指の混ざり 頬の香り

 先日、3日に新年会をやったばかりの58回生Fくんから「8日にT先輩と飲むんですけど、来ませんか」とのお誘い。Tくんは56回生で私が担当した生徒、F校親玉大学医学部を卒業して今は役員の済生会病院勤務ということで、高校でも大学でもFくんの先輩に当たります。で、医学部は先輩が後輩に奢る(驕る)体育会系文化ですから、要するにFくんは夜の財布を2人に増やす気だと推測され、そんならおもっきり奢(驕)ったるわい、と秒で諾。明日が休みですし明後日からは3学期ですし、今夜は思いっきり飲んでいい日だということにしとこう。

 早朝に学校入りでデスクワーク、昼過ぎに学校を出てケーキ屋経由で市内某ホールへ移動。今日はここで高校合唱部の定期演奏会が開かれるのです(ケーキは出演者への差し入れ)。学年主任地理先生のご指導・指揮のもと、高1Aからは女子3人と男子1人とが合唱、男子1人(器楽同好会)がピアノ伴奏で登壇します。顧問MCにもありましたが、外進から4人がメンバーというのはかなりの戦力になってるんじゃないでしょうか。他にも入りたい男子・女子がちらほら居るのは知っていますが、外進A組は勉強との兼ね合いが難しいので……。
 ミュージカルソング(オツカル様のカラオケレパートリー「RENT」も)あり、ポップスあり、器楽同好会によるクラシック演奏あり、と盛りだくさんの内容。途中からは指揮者まで踊り始める星野源「恋」は思わず動画を撮影してしまいました。流行ってるんですねぇ。指揮者地理先生、「この年で恋ダンスとは……」と笑いを取ってましたけれども、そもそも星野源が36才なんですからそんなことを仰有ってはいけない。
 開演1曲目がドリカム「何度でも」、最後の曲は覚和歌子の詩による混声合唱曲集『等圧線』から「リフレイン」。「リフレイン」の歌詞の中には「何度でもくりかえすこの時は」というフレーズがあり、つまり最初の曲と最後の曲とが照応しているという趣向ですね。来年も楽しみです(我ら現高1が中心学年になります)。

 Voice bathing2時間の後、一回自宅に戻って掃除・入浴。お風呂にお湯をためている間に、年末に録画したNHK『ドラクエ30th』特番を流し観しました。開発中の『11』について鳥山明がメッセージを送っていたのですが、鳥山明に「世に出るのはまだ少し先でしょうけど」と言われたら、後5年は出ないんじゃないかと疑ってしまいますね。
 私は『ドラクエ11』の為に一度捨てた3DSを買い直しました。アラフォーは「マリオ」「ドラクエ」と聞くともう駄目で、だから生徒の「ポケモン」「パズドラ」「モンハン」熱も本当は笑えない(私自身は3つとも未経験ですが)。オリンピック・サッカーワールドカップなどの世界大会と、大作ゲームの新作発売とは、マジで高3の合格率を下げます。

 さて、夜の店は私が押さえた餃子屋「T」、なのですが仕事上がりのTくんのK市着が19時30分になるということで、私とFくんとは0次会を近くのスペインバル「E」にて。ビールとカクテルとで軽く乾杯、おつまみはチーズとピクルス程度です。
 3人が揃った「T」では、焼き・水餃子に手羽先に豚足にと馬食、ビールビールビールビールを鯨飲。相変わらずの医学部界隈阿呆話を楽しく伺いながら、身体に悪い飲食って何て楽しいんでしょう!
 無論、単なる飲み食いだけで夜が終わるはずもなくそのまま3人でカラオケ付きの小料理屋「S」に移動。文化街の老舗スナックを後継に譲ってから独立店舗をオープンなさったベテランママさんのお店に、36才・27才・25才が月イチ以上のペースで通うってのは余り感心できることではないような気もしますけれども、私の場合はF校教員が盛り上がった時によくお連れすること、Tくんの場合は医学部のお偉いさんと訪問することが多いこともあって、可愛がっていただけるんですね。大学生のFくんから見たらお爺ちゃんお婆ちゃんの世代に相当する先客常連さん三人組の前で、こないだもカラオケで披露した恋ダンスを踊ったらやんやの喝采で流石の「紅白」効果、やっぱり、宴会芸って踊ってナンボなんですねぇ。
 Tくんにとっては3軒目、私とFくんにとっては4軒目、の「もりき」は流石に蛇足だったな、と後で反省。でも、ここでも日本酒を結構飲んだんですよねぇ。あ~、酔っ払った!