もりもり食べ野菜

 昨日の日記に書いた通り、二次会の途中(多分、23時にはなってなかった筈)で中座という大失態をかました(普段は介抱される側にいる筈のNくんに中野駅まで見送られて!)私。の癖に今朝はしっかり4時起きで「日常性の維持」を貫くおじぃ。
 今日は日常じゃないんだ、非日常なんだと身体に教える罰として、ホテルの朝食バイキングを食べに行くことに。何年も通って何十泊もしていますが、朝食を利用するのなんて初めてです。「F校生は不摂生」の言通り、朝食べない昼食べない夜は飲む、という生活を続けている人間に朝食腹一杯はきつい。ポンポンパンパン……の先生の胃の中に入ったものは。
 野菜19種類(ケール、レタス、葱、里芋、白菜、人参、干瓢、キャベツ、紫キャベツ、牛蒡、トマト、玉葱、オクラ、ヤングコーン、トウモロコシ、山芋、もやし、グレープフルーツ、蜜柑)。米、味噌、納豆、胡麻、卵、豚、牛、鮭、牛乳、ヨーグルト、コーヒー。以上、30種類。健康かよ。

 と、風呂に入って朝食食ったら余りにも腹がふくれたし汗びっしょりになったしでもっかい風呂に入って、という自罰的な朝を過ごした私、それでも時間はまだ8時。ということで、今年の「男く祭」Tシャツの上にK市の母・Hさんから譲り受けたYシャツ(Hさんのオーダーメイドで実は女性用)を羽織ってホテルを出発。

 出発後、聖地「ジュンク堂本店」巡礼(10時開店)までの時間はお気に入りのネカフェで日記を書いたり、昨日思いついた入試・模試問題の本文を打ち込んでみたり。後者も遊びっちゃあ遊びなんですけれども、何だかやっぱり「日常性の維持」が抜けきっていないみたいなので、人生はメリハリで今は非日常だということを身体に教え込むためにも、昼食をガッツリ取らなきゃねぇ、と。訪問先は既に「知音食堂」と決めています。

 聖地「ジュンク堂本店」巡礼。先ずは地下のコミック売り場に降り、新刊のチェックの後で一通りの棚をチェック。今日は、全然知らなかったけれども直観で面白いと解る作品に出会えたので幸先良し。安藤ゆき町田くんの世界』、既刊5冊を一括購入で籠にイン。
 その後、エレベーターで最上階まで上がり、1階ずつ降りて背表紙読書の逍遙2時間。じっくり見るのは、9階(芸術書)、8階(学習参考書)、4階(人文書)、3階(文芸書)、1階(雑誌)、地下1階(コミック)、の6フロア。

 さて、今夜は63回生我らがA組のEくん・Bくんと焼肉の約束。で、先日それを聞きつけたMくんも行きたいと申し出てきたので本日17時50分に神泉集合を指示していたのですが、今日の昼になってMくんからメールで今日帰省先から東京に戻るので待ち合わせに間に合わない、店に直接行くので店名を知りたい、とのこと。メールの返信で店名「永秀」を伝えたものの、直後にもしやと思い、18時~20時のコースだから大遅刻ならキャンセルした方が、と追伸を送ったら、やっぱり二次会からにする、との返事。
 「……後出し参加が当日2時間遅刻の上に、且つ卒業生3人分をきっちり奢る教員が飲み放題のコースを予約してるであろう可能性に無自覚っつーのは、てめポンコツにも程があんだろが」と、二次会参加のMくんを初手から叱る。たら、「だって、実家が帰らせてくれないんですもん!」だって。

 さて、時間は戻ってジュンク堂後の12時30分。「知音食堂」には先客が2組だけで流石にランチメニューなし(祭日なので)の昼間に訪問するのは贅沢なのかな。先ほどジュンク堂で買った黒沢永紀『離島の《異空間》池島全景』をパラパラとめくりつつ、朝食に続いて昼食まで(←って書き方、一日三食の人には違和感なんでしょうが)。
 今が非日常なのだ! ということを身体に徹底的に教え込むため、已む無き苦行としての昼食。く~っ、辛(つら)い! ビールと茹でピーナッツ。ここにこの後、辛(から)い辛(から)い牛肉ラーメンが届くなんて、何という辛(つら)い修行なのでしょうか。こんなに昼飯を食ったら、夜はあんまりお肉が入らないかも知れない。ブラックホールみたいな胃袋してるEくんに、今夜は鱈腹食べてもらおう! 店員さん、ビール追加!
 ……苦行昼食は会計2750円、だったんですが一つ前のお客さんの会計の手間取りテンパり具合で丸わかりだった通りでレジに100円玉が全くない! 「男く祭」の食品バザーでもここまでの不手際は、と内心でツッコミながらも、おたおたの店員さんが哀れ可愛げだったので、「3000円でいいですよ」と言ったら弾ける笑顔で「アリガトゴジャマス!」って。あぁ、何だか今日は心が広いぞ。人間って満腹になったらこんなになるのかしら。というわけで、今夜は奢るぞ63回生!

 さて、K市病院の母君と電話にて。
 母「職場の子に彼氏が出来たみたい。私への手紙に」
 子「へぇ」
 母「最近『まじゃべぇ』ばかり言ってる、って。変なアダ名ね」
 子「……Y子さん(←二人称)」
 母「?」
 子「それ、もしや『マジやべぇ』、本当に大変、と書いてあるのでは?」
 母「あ、そう。流石国語教師」
 それで職場の上司に恋愛と誤解されるとか、まじゃべぇだろ。

 さて、知音食堂の後は池袋駅デパ地下探検。「探検」っつーほどでもないお菓子売り場散策ですが、我らがB組41人に買っていくお土産を探します。良さげなやつが割と嵩張るものだったので、持って帰るつもりでしたが予定を変更して学校に直接配送して貰うことにしました。

 池袋から移動して神保町、今日の文庫本漁りはB組学級文庫の充実を図る目的が強かったかな……って、朝昼の二度の苦行を経て、まだ「日常性の維持」に寄ろう寄ろうとする自分の身体に半ば呆れ気味。
 因みに、今回の旅行で手に入れた学級文庫一覧、以下。
 116 和田誠訳『オフ・オフ・マザーグース
 117 アンブローズ・ビアス『筒井版 悪魔の辞典
 118 森銑三『近世人物夜話』
 119 黒沢永紀『離島の《異空間》池島全景』
 120 近藤史恵『ときどき旅に出るカフェ』
 121 田邊拓哉『世界の奇虫図鑑』
 122 乙一『ZOO』
 123 野矢茂樹『論理トレーニング 新版』
 124 川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
 125 木下直之『せいきの大問題 新股間若衆』
 126 青柳碧人『双月高校、クイズ日和』
 127 馬場康夫『ディズニーランドが日本に来た! 「エンタメ」の夜明け 新装版』
 128 池田晶子『14歳からの哲学』
 129 神崎宣武『聞書き遊郭成駒屋

 神保町から一旦池袋のホテルに戻って荷物を置き、大浴場で湯浴み、の後で池袋→渋谷→神泉。渋谷から神泉の車内で(本を開く時間はないので)スマホでニュースをちらっと見て、初めて「あれは『iQOS』という加熱式たばこだったのか」と知りました。ノンスモーカーの教員の目にはチョークホルダーにしか見えず、これまで町中の人々が手にしている姿を見ては「教師かっ!」とツッコんでたあれ。成る程ねぇ、って納得しつつ、「加熱式」という言葉の意味はよく分かってないんですけども。

 さて、上京飲み会お気に入りエリアである神泉、での待ち合わせは駅前のローソン。私より早く来てた2人に挨拶して、先ずは「メガシャキ」で錠剤型「ペパリーゼ」を流し込む。3秒で充電完了です。
 で、ホルモン屋「永秀」にて、春辺りにBくんが病んでた頃の話とか(確かに、雰囲気が「病み上がり」でした)、最近ラビット(←定義略)の練習をし過ぎてEくんの腕の筋肉がエラいことになってる話とか、今日日のF高「男く祭」はこんなことになってるという話とか、を肴に私はひたっすらビールを飲む。若者は肉を食い、そこそこ飲み、加えてEくんは椀子蕎麦みたいなスピードで昔話盛り状態の白飯をかきこみ続ける。B「見てるだけで胃もたれする」 私「いやいやBちゃん、この食べっぷりならいっそ爽快やろ」 B「無理~」 E「え~、何で~? 焼肉っつったら飯でしょ~」 私「E、それは酒を飲まんやつの台詞だ」
 飲み放題込みのコースに結構な量の肉の追加、そして大量の白飯、って割には安い料金を払うとき、店員の若い女性に「ほんっっっっっっとうに沢山召し上がりましたね!」と柔やかに言われました。

 二次会は既に算段済み、K市の十八番を奪う「とんこつカレー」が名物の池ノ上「biff」に移動。B「っていうか、まだご飯が入るの?」
 ここからはポンコツMくんも合流で、4人で飲みの続き。今度は大学で勉強してない自慢やら、職場で仕事してない自慢(ワシかい)やらで盛り上がり。あぁ、明日の夜の相手(63回生理系Tくん)とは絶対にやらない話題だなぁ、としみじみ。私「そいや、明日はTさん(←既に「さん」づけ)とさしなんだよねぇ」 E「お~、T! これはもう、先生、会う前から負けてるじゃないですか!」 私「うっせーよ知ってるよ」
 二次会のお開きはBくんが撃沈したのを機に。「撃沈」ってのはですね、酒じゃなくて、一次会から続く「見てるだけ胃もたれ」。B「もう無理……、E、何でそんなに食べるの? 見てるだけで胃が……」

 Bくんは井の頭線帰宅、途中参加で若干飲み足りないMくんは自宅にEくんを招いて山手線途中下車、私は池袋まで戻ってホテルで健康睡眠。
 の、山手線内で。私「Eさぁ、明日の朝も食欲ある?」 E「あるあるあるある」 私「じゃあさ、明日、朝ご飯に美味しいフルーツサンド食べに行かない? 赤羽」 E「行く行く!」
 というわけで、明日は赤羽「プチモンド」から始まります。