない担任の悔し涙 ぽろり 涙 ぽろり ぽろり……とか歌ってる場合じゃない、頑張っていかなくちゃねぇ。

 さてさて、本日の日記。

 朝5時前の未明徒歩通勤が段々と肌寒くなってきました。本日の高1現代文、教材は山本健吉「歳時記について」。歩きながら授業中に話すネタをつらつらと考えるのが恒例。配付資料は準備済みで大岡信、大昔の東大文系専用問題で本文として採用された同じく「歳時記について」と題された小文。喋る内容は、中野三敏氏の「雅/俗の文化」の紹介とか、鈴木牧之が都の美意識を手酷く批判した『北越雪譜』のことなどにしましょうかね。
 で、今日は1~5限が高1授業、6限が教務部の会議、その後は長丁場の国語科会議です。高1Aは7限が副担任ベテラン英語先生の授業なので、授業後はそのまま帰りのSHRをお任せすることに。帰りのSHRでは、定期テストの点数チェックの後、(成績は全く褒められたものではないですが)定期テストお疲れ様のプレゼント(ハロウィンお菓子と珈琲との配布)をお願いしています。私は、国語科会議が終わった後は、薬院に移動して戸川純ライブ、からの56回生Tくん飲み。

 戸川純@「福岡BEAT STATION」
 ①コンドルが飛んでくる ②ヴィールス ③ヒステリア ④肉屋のように ⑤赤い戦車 ⑥金星 ⑦12階の一番奥 ⑧オーロラB ⑨lilac ⑩フリートーキング ⑪ラジオのように ⑫ヒス ⑬眼球奇譚 ⑭夢見る約束 ⑮蛹化の女
 単独ライブは3/31のバースデイライブ(@新宿)以来。福岡には2年前も来ていた、ということは全く知りませんでした。日本橋ヨヲコは「赤い戦車」と「コンドルが飛んでくる」を聴くとアがると言っていましたが、定番⑤はともかくライブで①を聴くのは本当に久しぶりで驚き。今回は私が戸川純の曲で最も好きな⑧を初めて生で聴けたということだけで十分。後は、日本の現状を考えたら封印を解かざるを得ないと言って歌った⑫の迫力も凄かったし、蜷川氏に捧げる⑮も沁みました。

 ライブハウスの最後列で壁にもたれて鑑賞するのはいつものスタイルですが、今回は⑮を聴いた時点で時間切れ、Tくんとの待ち合わせ場所まで徒歩10分で移動です。因みに、聴けなかった歌は以下7曲(事務所のTwitterで曲目確認)。
 「諦念プシガンガ」「バージンブルース」「母子受精」「バーバラセクサロイド」「電車でGO」「好き好き大好き」「パンク蛹化の女」。
 Beat Station徒歩1分の所に住んでいるTくんは「あんなライブハウスに50代の歌手なんて来るんですか?」と驚いてお出ででした。

 薬院S病院の研修医、T先生に奢ってもらいました~!(正確には、1次会をTくんが、2次会を私が出して、1次会の方がずっと高かった)
 最初に入ったお店は南天神の「三光橋」という炉端焼き。一見じゃ絶対見つけられないような分かりにくい入口。大きなコの字カウンターに二人並んで座れば、その中に居る大勢の店員さんが手分けして、カウンター目の前で熾っている炭火の網で鶏・野菜・魚等々を炙ってくれる形式。突き出しの枝豆を炙る作業から全て店員さんが手ずからで、我々はそれを皿にもらっては口に運ぶだけ、ビールに日本酒にとガンガン飲みながら、自分が次第に酔いちくれのボロ雑巾みたくなっていく恍惚。
 トークは、それでよく肝臓壊さないねという「へべれ研修医」の毎日と、月に350~400時間は学校に居るよという「母校パラサイト・シングル」の毎日と、どちらが人間として悲しいのかをじっくりと検証するものでした(Tくん、酔っ払いすぎてて覚えてないかも知れないけど)。
 後、酔っ払ったら誰彼構わず電話を掛けまくるTくんが、友人の同じく56回生でお医者さんのKくんに電話したら、向こうも飲んでたそのKくんと同じテーブルにTくんの(中略)、あれで一気にTくん顔面蒼白、完全に酔いが醒めたみたいだったからKくん(っちゅーかTくん)グッジョ。

 グッジョ、からの2軒目は最初のお店の真ん前のビル、の中の日本酒バー「S」。「もりき」でも飲める日本酒を「もりき」の倍以上の値段で飲みました。
 我々2人はカウンターから離れたテーブルにぽつん、と座らされ。入って早々アルバイトの女の子に「予約のないお客様にはお料理を出せませんが」と言われて「おぉ、そういう店かぁ」とちょっと嬉しくなって、カウンターで金持ち常連を相手に日本酒論をぶっている若い店主の自信満々の態度(コントとしか思えないような意識高い系)に「おぉ、期待通りだぁ」と更に嬉しくなって、料理を注文しない(出来ない)もんだからたっかい日本酒でも大した会計にならなかった(1次会の半分以下でした)ので更に更に嬉しくなって、気分良く天神ホテルに戻って就寝、が1時半くらいだったのかな。
 20時間以上起きてたことになりますが、ず~っと充実してて濃い一日でした。

 霜山徳爾『共に生き、共に苦しむ 私の「夜と霧」』読了、★★★★。戦後日本の倫理観を支え、同時に良質な出版社であるみすず書房の経営を支える柱となった『夜と霧』(V・E・フランクル)の訳者である臨床心理学者が、自身の戦時体験を語った本。『人間の限界』等の名著で見られる博覧強記の詩的雄弁は抑え気味、時に「語りたくない」と口ごもる箇所すら少なくない点から窺える戦争の悲惨。