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思い出せない 揺れてる まわってる

 高橋徹也の初期ベスト『夕暮れ 坂道 島国 惑星地球 高橋徹也 Ki/oon Records Years Best』が素晴らしすぎて(★★★★★)他を聴く気が起こらない。高校時代に深夜のテレビCMで衝撃を受けた「シーラカンス」も、菊地成孔の演奏が最高に気持ち悪い「チャイナ・カフェ」も、転調フェチにはラストの多幸感が麻薬そのものという「新しい世界」も、好きな曲がかかる度についもう一回もう一回とリピートしてしまうんで、最初は70分強のアルバムを通して聴くのに本当に4時間とかかかってしまいまして、ねぇ。

 さて、本日63回生我らがA組Bくんと飲む約束をしたんですけれども、先に何が食べたいかを伺ったら「美味しい刺身、京都で食べられないから」という返事。K市にだって店はありますがそう言われて真っ先に思いついたのが博多「太郎源」だったんだから仕方がない、18時に駅待ち合わせで今日はとことん散財しよう(給料日だし)、と決定。

 1~5限の現代文授業は村上陽一郎「トランス・サイエンスの時代」、本日が定期テスト前授業最終回で、私の試験出題は定期初日(27日)の4時限目ですね。5コマを疾駆したら、「今夜はプレミアムなフライデ~♪」なんぞと新語(not流行語)を使い損ねつつ帰りのSHRを副担任先生にお任せして自宅へ。私服に着替えてから博多へ向かいます。道すがらバッタリのお久しぶりHさんからは、「いけのっちゃん、痩せすぎ!」と叱られてしまいました。今日はガッツリ食べなければ。新幹線内の音楽は、勿論高橋徹也のベスト。

 お兄様の結婚式のための帰省だと仰有るBくんは、高校時代は「遅刻八部衆」の一、高校生より大学生の方が向いてる典型的な人間で、京大文学部は彼に役不足なんじゃないかなぁと勝手に心配してしまう程の才人。熊野寮で委員を務めながら学費も自弁で頑張る親孝行に感心しながら、進学先の話や高校時代の話やを楽しみつつ、刺身・マグロカマ焼き・佐賀牛サラダ等々……を写真に取り忘れた。Twitterに「行きつけ紹介コーナー」を作ってる最中で、入店の前にも「リア充アピールOLみたいな感じで写メるけど引かないでね」とBくんに言ってたんですが、旨いのと話に夢中になってたので携帯の存在を完全に失念(打てば響く人と話をすると、これ、よくあるんです)。
 ビールから日本酒って感じで割かし飲んで、どのくらい酔っ払ってたかというと博多からK駅へ向かう新幹線で間違って1回新鳥栖で降りちゃう程度の酔っ払い方で(Bくんは博多からの新幹線が初めてでてっきり1駅だと勘違いしていたそう。私は高橋徹也に夢中でな~んにも考えてませんでした)、それでもK駅に着いたら2次会に行きたくなっちゃうわけでタクシーで突入はお気に入りの小料理屋「A」。カウンターで駄弁りつつ、Bくんが京都に帰る前にもっかい(数日後に)3次会やっちゃおうか今度は肉だ! とかオッサンのアホテンションは止まらず。

 橋本治『たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ』読了、★★★★★。「心のない論理」と「心の論理」という一義性を共に退け、「心のある論理」という両義性の必要性を(実際に「心のある論理」を駆使して聞かせることで)説く筆者(話者)の手腕。岡潔を引用して、森田真生や橋本治が下品にならず藤原正彦はそうなってしまう理由など考えながら読みました。