12階の一番奥

 昨日の「飴ちゃんBOX」、5袋分入れていたのですが、放課後には生姜味のものが1粒だけ残っていました。この手の味は要らんぞよ、という意思表示なのでしょうか。まぁ、1日目に全残しされていたミントが全て消費されていたのは良かったかな。本日も4、5袋分を投入します。因みに、練習は逃走逐電出奔(サボり)がゼロの真面目さで感心するやら呆れるやら。まぁ、全員が心一つという訳でもないでしょうが(大体、先ずもって担任がずっとは付いていられないのが申し訳なく)。
 授業は高2現代文が1コマだけで、放課後にコーラスの練習。半ドン後のコーラスなら練習についておけます(母君のお見舞いはその後で良いので)。

 夕方に母君のお見舞い。小倉の職場に連絡があるということで、2通の手紙を託されました。送り手の欄には名前だけで住所を書いていないという失礼ですが、極力見舞われたくないという意図なのでしょうから口出しはしませんでした。ご足労が申し訳ないというよりかは、外見が変わる治療なので積極的には人目に、というご判断でしょう。
 外見が変わる治療、ですがまだ11回の治療のうち1回しか終わっていないので、特段何がどうということはなく。途中で様子を見に来られた主治医のY先生によれば、昨日の金曜日が1回目、土日は治療なしなので、来週の月~金、再来週の月~金、にかけて残る10回を行うということ。私が「再来週の金曜日は大学の創立記念日ですが、病院はお休みではないのですか?」とお聞きしたら、何を言っているんだろうこの患者家族はという顔で「いえ、お休みではありません」と言われました。ふ~ん。
 因みに、午前中1分で終わる全脳照射の治療以外は、点滴治療が午前午後に1回ずつ。他はず~っと寝たきりで、照射の時の階の移動は全て車椅子。病室は12階の個室なのですが、フロア内にある給湯器から湯茶を汲んでくるのも看護師さんにお願いして、用便以外では立って歩くことがない状態だそうです。
 私「床離れ出来なくなってしまうんじゃ?」
 母「脳だから仕方ないでしょう」
 プライドが高いお方が「仕方ない」とかいうフレーズを発する程度には弱気になっているということには若干のショックを受けました。

 託された2通の手紙を持って、病院から郵便局まで徒歩徒歩と行き、西鉄の薬局とダイソーとをはしごしてのど飴狩り。結果、ダイソーの「のど飴力」が意想外に強烈で大漁大猟に呵呵。コーヒー味、牛乳味、梅味などありそうで未入手だった味から、栗味、芋味みたいに作りゃいいってもんじゃないやつまで。のど飴ハントは今日の漁果で60種類を突破。っつか、日本人の喉、大丈夫なの?
 と、勝手に日本人の心配をしていたのがブーメランで刺さるのは来週の話(予告口調)。

 夜は、K市の母・Hさんちでさし飲み。
 私「ビールはですね、私の家のれ~ぞ~こでた~んと冷えてますからね、大量にお持ち致しますわ」
 H「あら、悪いわねぇ、うふふふふふふふふふふ」
 ビールと1000円札1枚とを持っていったら、あら不思議こんなおご馳走に預かれるなんて。日本酒は、私が冷やしてもらってた(卒業生からの)プレゼント1本と、Hさんが仕事先で買ってきた佐賀のお酒が1本。4合瓶2本、二人で空けちゃいました。