僕は田舎者 毎日、ニワトリ コケコッコー

 課題テスト2日目は、国・英・数の3教科で生徒は半ドン下校。私は現代文の出題(漱石「現代日本の開化」)があったのでそれの採点をガシガシと。

 学年団としては、来年度(新高2)以降の文理選択・理社選択授業の希望調査を回収したその集計が大切な業務。冬休み明けの段階ではまだ「仮調査」なのですが、この後1月いっぱいを使って熟考の後、F校入試業務に伴う自宅学習期間が明けた26日(木)に「本調査」の用紙を提出します(その後は選択変更不可)。
 さて、我らが高1Aの51人の結果をパラパラと見てみましたら、驚いた! なんと、「文系:理系非医学部:医学部」の割合がほぼ「1:1:1」になってる。例年の高1A(外進クラス)から考えたら異常値と言っていい。高1Aから文系進学を希望する生徒なんて、例年5、6人が関の山ってところでしょうか。少なくとも、15人に届く人数が選択するなんてことは考えられません。
 この日記を更新しているのは1月31日で「本調査」の回収も終わっているので書きますけれども、このバランス感覚一点を以て私は高1A諸氏を褒めます。言っちゃなんだけど例年が「異常値」なんであって今年が「正常値」なんですからね。自分の資質志向志望将来を誠実に自省したら、3人に1人くらいは文系になって当然ですよ。その「自然」を尊重して下さった保護者の方々にも感謝です。この割合なんだったら、理・医を選んだ人たちも大体はそれぞれの誠実・自然が活きてるんじゃないかなぁ、と想像。

 63回生(留年浪人なしなら現在大学2年生)の生徒を思い返してみたら、高3に上がる時に文転したのが2人、浪人を機に文転したのが3人、東大の現役理系にも教養学部を出た後で文転進学するのが複数人以上いますよね。
 文系からの理転は出来ないけれど理系からの文転は出来る、という(文理迷う人をとりあえず「手に職」の理系に向けたいが故の)甘い誘い文句にはご注意。後で文転して「長い目で考えたら一時理系に寄り道したことは良いこと」と考えるのは正論、でも、「もっと長い目で考えてたらやっぱり最初から文系選んでた」という例も少なくないんじゃないかな?