気がつけば不思議 deja vu それとも偶然

 まっぴぃお薦めの年末単発ドラマ『おっさんずラブ』、及び16年映画『セトウツミ』、を午前中で一気視聴。前者は主人公の田中圭吉田鋼太郎(会社上司)と落合モトキ(ルームシェアで会社後輩)とが取り合うというBLもので、後者は超傑作漫画の菅田将暉(セト)・池松壮亮(ウツミ)による実写化。
 落合モトキが(ルームシェアで胃袋を握っている人間だからこそ見える)田中圭の短所10個を挙げながら(10個と言いつつ8個辺りで止めながら)愛情表現するシーン、菅田将暉池松壮亮の長所10個を挙げながら恋愛敗北の悔しさをぶつけるシーン、が完全なる対照を示していたのが面白く。
 しかし『おっさんずラブ』、こんなど直球なBLを深夜ドラマとは言え堂々放送というのは凄いですね。の割に、番組HPを観たら田中圭が(無理な配慮をせず)率直に「気持ち悪かった」と収録の感想を述べているのも印象的でした。
 ……田中圭って、「おっさん」なの?

 学校への今年の初出勤は明日にして、今日の午後は自宅で掃除をしたり年賀状の返事を書いたり、細々とした作業を。
 山本夏彦『「豆朝日新聞」始末』読了、★★★★★。以下、Twitterから140字。【これは是非高3に読んで欲しい考えて欲しいと出題の予定もなく校内模試評論として作問の上ストックしていた問題の本文3800字、と全く同じことを今読んでる山本夏彦が1000字で余さず言い切ったので、ストック、没。夏彦翁、好き好き大好き超愛してるんですけど、一読毎に仕事を邪魔するんです。】

 夜は、昨日に引き続き58回生と飲み会。毎月1、2回は会って私を財布扱いしているFくんと、その仲良しで何度か飲んだことがあるEさん、及びFくんのお友達で卒業以来初めてお会いするSくん。前にFくんとSくんとが飲んでる時に「池ノ都と飲んでみたい」と仰有って下さったそうで光栄、なんですけれどもそのSくんと私とは在校中の関係が薄く、初対面で上手くお話しできるかどうか心配。58回生って、担任団には入らずに高2・3年の現代文を担当しただけの「通りすがり」だったもんで、特に理系医学部のSくんみたいな人とは授業以外のやり取りが定期・模試の採点くらいしかなかったんですね(ですから、字はよく覚えています)。
 S「先生って、僕に何か印象を持たれていますか?」
 と聞かれて「イケメンだなぁ」ってだけ答えるのもあれですんで、一瞬考えて、そういえばSくんは62(卒業)・66回生(現高2)に弟くんが居て、これが三つ子かと疑いたくなるほど顔が同じなんですね。ですんで、
 私「何だか、いつまでもF校に居るなぁ、って感じ。お父さんかお母さんかの遺伝子が無双だったんだろうなぁ、と」
 と、何が「上手くお話しできるかどうか心配だ」とセルフツッコミしたくなる程失礼な返しをしたのでした。酒の席だから。

 1次会は野菜料理「B」、2次会はF高親玉大学医学部5年生のFくんが時々行っては偉い教授のキープを頂戴しまくってるという文化街の年季スナック「A」。
 1次会で聞いて面白かったのは、Eさんに「写ルンです」が流行中と教わった話。何故と聞いたら、写メと違って仕上がりまでどんな写真になるのか分からないドキドキ感が堪らない、との回答。文明の目標は時空間ゼロ、ですが逆らう感覚は滅びないんだなぁ。漱石も遊びへの「活力消耗」に走るのが人間だと言ってましたね。
 ……だって、こんな面倒臭い振付も覚えるくらいなんだから、とこれは二次会で「恋ダンス」キレッキレのS&Fくんを見ながら。あ、FくんのSBM(Super B'z Mode)は、元々はSくんの持ちネタだったそうです。パクリかぁ、ま、面白いからいいけど。