本日の高1は外部模試受験、英国90分、数学100分の3教科。業務が監督だけになるので比較的気が楽です。放課後には高1の担任会議。
進路指導室で、国語の問題を事務嬢さんから受け取るとき、何気なく1ページ評論問題の文章冒頭をチラ見したら「ウェーバー」「国家」「暴力」の語。
私「あぁ、萱野稔人かぁ」
嬢「凄い、一瞬で分かるんですか?」
私「国語教師なら、人気の書き手は分かりますよ」
嬢「やっぱり、読書の量が違うから?」
私「違う違う。ジュンク堂のせい」
嬢「?」
私「表紙が見えるように本を棚に並べることを『面陳列』っていうんですけど、人文学書の売り場で面陳列された本に進学校予備校の教師はふらふらと」
嬢「おびき寄せられる」
私「日本中の模試と高校入試って、全部ジュンク堂が作ってるんですよ」
数学の監督中。「1から5までの整数が1つずつ書かれた、赤、青、黄のカードが5枚ずつある。この15枚を袋に入れ、同時に3枚を取り出す。3枚とも異なる色を取り出し、かつ、赤に書かれた数をa、青をb、黄をcとおくとき、a≦b≦cとなる確率を求めよ」という確率の問題が白紙の生徒が多いのに目眩がする。
あのさ、「コンビネーション15の3」だよ? 分母、3桁(455通り)だよ? 数えろやっ!
と、「1024までなら数えられる教」の信者であるところの元F校生はお冠なのでした。
実際この問題、(a、b、c)=(1、1、1)(1、1、2)(1、1、3)……と書き出したら結局35通りしかなく5分もありゃ解ける問題です。同窓同僚数学にその話をしながら。
私「数えりゃ5分じゃないか。数えたって点はくれるんでしょ?」
同「当然。その代わり、1つでも数えあげ損ねたら0点で、部分点はない。っつーか数えんなよ。頭悪いぞ」
私「賢く0点よりゃ馬鹿な満点の方がマシだわ。合格してナンボでしょ?」
同「数えて合格できる問題作るような大学を狙うならね」
以下、具体的大学名を挙げたやり取りは、略。
夜は「もりき」で鴨刺し。今年の猟期も15日で終わりなのでその前にちょっとした贅沢。仲良しの中3英語先生はこの鴨がお気に入り、今年も行こうと誘われていたので、近くお声がけをしよう。