Mで待ってるやつ もう Good night

 8時過ぎまで寝てました。他の先生方とは11時頃にチェックアウトしてロビーで落ち合うという約束なので、大浴場でゆっくり風呂に入ってから先にチェックアウト、ホテルを出たのが10時前。広島駅前の百貨店の上階にジュンク堂があったので、そこで数冊の本を購入し、併設のカフェで読書。
 先生方と落ち合った後は、駅横のビルの中にある「駅前ひろば」というお好み焼き専門店街で昼食。「電光石火」という人気店で、広島風ってこういうもんなんですよね、お好み焼きというよりかは焼きそばに近いそれを堪能。他の先生方はK市から車の運転がありますし、私は帰福後に卒業生と会う約束があったので、飲みたい飲みたい飲みたかったけれどもビールは我慢。

 駅のお土産コーナーでは、既にHさんの分は「牡蠣屋」で購入していたので、「もりき」ご一家用のお菓子を。「縁起菓子 杓子せんべい」という安い小袋のお土産は3つ購入して、夕方面談をする卒業生へ渡します。
 新幹線で博多へ、2人の先生とお別れして地下鉄で天神。先ずは天神のスタバで慶應小論文を添削。その後、時間があったのでタワレコに寄ってCDを1枚購入し、予てお約束していた卒業生との面談を3軒連続で。15時半に63回生、17時と18時は64回生、二次試験や慶應小論文の過去問添削を元に対策を話し合い。

 19時に天神発の電車でK市へ戻り、タクシーで飛び込んだ「もりき」マスターにお土産をお渡ししたら旅行は終了。以下、今回の旅行中の読了本を。
 栗原類発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』読了、★★★★。ブレイク時にしばしばテレビに映る姿は演技だと勝手な勘違いをしていた浅はかを反省しました。発達障害ゆえに自分に(出来ることと)出来ないことをはっきり言葉にする姿がバラエティーの語彙では「ネガティブ」となるというレッテルに本人は苦しんで(怒って)いたのです。
 新久千映『タカコさん(2)』読了、★★★★。江戸(前近代)と明治(近代)以降とのいちばんの違いは「夜が暗いか明るいか」で、24時間目が見える生活を続ける現代人は視覚情報にのみ依存し、視覚がきかない時間の存在を身体で知る故に五感はおろか第六感まで自然に働かせる江戸以前の人々の生活感覚に共鳴出来ないことが多く、古文が読めない・人気がない理由はここにあるんですね……って、何が言いたいのかというと、タカコさん、古文が好きだったりし(てくれ)ないかなぁ、って。
 田中圭一『ペンと箸』読了、★★★★★。嵐山光三郎文人悪食』の漫画家版ですが、それとは違う2点が光りました。先ずは、取材相手に漫画家の娘息子を選んだこと、これによって自分宛のインタビューは拒む人物でも(子供による自分評は見たくなる親心で)承諾の可能性が上がります。そしてもう一点は、対象の漫画家のタッチを模写して描くこと。手塚るみ子ピノコになっているという事実一点で親の愛が直ぐさま分かります。親子愛の原理は普遍で、且つ個々の漫画家の個性故に現象(親子の食にまつわるエピソード)は独特で面白く、各回短いページ数に味わい深い内容を巧みに詰め込んでお見事、これは素晴らしい仕事です。
 西原理恵子佐藤優『とりあたまGO モンスター襲来!編』読了、★★★★。思想信条的には佐藤・西原両氏と必ずしも立場を同じくしないし趣味嗜好も異なっているのですが、文章に教えられ漫画に笑わせられることは多く。

 さて、最後に本日のタワレコで購入したCDですが、以下140字。
 【曲は未聴ながら文字情報だけで良い匂いがする、でも年寄りには新しいバンドに時間を費やす人生の余裕がない、という葛藤を経て、結局Suchmos『THE KIDS』を購入(コラ、そこな若造、おっさんの冒険を嗤うな)。一方、副委員長の卒業でF校的な義理がなくなった虹コンの2ndは保留に。】