若さにはアクセルだけでブレーキがついていないと

 いつもより3時間は長く、9時間超の睡眠をとって充電フル。本日はF中学の入学試験。以降5日間は高1は勿論高3受験生すら構内に立ち入りは一切禁止、教職員(と、受験生とその引率)以外誰もいない環境で存分に(私の最も愛する)仕事ができる夢のような日々。塾関係者保護者大集結の朝から職員室全員野球を経て夜まで、一瞬も気が抜けない緊張感が毎年毎年たまりません。気合十分、クリーニングから卸したての服に着替えて徒歩出勤。昨年と違い今年は2日間(中高入試日)とも晴れ、完璧です。

 入試当日の職員の動きはさすがにこんなところで明かす訳にはいかないので省略。
 私が1時間目の国語の試験の監督に入ったことくらいは言っても大丈夫かな(受験生にガンガン見られてるし。入学した生徒に聞くと、彼ら意外にに監督者を覚えてるし)。40人の受験生を机間巡視しつつ監督。中学入試(小学6年生)の場合、チェックして色々面白いことがあるんで、以下に挙げた特徴にあてはまる人数を数えたりしながら暇(っつっちゃいけませんが)を潰してました。
 ①女子
 ②マスク着用
 ③鉛筆使用
 ④左利き
 ⑤国語の問題を200字作文から解き始める
 ⑥受験票の写真と受験当日の服装が同じ
 ……⑥なんて、私の教室40人の中に6人いたのにおっ、と思いました。気が利いてる。高1主任地理先生は、ご自分のお子様の受験ではそれを心掛けたそうです。教員ならではですね。
 あと、⑤ですね。今年のF校の中学入試でも(昨年行われなかった)聞き取りテストが行われず、図を見て説明する200字作文が2年連続で出題されました。さて、来年度はどうなるのでしょうか(他人事)。因みに、今年のF中入試、国語の出典は評論が野矢茂樹『哲学な日々 考えさせない時代に抗して』、小説が木山捷平「尋三の春」でした。

 さて、時間は一気に夜。
 外は真っ暗、教員一同は某所に缶詰で答案の採点や得点集計に追われています。が。
 他の科の先生方が帰られてからも、採点・集計に時間がかかる国語科の教員「だけ」は黙々と作業継続です。結局、他の科よりも4時間ほど遅い終業になりました。途中からやや殺伐とした雰囲気になりますが(あははは)、職員室で待っておいでの管理職の方々も大変なのは同じですね。っつーか、不機嫌になったり疲れたりしてる場合じゃない、明日も楽しい楽しい高校入試ですもの。気力十分。

 終業後は、国語科の先輩の車で「もりき」まで送っていただきました。いつもは18時台の客なので、深夜の入店は珍しい。機嫌は良いけれども身体は疲れている、ので気が付いたのは、つい目についたアナゴを刺身で出して貰ったのを肴に瓶ビールをコップに注いだ後でした。
 私「あ、バカだ。アナゴってなんだよ。僕、3日後に広島宮島に行くんだった」
 マスター「いけのっちゃん、この後に牡蠣鉄板注文してるの、覚えてる?」