タマネギ目にしみても 涙こらえて

 昨日、春休み中の60回生Hくんが職員室に遊びに来ており、私・世界史先生との会話。東大工学部で4月から院に行くということで。
 私「所属はどうなるの?」
 H「社会基盤学科です」
 私「解る?」
 世「さぁ」
 H「解り易く言うと『土木』です」
 私・世「「解る!」」
 H「最初『土木』って名前の時はずっと底割れしてて、『社会基盤』に改名した途端に学生が殺到して」
 私「やっぱり、世の中は文系が支配してんだねぇ」
 世「ねぇ」
 夜にK市で友達2人と飲む、5000円の和食でいい店はありませんか? と聞かれたので、その場で「梅の花」に電話して春のコースを個室で予約したげました。パシらされる文系。

 さて、本日の私は学校に行かずに出張。F校親玉大学の看護学科棟に高1A組の生徒50人(1人だけインフルエンザで出席停止)が集まって、家庭科先生指導の下で調理実習です。
 作るべきメニューは親子丼・味噌汁・マドレーヌ、の3品。規定のメニューの他にも余裕があれば材料持ち寄りで作っても……の「余裕」も様々。9班に分かれた生徒たちはキャアキャア言いながら、焼肉だ麻婆豆腐だ鶏飯だロールケーキだチョコパイだホットケーキだみたらし団子だスイートポテトだドッグフードだ(!?)色々遊んでました。でもって、大体成功して結構美味しいものが出来てました。例えば「鶏飯」なんてのは来年度の「男く祭」食品バザーの予行演習だそう。色々考えてますねぇ。
 普段から「お手伝い」でお料理スキルを持っている生徒を中心に、マドレーヌの卵を「リボン状」に混ぜるという加減に困ったり、ガスの元栓がどこにあるのか分からず捜し回ったり、「余裕」の調理の方に我を忘れて熱中した結果肝腎の課題料理の方を忘れてしまってたり……先日のテーブルマナーみたく食べてる生徒を観察するだけでなく、作ってる生徒を観察するのも割と面白いですね。

 女子生徒の何人かは、(塩分のことを気にしているのか)自宅の食卓には絶対に味噌汁が上がらないと言っていました。躾色々ですね。味噌汁は出るけれども、具だけしか食べてはいけないという家訓がある家庭も。
 話は脱線しますが、A組に『クレヨンしんちゃん』禁止令の家庭が少なからずあるというのを知ってこれまた驚き。私なんて、『おとな帝国』『戦国大合戦』『ロボとーちゃん』の3作が人生の映画ベスト10に入ってるのに。

 片付けやお駄弁りや、解散は13時でしたが何となく残ってた生徒たちが全員帰宅するまでには更に90分ほど時間がかかりました。高校生あるあるです。
 高1Aはあと一週間ほどで解散して、4月からは文理別の新しいクラス分け、外進と内進とが混ざることになります(高2から高3にかけてはクラス変えがないので、次のクラス分けが最後)。解散前最後の集合写真を、(卒業アルバム用の写真撮影をなさっている)カメラマンさんにお願いしたり、何人かの生徒の携帯で撮ったりも。実は、A組の女子生徒が1人、3月いっぱいで(お父様の転勤で)東京に転学することが決まっています(同じくF高生のお姉さんは今年現役の3年生として東大を受験しており、たぶん合格しています)。その最後の想い出作りを兼ねての集合写真です。

 東京で銀行マンしてる55回生TくんとTwitterでやりとり。3月末の上京で飲む約束をしているので、エリアと時間とを確認しました。今回は、奮発して東京駅の焼き鳥「瀬尾」を。
 東京とK市とでこんなに気軽にやりとりが出来る(Twitterだけでなく、私はやっていませんがLINEやFacebookやもある)時代だから、件の女子、東京に転学してからもF高同級生との繋がりがなくなるわけではないんです。だから、淋しくはないです……いや、やっぱり淋しいかな。