できないなら できるふりしな いつかできるさ

 一晩寝たら考え方が変わってるかなぁ、と思ったけれども変わらなかった、というか眠れなかった。やっぱり、あれは盗んだに等しい行為だよ。
 ①何だかんだで生徒に迎合して嫌われたくない。
 ②結局自分自身が遵法意識が低くてルールそのものを守る・守らせる気がない。
 ③どチキンで取り上げる勇気がない。
 ④度量の大きいフリがしたい。
 とまぁ、取り上げない理由として存在するだろう上記その他の性質を、この罪悪感でごまかそうとしてるって側面がどっかに必ずあることは認めつつも、実際に(私憤から)取り上げてみて、じっくり考えたらどうしてももう一つ出てくる理由。
 ⑤純粋公平な職務としての没収に例えば「この俺の前でよくも」「俺に対する裏切り」的な私憤が1%でも入ったならそれはやっぱり強奪泥棒でそれだけは死んでもしたくないのにそうならない自信がない。
 実際に没収してみて初めて分かった。体験する前に気づけよ馬鹿が、って感じですが。

 と、言うわけで、生徒でいうところの停学・出校停止処分を自らに科すことにして、しばしA組には出禁だな、と。
 ちょうど、今日の授業はテストだけなので監督を別の先生に依頼して、SHRは今日の朝(携帯を返すために例外的に一回入室します)を最後に副担任の先生にお願いしよう。他の担任団の先生に大迷惑をおかけしますが、恨み蔑みも強奪の罰だと、ここは開き直って。

 朝のSHRでは、言いたいことは色々あったんですけれども教壇に立ってみてやっぱり羞恥心というか「どの面下げて感」が凄まじかったんで、結局「二度と携帯は取り上げません」と宣言だけして、昨日没収した生徒と、その前日に別の先生に没収された生徒との携帯、計2台を返却しました。「でも、ルールは守ってほしいし、他の先生が没収する行動の方が正しい」ということすら言い忘れたので、みんな私が勝手に携帯を使って良いと許可したと勘違いしたかも知れませんね。それでも、仕方ないですけれども。う~ん、担任の力量!

 オン・オフの切り替えができない知性は社会に出て役に立ちません。その点に関しては、中学からじっくりときちんと育てられたB~E組に比して、A組は遥かに及ばない(「この場」への所属意識の違い!)。定期の成績にだって連動してるに決まってます。昨日の日記にも書きましたが、「この場」、すなわちF高という「学びの場」に所属している意識が低いという事実が確かに効いているでしょうね。
 でも、何はともあれとにかく、私は二度と携帯を没収しない。これはもう固く決めました。それで堕落する生徒が出たとしても、もう庇うしかない一蓮托生だわ。「きみには落魄(おちぶ)れる権利がある」は、そういえば生徒に対する私の口癖でしたね。

 と、学年主任先生にもお伝えして、本日の業務を開始。
 最初の時限で全クラス横並びの第3.5回定期テスト、後は終日その採点をして、帰りの(7限後の)SHRは副担任の先生に託す……んですけれども、学校の中に居ながらSHRには行かないもんね~、「では筋が通らんやろ!」と学年団の先生に叱られたので「だったら14時から年休にします!」と年休届を出す。

 さて、高3の担任団の先生方が困っておられるのを除いて観たら、高3現代文先生が急病でお休み、急遽文系Ⅰコース(東大コース)の6限の授業が自習になってしまった、と。「自習課題もないし、どうしましょうかねぇ」と困っておいでの学年主任先生に、「私、自習課題、準備しましょうか?」と提案して、予備教材として取っておいたセンター現代文と東大漢文との過去問を提出しました。
 主「助かります、これでⅠコースは課題を解かせればいいですね」
 私「ですね、センターと東大とを合わせて50分程度でしょう。東大の方は、後で私に渡していただければ添削しますので」
 主「じゃあ、後でお届けします。本当にすいません」
 私「えっと、6限に裏で行われるⅡコース(東大以外コース)の授業は大丈夫なんですか?」
 主「えっ? Ⅱコースは池ノ都先生の授業で……あっ(←気付き)、えっと、Ⅰコースの監督は別の教員がやりますので池ノ都先生が行かれなくても大丈夫です。教材だけで。先生は予定通りⅡコースの授業をしていただければ」
 私「……あっ(←気付き)、はい。そうですね」

 ……何でしょう、携帯強奪後の心身不調が未だに尾を引いてるんですね。私、6限が自分の(高3文系Ⅱコースの)授業だということを忘れ果てて帰ろうとしてましたよ。危なかった危なかった。
 調子は全然出なかったですけど、高3の授業、ちゃんとやりました。「担任クラスで携帯強奪してから、心身不調が極まりない」と零したら、高3諸氏、笑っておられましたね。

 夜は、Hさんちでカレーパーティー。ビールと日本酒とは私が提供して、昨日今日の仕事のぐっち愚痴を聞いていただきました。「んふふふふふふ、いけのっちゃん、プロじゃないなぁ~」って。