昨夜と今夜の間 渇ききったカラダ

 餓鬼かっつー話ですが、楽しみで楽しみで3時前に目覚めてしまってそれから眠れませんでした。いつもは11時台の新幹線で品川へ向かう(到着チェックイン後即飲み開始な)のですが、今日はK市を7時過ぎの新幹線で出発、博多を8時前に出るという日程。14時から、初台はオペラパレスにて新国立劇場バレエ団「シンデレラ」を鑑賞するのです。
 着るもとの読むものと聴くものとをバッグに詰め込んでまだ暗い道をタクシー→九州新幹線東海道新幹線。駅弁・車窓・読書・CD・ゲーム(3DS)。読了本は旅行最終日の日記にて。上京恒例のコカ・コーラも1缶飲みました(これは昼ビールよりも勇気が居る行為)。
 車内電光掲示板のニュースで、「加藤一二三・九段」の表記。お気遣いでしょうけど、誰が1239段だとか思うかね。

 車内で特記することがあるとしたら、SMAPのベスト盤で「ダイナマイト」を聴いたときの驚きかな。90年代中期って、わざわざCDを買わなくてもまだメディアを通じてヒット曲が流れてきた(聴かされた)時代だったから、「青いイナズマ」~「SHAKE」~「ダイナマイト」のあたりって、買わなくても自然に覚えて(1番だけでも覚えたら後は勘でいける、みたいな感じで)カラオケでも歌えたんですね。
 で何に驚いたかって、香取慎吾の滑舌。SMAPのCDを買ったのは人生初、歌詞カードを見ながらじっくり聴いたのも人生初なんですね。で、「ダイナマイト」の中に香取くんのソロパートがあるんですけれど、「待つよ」は「なとぅよ」、「しまえば」は「てぃまえば」、「命」は「いのてぃ」。これ、よくゴーサインが出たね。私、授業の範読が下手な赤面先生なんですけれど、これ聴いてすこし勇気が出たもん。
 そして、新幹線内でのメールやりとり、全盛期のSMAPとか聴いてたからかも知れないけど、おっさんが若ぶってしまいました。明日の63回生文系(Iくん・Eくん)との築地市場朝ごはんツアー、築地市場駅待ち合わせが5時45分に。池袋ホテルを5時前に出る算段です。K市で仕事中なら当然の時間ですけど、今夜の56回生飲み会がどうなるかってとこですね。 

 新幹線は13時前に品川着。先ずはエキュート品川の「品川珈琲」でHさんへのお土産を購入して、今回は直接Hさんのご自宅に郵送。K市に戻らずに旅行からそのまま小倉帰省をするので、年内にお渡しする暇がないのです。

 品川→新宿→初台。初台行きの列車ホームが直ぐに分かる場所になくて乗り換えに迷いましたが、時間には余裕があったのでオペラパレスには開演20分前には到着。今回の演目は子どもでも知っている「シンデレラ」ということで、場内には可愛らしい女の子連れのお母さまが大勢。バレエ、習わせているんでしょうか。母子ともども着飾りまくりだしロビーでは子ども用のお化粧・ネイルサービスなんてイベントも行われているし早くも場違い感がひしひし。こちとら、ジーパンの上に「男く祭」のTシャツですからね。
 でもって、肝心のバレエ舞台の感想なんですけれども……一番印象に残ったのが「天丼かよ!」ってくらいカーテンコールが何度も何度も繰り返されたことでした、って言ったら観客としての程度がダイレクトに伝わって宜しいんじゃないんでしょうか。ヒロインは今日が主役デビューのお方(毎日演者が入れ替わるのですね)、かつ本日千秋楽、ということでの拍手万雷だったのでしょうが流石にしつこくない? って。
 あらバレリーナって本当にポワントで歩けるのねとか、おバレエでは魔法使いの老婆が美しい妖精になるのねとか、意地悪な姉2人は男が演じて道化て笑いとるのねとか、カボチャの馬車は思ったよりちゃちいのねとか、音楽オンリー無言劇はストーリーを知ってるやつじゃなかったら正直きつかっただろうなぁ、とか。えぇ、リテラシーゼロですよ。「バレエってこんなものなんだ」というのを一つ一つ確認していく、作業のような観劇でしたよ。これも経験ですよ、経験。

 初台から池袋、定宿にチェックインしてから大浴場で温泉につかって、向かった先は東中野。ブラック丸出しの塾で講師をやってるYくんは総武線が好都合ということでお喜びでした。本日56回生4人と鰤料理専門店の「ぶり中野」。一見すると客を舐め腐った店名ですが、我のみぞ知る鰤好きのイケノト先生としては是非一度訪れておきたい店だったのです。飲み放題付きのコース料理5000円は、鰤なめろう、鰤カルパッチョ、鰤刺し、鰤カマ焼き、鰤大根、鰤しゃぶ、鰤茶漬け、と本当に鰤尽くしでどれも美味しいし、20代4人が食べ残すほどボリュームも多いし大満足。
 56回生は文系Oくん、Kくん、Yくんと、理系Nくんと。Nくんは先月F高東京同窓会で会ったばっかりだし、他の人たちとも7月のOくん結婚パーティーで会ってるし、4人とも口を揃えて「正直、F校の友達より池ノ都さんとの方が会ってる回数が多い」
 だから話題も、多少思い出寄りにはなるもののそれについてはもう話し尽くしてる感があるんですね、専ら「最近どう?」に終始。今日なんて乾杯直後に私が「今日のチェックインの時の前の人がアメリカ人で、恐らく受付のお姉さんはその人が6泊7日であることを確認したかったんだろうけど、必死の形相で『シックスナイン! シックスナイン!』と言い間違い続けてるのに悶絶してた」なんてシモ寄りの口火を切って、その次の話題が私がこないだ買った掃除機がOくんちで使ってるのと同じだってものでしたからね。サークル定例の飲み会レベルですよ。「のぞみ」で5時間かかって出向いた場所の飲み会なら久闊を叙すような相手を選べやってなもんですが、これもまた日常性の維持ということですね。

 2次会は新宿「ZOO」で麻雀。次の日に仕事を抱えた社会人4人が相手ですから、徹マンなんてことはせずに終電でホテルに帰還です。徹マンならお酒なしですが、今日は2次会なのでビールを持ち込んで。結局3半荘でタイムアップになったから、若干物足りない感覚ではありますが、そのくらいが丁度いいのかもしれません。
 さぁ、イケノト先生36歳は、明日の5時出発の築地朝ごはんツアーに間に合う起床ができるのでしょうか? お相手は63回生我らがA組のIくん・Eくん。因みに、山手線終電内でIくんから「遅れます」というメールが届くなど既にツアーはグダグダの様相!