ガキの貯金的なプライドは捨てろ テメエの真価 全部吐き出すテロ

 先日面談のB組某氏、高1Aの外進出身(ですので、私が高1~3と3年間担任)なのですが、基本的に完黙孤高で、誰かに話しかけられて答えてるところを見たらちょっと得したと思っちゃうくらいで、私以外の担任団は「彼の声が想像できない」という程。でも、紙の上(私の現代文の試験)でのコミュニケーション感度は学年トップレベルに高いですし、リアルに関したって中学はテニス部だって言ってたからそこでは絶対はっちゃけてた筈で、本人に聞いたら答えて曰く「F校に入ってぼーっとしてたらノリ遅れた」と。あ、これは、大学で「化ける」とみた。試しに「ハシビロコウ」って命名してみたら、見たことのない表情で大笑いしてました。

 職員室に松葉杖のAくん、声を掛けたのは英語科パイセン。
 英「なん、Aくん怪我したと? うちの組のBも足怪我しとんよ」
 A「Bの怪我は手ですよ」
 英「あ、そっか」
 私「またそうやって自分のクラスの生徒を動物扱いして。あれは『前肢』じゃなくて『手』だって言ってるでしょ!」
 A「英語先生、酷いっ!」
 英「ちょっと待ってアタシ何も言っとらんやん全部あんたが!」
 はいさーせん。「前肢」も「ハシビロコウ」も私です。

 さて、本日の高2現代文は授業ではなくテスト。仮に名付けて「第1.5回定期テスト」で、第2回定期テストまでの折り返し地点でその時点までの授業内容を消化する(第2回の範囲を半減させる)恒例のイベントです(第1.5回の得点は、第2回の平常点に組み込みます)。
 毎回の試験には15点前後の(初見の文章と教科書文章とを絡めた)実力問題を付しますが、その題材選びが楽しいんですね(昨日の「ドヤ問」に近いこと、ここではたまにやってますね、そういえば)。今回は、浜田寿美男「身体の個別性」に絡めて、RHYMESTER「余計なお世話だバカヤロウ」の歌詞を使ってみました。何しろ、「B-U-N-K-E-I最凶のパイセン」を擁するグループですから、そら現代文の教材になるような歌詞もふんだんです。
 【傍線部⑩「謎の剣幕でもう涙さえ流しそうに」とあるが、誰のどういう状態を表しているか】
 【傍線部⑪「言い返しでもした日にゃ一大事」とあるが、この「一大事」とはどのような事態と考えられるか】
 もちろん、上記2つは浜田寿美男「身体の個別性」という教科書教材の論理を用いて説明する必要。あと、漢詩の脚韻じゃないですが、「善意からだけになお厄介」→「ぶっちゃけ的外れな(おせっかい)」とか、「言い換えれば涅槃で待ってろ」→「それが出来なきゃお前は(黙ってろ)!」とかのライムを埋めさせたら、結構当たってて感心しました。でも、「涅槃」の読みは殆どが知らなかった。

 さて、テストの採点を少しだけ終わらせて帰宅、入浴・食事は本当に適当に終わらせて早寝。午後から何となく体に違和感があって、これはもしや風邪が来るかなぁ、って感触(丁度、明日は授業なしの日だから、身体が「風邪を引いても大丈夫」と私を無視して判断しかかってるのかもしれません)。