今宵の虎徹は血に餓えている

 昨日と同じ時間に徒歩出勤して、試験監督して夜まで採点して、という一連の流れは全く同じなんですが、高校入試は中学入試に比べて全体的に静か。
 流石に中3にもなってるから受験生の引率者や付き添いの数がそう多くなかったり、そもそも募集人数が少ないから受験生の数が少なかったり、全員制服受験だから受験票と生徒とを引き比べる(昨日の日記に書いた)暇つぶしができなかったり、国語だったら中学入試150点満点(大問4つ)が高校は100点満点(大問3つ)だったり、と理由となる要素は色々。

 昨日の中学入試も今日の高校入試もそうなのですが、受験生が帰る時刻には大手塾2つ(E塾・Z塾)の関係者が「解答速報」を配布しています。中学入試の場合は国語(1限)と算数(2限)とは出来てる、高校入試では数学(2限)が出来てて国語は作成されない模様です。で、毎年恒例なのですが、その頃の時間を見計らって、数学科最若手先生と私との2人でその配布エリアに行って、塾の方に解答速報を貰うというのが恒例になっておりまして。
 私「は~い、こちら、中学国語の解答速報、こっちがE塾でこっちがZ塾で~す」
 と複数枚コピーしたものを採点場に持っていくと、怒涛の作業の一休み気分転換にそれを皆で回し読みしたりしましてね。同窓同僚数学に聞くと、流石に算数数学の解答速報は精度が高いに決まってるとの話。
 私「あら、そう? 国語は、満点からは遠い場合が多いよ……って、流石に教科の特性上仕方ないけどね」
 こんなことを言ったら、もう戴けなくなってしまうかも。あ、校内の混乱を考慮して解答速報配布を中止してもらえばという意見がどこかから出たと仄聞致しましたけれども、それは止めてほしいなぁ、というのが「解答速報ファン」である一個人としての意見です。

 さて、今年のF校入試、高校国語の出典は、『堤中納言物語』、中村桂子『絵巻とマンダラで解く生命誌』、加藤尚武倫理学で歴史を読む』、あさのあつこ『かんかん橋の向こう側』でした。
 国語科総出で採点集計作業……は、やっぱり他の科よりも時間がかかるのよ。掌は赤ペンが当たってインクで真っ赤、これは受験生の返り血です。数学が終わり、理科が終わり、社会が終わり、英語が終わり、採点場から殆どの先生が消えても、国語の採点は粛々粛々と続くのです。「先に飲んどくから後で合流ね~」とかほざ……じゃない、仰いながら、体育科の面々が帰っていく~。

 ……のに、まぁ遅れに遅れましたが終業後の合流。会場の居酒屋(私が予約)に入って、先ずは皆が飲んでるテーブルに行く前にカウンターで生ビールを受け取って追加の瓶ビールも持ってきてもらうようお願いし、テーブル着即生で乾杯、一気に呷った後は頃合いを見計らったかのようなタイミングで到着した瓶ビールをコップに注いで2杯目だオラっ!
 ……とかいうノリでやらかしてもうてあんた、「絶対2軒目までは行こうぜ!」って体育科先輩(サッカー)・体育科後輩(剣道)を連れまわした挙句、あんだけ飲み食いした〆にラーメン餃子でビールビールビールって。年末上京旅行から正月実家帰省を経ても太らなかった私ですが、この入試期間って必ず激太りするんですよねぇ(普段は食べない昼食も、支給されるお弁当でしっかり)。