くたびれる毎日 話がしたいから

 4時前に起床して入浴、5時に学校入りできる状態だったのですが念のためと思い読書しながら待機していたら果たして6時前に母君から着信アリでご来宅の意向。鍵はお渡しですし私の家だということは母君の家でもある訳ですから勝手に入ってもらって構わないんですけれども、ここは実際に対面でお話できる貴重な時間ということでひとつ。庭いじりは全ての面積を終えるまで後数日かかりそうなので、しばらく毎日通われるおつもりなのでしょう。

 リハビリステーションへ戻られる母君をお見送りの後、私も学校へ徒歩通勤7時で、今日のデスクワークの最初は高3某くんからのAO入試の自己推薦書添削。途中、自習のために学校に来た我らB組の某さんから差し入れ(?)の蒟蒻ゼリーをもらいました。
 ノンストップで5時間働いた後作業を切り上げて帰宅。

 本日午後12時半からの私はクズみたいな(即ち大学時代みたいな)無産泥酔ゲーム脳状態に突入するぞ、と決めておりました。というのも、上京中に終わるかなぁと思っていた「DQ11」に思いの外梃子摺りまして、これが中々終えられない。終えられないと、外の何をしていても若干のしこりのようにそれが気になる状態が続くんです。そこで、ちょっと気合を入れて(何だったら10数時間ノンストップで)3DSに対峙しようと決心したんですね。決心とか言ってますけどやるこたクズですからね。
 というわけで、自宅リビングで乾き物中心のつまみ、どんだけでも出てくるぞの缶ビールは冷蔵庫内にびっしり、という状態でプレイ開始です。

 ……ビールゲームビールゲームビールゲームビールゲームビールゲームビールゲームビールゲームビールゲームビールゲーム……

 夜19時の携帯にメールが届くまで、1回もセーブをしなかったし、5分たりともグラスの中のビールを切らすことは無かったんです。恥ずかしいから缶ビールが何本空いたか言えないくらいです。で、そんな状態で届いたメールを見たらあらお懐かしや56回生理系Iくん(京大理学部卒業→九大医学部)からで、今市内で同じく56回生理系2人と飲んでるんで合流しませんか? というもの。
 誘われて断ることはありえませんが、既に7時間で3~4リットルのビールを飲んでる人間が行って邪魔にならないだろうかと「もうど酔っぱなんだけど良い?」と聞いたら勿論ですともカモンジョイナスということだったので……。

 バッグに着替え用のシャツと汗拭きタオルを1枚入れて、自宅からイタリアン「B」まで20分間全力疾走。タクシーだと1000円を大きく超える距離ですが、少しでも飲んだ分を発散(蒸発)させてから飲み会に臨みたい37歳のいじらしい心遣い(?)です。
 勝手知ったる「B」に入ってマスターにご挨拶の後、「何ですかその汗だく!」と驚く卒業生3人には挨拶もそこそこに先ずはトイレでシャツを着替えました。今着てきたシャツはそのまま捨ててもいいくらいでしたが一応持ち帰ります。

 山の日万歳この一日が大きいんですよ、と長崎の食品メーカーも鹿島の鉄鋼会社も口を揃える。九大医学部6年生はまぁ夏休みだとして、食品に鉄鋼にの社会人はカレンダー通りの休みしか取れないから実家のあるK市に何日帰省できるかというのが今日という新興の祝祭日一日の有無で大きな影響を受けるのです。
 というわけで、K市在住47回生(教員)と、K市帰省中56回生3人とで乾杯、やっぱりあれですね、全力疾走のあとのビールは美味しいですねと私はまだ飲める、というか酔いが醒めてる。

 食品メーカーや鉄鋼会社のお話を聞きながら(これ、そのまま「進路講座」じゃねぇかって話でした)、ビールにハイボールにと杯を傾け、当然のようにもう1軒という話になったので文化街に移動してライブバー「A」へ。カラオケやマスターのギターやで歌いながら飲んでる内に、流石56回生(28歳)はどんどん元気になっていくようで「最後は絶対屋台でラーメンを食べます!」と言い出す。47回生(37歳)のオジさんは「それは無理こっちは12時からもう半日飲み食いしてるラーメンは無理」と翻意促しまくりですけれども不可能でだったら退散するしかないかと思ったけれどもジョイナスのお誘いが割と強引。仕方がないので、店員さんに「後5分でお時間です」と言われた最後のカラオケ選曲に矢野顕子「ラーメンたべたい」を。「ラーメンたべたい」と連呼している内に自己暗示でラーメンが食べたくなることに賭ける!

 ……賭けには負けて、私はラーメン食べたくなることなく、逆に聴いてた卒業生たちのラーメン欲求だけは滾るという逆効果の中、4人で屋台のカウンターに並んで麺をすすりました。私は半分以上ほかの3人の丼に麺を移しました。

 深夜1時過ぎの徒歩帰宅。昼の12時における「大学時代のようなクズ生活を!」という決意を、神様っているのねわざわざ卒業生まで使って完遂させてくださるなんて、と天の恩寵にしみじみと感じ入りつつ帰宅即失神。