船が見えます

 朝のホテルツインにて起床、7時にお迎えに来てくださったS氏に母君をお引き渡しし、チェックアウト後に自宅経由で(着替え・入浴)出勤。学校入りは8時を過ぎており、新学期初日バタバタの日なのに出足から遅れ気味。
 始業式と新任式。今年から、校長・生徒指導部長が新しい先生になり、それぞれが長めの着任挨拶。新任紹介では英語科に配属になった(私と同じ年の)先生が代表挨拶でしたが、お話を少し聞いただけで直ぐに分かりました、「これは悪者(わるもの)の系譜だ! 逸材だ!」

 私が勝手に定めたF校教員の一カテゴリに「悪者(わるもの)」というのがあります(「悪人」とは違います)。条件は以下の通り。
 ①滅茶苦茶遊び好き
 ②宴会大歓迎
 ③年令より(且つ誰に対しても)腰が低い
 ④ネゴシエーション大得意
 ⑤必要な時には敵を殺せる
 以上、①~⑤だけだと単なる隠れヤクザでしかないですが、ここに加えて
 ⑥教科に関して滅茶苦茶仕事する
 というのが必須でして。例えば私は①・③・⑤に欠ける所があるので該当しません。63回生担任団なら、数学担任先生は「悪者」、体育担任先生は元「悪者」ですが今は大ベテランだから「親分」、主任理科先生は傾向はあるけれど③~⑤がやや弱いかな、というところ。この「悪者」と密に人間関係を結んでおくと、職員室の日々が大変楽しいんです。
 というわけで、英語科新任先生とは積極的に仲良くして頂きたいと思った所存。

 話は戻りまして。初日から「我らが」の形容をつけて良いものかは分かりかねますが、とにかく今日から高2B組がスタートです。文理混合41名のクラス(文系男子8名・文系女子11名・理系男子22名)で、私というもやし中年の「みちび機」で2年間を過ごさなければならない彼ら彼女らの運命を思うと自然と涙が。でもって、初日から暫く(1~2週間くらい?)は人間関係様子見状態で(私を含めて)みんな温和しいもんですから、学級委員・書記・「男く祭」コーラス委員・指揮者、等々をほいほいと決めたら後は諸連絡でお仕舞い。
 41名の中に、元高1A組だった生徒は11人。出席番号1番の才女からは「本当に成績だけで分けたんですか?」と(学級日誌日直感想で)訝しがられましたが、本当にコンピューターが弾き出した結果なんです。

 さて、夜は先ほど「悪者」から進化して「親分」になった我らが63回生体育先生、そして63回生「日常性の維持」担当の東大教育学部Eくんと3人で飲み会。こないだ新歓(テント列)でお会いした(っつーか朝飯奢った)後、急転直下の勢いでダブルダッチサークルに危機が訪れたという話(詳細秘す)を手に汗握って聞きながら、ビールビールビールビールワインビールビール。どか食いEくんですからイタリアン一次会の後に二次会中華料理なんて軽いもんという勢いで、おじさんと「親分」は胃がもたれて大変なんです。

 母君は無事に小倉に着かれ、職場に準備されたベッドで療養中とのこと。電話でお話をしましたが、栄養士の方が準備して下さったお好み焼きの夕食(母君のリクエストメニュー)を完食された、と気分上々の様子で何より。