愛より急ぐものが どこにあったのだろう

 携帯の着信音って、相手に応じて変えられるんですね。職員室にて、若手お二人の着信。
 ①国語科後輩おしゃれ番長。「チャリーン、チャリーン」とマリオのコイン獲得音。「後輩先生、早く出ないと1UPするよ!」とこれは昭和末期のツッコミ。
 ②若手柔道先生。「ワン、ワン、ワン、ワン!」と犬の吠える声。「柔道くんの携帯……奥さんかな?」とこれは昭和中期のツッコミで隣の英語科長老先生が噴き出す。

 5時に学校入りして授業準備、担任業務。始業後は授業が4コマ(高2現代文3コマ・高3文系漢文1コマ)と学年集会が1コマ。授業以外の時間は高3漢文の答案採点(帰りのSHRで返却)、朝・昼休み・放課後に生徒面談。
 面談生徒のうちの1人、お兄さんもF校の卒業生なんですが(高3で授業を担当しました)、先日そのお兄様の友人が職員室に遊びに来た時、担任団を訪ねてきた弟高2くんを見つけて「おぉ、お前、こないだパリで会ったな!」って。互いの家族旅行中に偶然バッタリだったそう。「どんなセレブや!」と英語パイセンと2人で大笑い。

 さて本日、母君は紹介して下さった業者の方と、この先入る予定(入居審査が通ればですが)のリハビリステーションの見学に行かれたそうです。
 放課後の生徒面談の後、タクシーでホテルに移動し、先ずはその業者の方とお会いして30分程お話を伺いました。リハビリステーションの件に関しては(何しろ母君ご自身がプロのケアマネでいらっしゃりお詳しいので)私は全く関知しておらず、入るとお決めになった場合の手続きから参加するという為体ですので、施設がどんな場所なのか、書類や手続きや支払金はどのようになっているのか、を一から詳しく伺う必要があったのですね。したら、温泉だ足湯だと偉くリゾート感に溢れる場所だそうで。『やすらぎの郷』かよ、と言ったら還暦前の母君には大変失礼ですが……。
 その後、母君が滞在中のホテルのお部屋に伺い、入居審査の為に必要な書類を受け取りました。記入は全て私が行い、身元引受人は私の名前……なのですが、身元引受人に加えてもう一人、連帯保証人が必要だということ。これは困った。必要なお金(敷金礼金設備費から、さしあたって1年分くらいの家賃まで)なら即金で払えるんですけれども、その場合でも連帯保証人の名前とハンコとは必要になる。あと、これはK市ならではなのかもしれませんが、反社会勢力との関係がないという証明書にも、私以外の連帯保証人のサインが必要になるそうです。
 これは、職場の某氏にお願いしました。ご迷惑はかけるつもりはありませんが、本当に本当に申し訳なかった。