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忘れない忘れない あの目をあの手をあの日を

 本日、修了式。明日からの春休みを経て、いよいよ67回生も文理別のクラス(内進・外進が混じったクラス)に分かれることになります(高2以降はクラス替えはありません)。要するに、本日が高1A最後の日で、今日を以てクラスは解散と相成るわけです。

 が、とは言うものの、今日は単なる「修了式」なのであって別に「卒業式」などではないのです。それなのに。

 「池ノ都先生 Thanks for teaching!」

 と中央に大書された黒板。紙テープで作った鎖が黒板上部に装飾され、中央の謝辞の周りにはA組メンバーたちの寄せ書き(担任やクラスへの思い)がどっから持ってきたんだというカラフルなチョークでびっしりと。教室側面の2枚目の黒板には、「いけのとたつや」を使った「あいうえお作文」が幾つか。担任による「餌付けーしょん」の果て、内進生より内進っぽいA組は、こんなお祭り学級になってしまいました。

 私「えっとですね。先ず、今日は修了式であって卒業式ではないということを先に断っておきまして。その上で、この大変有り難い沢山のメッセージなんですけれども、なんだか獣偏の字、言ってしまえば『独』の字が頻出しているように見受けられましてですね、まだ詳しく見ていない状態でこんなことを言うのはあれなんですけれども、これ、半分がた悪口では?」

 朝のSHRは修了式への移動があるため2、3分しか話せませんでした。が、「私は個人的な信条故に没収はしないけれども教室内のスマホ使用を許している訳ではない」という普段の言葉は棚上げにして、私も含めたみんなで黒板をパシャパシャと写しまくりました。今日だけは特別ですね。

 修了式・退任式粛々。体育館の壁には午後に行われる中学卒業式に寄せられた祝電がいっぱい貼られていましたが、その中に今日日のご時世を完全に無視した7段ピラミッドの写真であったり、「5段タワー」「100人ピラミッド」なるフレーズであったり、未だ虐待めいた教育が行われている学校もあるんだなぁ、としみじみさせられました。
 退任式は、3期9年をお勤めになった校長先生のご退任。そして、私も在学中に授業でお世話になった英語科のベテラン先生がお一人(但し、来年以降も常勤講師としてF校に携わられます)。

 「今日は別に卒業式なのではなく単なる修了式で、クラスは別になるかも知れないけれども4月にはまた会える訳で」と担任は教壇上で言いましたが、但し、一人だけは一緒にF高の2年生になることのない方もおられまして、と続けなければならないのは辛かった。ご家族の転勤で4月から東京のS高校に転学することになっているAさん(女子)の、最後のご挨拶。
 今は離れてもSNSで繋がることが出来るし、きっとA組の友達の中にも2年後に東京で会える人がいっぱいいるし、と、プレゼントのアルバムや寄せ書きを胸に抱えて話すSさんは、壇上では涙を見せませんでした。
 担任からは、プリザーブドフラワーでデコレートされたフォトフレームを。「S高校に進学・卒業するまでF高校の生徒だという自覚を忘れないようにします」と言われたので、「『卒業するまで』ではなくて、『卒業しても』です」とお返ししました。仮に卒業生ではなくても、67回生の、高1A組の同窓生であった事実はずっと続きます。

 10時30分、A組解散。放課後は、皆で写メを撮りまくって名残を惜しみ。

 さて、放課後にちょっとした仕事。A組の「手の者」を呼び出す。
 私「今日、A組でランチ会するんでしょ?」
 手「あ、はい。Aさんを囲んで」
 私「それ、どこでやるの? どんなメニューなの?」
 手「えっと、焼き肉『W』で、この春の食べ放題というものを」
 私「人数は?」
 手「39人の予定です。先生もいらっしゃいます?」
 私「訳がない。一応知っとこうと思ってね」
 職員室に戻ってからタクシーで「W」まで往復。彼らが注文している食べ放題にはドリンクがついていなかったので、お店の責任者の方にに代金を先払いして人数分のジュースを注文しておきました。最後の「餌付けーしょん」という意味もありますけれども、お店の方へのご挨拶も兼ねています(一応、大人も関知していますよという意味付けです)。「高校生ですので宜しくお願いいたします。五月蠅かったら叱ってやって下さい」と頭を下げ。

 店への往復のタクシーはちょっと面白かった。サプライズという程ではないにしても出来れば事前に知られないようにしときたかったので、顔馴染みの運転手さんに「F校の制服着てる生徒を追い越す時には身を潜めて(後部座席に横になって)隠れますね」と言ってたら、運転手さんの方がノリノリで「先生、30m先にF校生が、隠れて!」なんてスパイごっこをしてみたり。

 午後は、書店巡りをしたりミスドで本を読んだりしてまったり。

 夜は「もりき」貸切で純米の会。一番仲良しのHさんがご都合で来られず、常連10人といってもよくお話をするのはH医師(F高32回生の先輩)くらいというメンバー。私は18時~20時に訪問する「早い客」なので、20時以降が本格始動の多くの常連さんとはすれ違いになることが多いんです。だから、訪問回数だけなら他の誰よりもぶっちぎりだという割には顔見知りは多くないんですね。で、今日も初対面や二度目ましてやという方々が多いこともあって、19時開始のこの会も2時間くらいでお暇かなぁ、と思ってたら結局4時間以上居座ってしまいました(他の参加者はまだまだという雰囲気でしたが)。
 私が持ち込んだのは「喜楽里」(和歌山)の純米原酒。4合瓶持込の約束だったのですが売り切れだったために1升瓶を持って行ったのですがこれが良かった。1杯目にこれを選んだら、今日持ち寄られた中で最も甘くて多少酸が残ってる状態だったので、滑り出しにぴったりで。10年前は「もりき」定番だったんですけれども杜氏さんが亡くなって味が変わったということでフェイドアウトしたお酒、という話から(というか、今日のメンバーでは私が最古参かぁ)、店の昔話やら日本酒の杜氏さんが変わるとはどういうことか、とか話題が次々に転がっていきました。
 料理はマタギさん寄贈のイノシシ(焼肉)とシカ(ツミレにしてすき焼き)とでジビエ。他の方々の持ち寄りは、「繁桝」「田中六五」等の福岡の酒が中心。マスターは流石で「雪の茅舎」(秋田)の隠し酒を。
 思わぬ長居をしてしまったのは、会が楽しかったこともありますが、飛び込みで今は練馬勤務のAくんが来店したからというのが大きかった。一昨年のK市自衛隊幹部候補生、Aくん初来店で隣同士になった時に「コミケ」の話で滅茶苦茶盛り上がって以来のお友達。彼が東武練馬に転勤した後、私の上京旅行中に一緒に飲みに行ったり、今日みたいに彼がK市に来る時には必ず「もりき」で飲んだり(今日は友人の結婚式の序でだそう)。会のメンバーも自衛隊さん中心だったので初対面でもツーカーでした。

 0時就寝。