沢山の気づかいと人生をありがとう

 3時起床、入浴、着替えて5時に学校入り。本日は、高2現代文が4コマ、高3文系漢文(新年度初授業)が1コマ、HR活動(コーラス練習)が1コマ、で計6コマ。昼休みと唯一空いている5限との時間を使って、高3文系漢文(二次対策授業)の添削を行います。要するにフルで学校に張り付き。ですので、申し訳ないですが母君には自力で入院をして頂かなくてはなりません(親不孝が服着て歩いてます)。

 5時から始めた授業準備(板書計画・プリント準備等)が予定より早く終わり、その後の担任業務まで含めて7時過ぎには一旦体が空きました。で、タクシーでホテルに往復して母君の様子を見ようかなぁ、とも思ったんですけれども、昨日行かないと言っておきながら「来ちゃった」みたいなのをとても嫌う方なのでそれはやめておきます。
 代わりに、私の大切な大切な仕事であるところの「幹事」をやっちゃおう、と。何の幹事なのかというと、F校職員室有志による集まり「若手会」の新任歓迎会です。自分の年齢「分かってんのかい?」、略して名付けて「若手会」。他人から言われる前に言っておきますね、そら36歳のオッサンですから会の最年長ですよ、私より若いけれども早々に若手会を引退しておられる先生、いらっしゃいますよ(大抵は所帯持ち)。さいでざいますけれども、「若手会」のメンバーである条件は自分が若いと思っているかどうかという一点なわけで、じゃあ自分のことを一文前で「36歳のオッサン」とか言ってるお前はどうなんだと言われたら返す言葉もございません。すいません、今年を最後に引退しますんで、どうか今年まで幹事をやらせて下さい。
 と、方々の年若い先生に頭を下げつつ、新任(数学常勤・英語常勤・地理非常勤)3先生の日程を中心に多くの先生方が集まれる日を調査する「仕事」を、始業前の空き時間にやりました。

 さて、高2B組餌付けーしょんの「飴ちゃんBOX」、昨日指揮者の某くんに管理を任せたその箱が朝の職員室、私の机上に帰ってきてたんですけれども感想一言「お前ら、舐めすぎ」。しかも、大量投入した中でミント味のやつだけ一袋分全く(殆ど?)手つかずみたいなワガママっぷりです。あぁ、これが一年前に高1Aを全溶けさせた甘やかし。分かっちゃいるけど今日も5袋分を投入です。

 さて、高2の現代文の授業はいつも通りですが、高3漢文(文系・二次対策授業)は初対面の人々(66回生)との初授業ですので若干の緊張。
 初回の教材は2012年の東大漢文『春秋左氏伝』から、「和而不同」の精神を論じて(それを校是とする)F校生へのサービス問題だった本文を扱いました。先ずは10分ほどの自己紹介・授業展開の説明(5分教材説明→20分解答→25分解説→翌朝添削答案返却)、その後は実際に問題を解いてもらって解説という形。これは、昨年の高3(65回生)に行ったことと全く同じです。最後の中学男子校学年ということで、若干の「古きF校イズム」の名残があるのか、ギャグやくすぐりを入れたら結構気持ちよく笑ってくれる人々だったので安心しました(女子がいるのであんまり下ネタは言えないかなぁ)。授業は4限で、昼休み~5限の2時間弱を使って50人分を根性の添削。
 7限目のHR活動はコーラス練習。週末の大会に向けて「部活に行きたいよ~」「コーラス面倒くさいよ~」というオーラを出してる一派も居ますけれども、まぁそれは仕方ないから授業時間くらいは付き合ってねというスタンス。「付き合いのいい人」って、人生が絶対巧く行きますから。これ、本当ですから。

 7限終了後は、練習の後始末を係に任せて「のど飴探してきます!」と学校を飛び出しました。大学病院に直行です。
 母君は、今日から2週間超の入院で、早速治療開始(1回目の全脳照射)だったそうです。元気そうではありましたが、お会いして最初の私の「仕事」は、入院故にしばし休職の職場「N苑」へ送るお礼状文面の「添削」でした。
 病人(の割には40分喋りっぱなし!)に配慮して面会は短め、帰りは「ドラモリ」その他に寄って「まだ見ぬ味ののど飴」を買い漁りました。自分でも徐々に夢中になってきてますけれども、のど飴って本当にたくさん種類があるんですね。既に30種類を大きく上回っています。

 夜は「もりき」。環境が整った場所に24時間置かれている(個室というのがお気に召された様子の)母君はそれだけで満足だったご様子なので、杯を傾ける息子氏の気分も若干お気楽、7限全力疾走後のビールの美味しいことと言ったら。