命が聴こえるか 陸の人よ

 調べたいことがあって自分の昔の日記をいくつかピックアップして読んだのですが、その後でふと寄り道して毎年12月31日にメモしているその年お気に入りのCDを眺めていたら、このCDあのCDとどんどん記憶が蘇ってきて、それならばと2017年(今年暫定)から遡って毎年のベスト(最も感動したアルバム・最も沢山聴いたアルバム)を思い出してみたら、自分でCDを買い始めた1993年まで行ってしまいました。1995年・1998年・2003年はどうしても1枚に絞りきることが出来ませんでしたが、その他の年については間違いなくこれしかないというリストで、今でもたまに聴くことがある作品が多いです。
 2017 絵恋ちゃんと楽器『ERERGY』
 2016 UA『JaPo』
 2015 サザンオールスターズ『葡萄』
 2014 矢野顕子『飛ばしていくよ』
 2013 渚ようこ『ゴールデン歌謡・第二集~エロスの朝~』
 2012 高橋徹也『夕暮れ 坂道 島国 惑星地球』
 2011 Kate Bush『50 Words for Snow』
 2010 monobright『ADVENTURE』
 2009 森広隆『planetblue』
 2008 フジファブリック『TEENAGER』
 2007 中島みゆき『I Love You, 答えてくれ』
 2006 ANATAKIKOU『Message Pie』
 2005 清水ミチコ『歌のアルバム』
 2004 倉橋ヨエコ『東京ピアノ』
 2003 倉橋ヨエコ『モダンガール』/KICK THE CAN CREW『magic number』
 2002 森広隆『並立概念』
 2001 ピチカート・ファイヴ『さ・え・ら ジャポン』
 2000 椎名林檎勝訴ストリップ
 1999 松任谷由実『FROZEN ROSES』
 1998 小島麻由美『さよならセシル』/中島みゆき『わたしの子供になりなさい』
 1997 新居昭乃『空の森』
 1996 小島麻由美二十歳の恋
 1995 おおたか静流『VOICI VOILA』/YAPOOS『HYS』
 1994 NOKKO『colored』
 1993 松任谷由実『U-miz

 本日、体育祭。

 昨日はIくんと2軒回って少し遅くなったので、今日は少し遅い起床の6時、7時半に学校入り。下はジーンズ、上は「担任フリ素説」の我らが高2B組Tシャツ。4年前までクラスTシャツや「男く祭」Tシャツを注文するときのサイズはXLだったのですが、今はLサイズで充分です。これは明確なきっかけがありまして、母君が闘病を始められた時が私の痩せ始めだったので、63回生が高3だった10月から。ですから、64回生高3の「男く祭」以降のTシャツは全てLサイズなんですね。4年の間に体重が8㎏ほど落ちて、今はそこから2~3㎏戻っている状態(今年の夏太りから全然下がらないのです)。
 体育祭時には、面白いクラスTシャツがあったら生徒に頼んで写メらせてもらっています。今年は、高1では担任の先生と映画の人気キャラクターを合体させたところ面白かった。高2では断トツでEクラスで、これは担任が主任地理先生だということで世界地図を「E」の形に見えるように配したデザイン、「外で着られる」レベルで素晴らしかった。高3では、私が名付けた「講評芸人」が定着してしまって大変申し訳ないA組文系担任世界史先生の、模試講評毒舌がそのまま書かれたシャツが圧巻でした。

 さて、体育祭の一日は、体育科・生徒指導部(重複多し)ではない教員は実は割と暇でして、基本的に生徒指導部監督の下全ての運営を生徒(高2生徒会・委員会中心)主導で行うので、私の様な「単なる担任」は幾つかの業務を除けば保護者と同じでほぼ見学するのみで良いのです。幾つかの業務……朝と帰りのSHRを行う、生徒と2人でクロスカントリーのコース警備をする、生徒と2人で二人三脚のレース(教員矢の如し)に出る(これは、我らが高2Bの柔道部某君と走ってチーム優勝)、という3つのみ。帰りのSHRでは生徒に昨日の内職で作ったお菓子詰め合わせとジュースとを配布しましたがこれは趣味の「餌付けーしょん」だから仕事ではなく。

 という訳で、体育祭についての日記はほぼ観戦記に終始しますね。
 クロスカントリーのコース警備は、我らB組応援団の某くんと2人で。担任と組むと待機時間の他愛ない雑談が「面談」みたいになって大変。B組(E組と組んで黒団)の応援団はB組からは理系男子が中心に集まってるんですけれども、まぁその練習が夏休みの時間と体力とを奪ったのか何なのか、私「うちのクラスの理系、夏休み課題テストが崩壊してたよね」 某「あぁ、面談……」 私「で、テスト犠牲にした応援団は勝てるの?」 某「演舞は、まぁ。ただ、ウチより声の大きいところはあります」 私「じゃあ、本番は声出さなくちゃだね。テスト犠牲にしたんだから」 某「はい(←小声)」
 今年は部活対抗リレーも復活しており。これはブロックを跨いだ(得点無視の)完全なお遊びで、それぞれの部活がユニフォームとそれらしいパフォーマンスをしながらトラックをぐるぐる走るという見世物。例えば剣道部は稽古着袴、面を除く防具も装着してすり足で走るとかですかね。紅一点の外進某さんも勿論鈴之助ファッションなんですけれども、某「先生も、現役時代は剣道部で走ったんですか?」 私「トラック半周2人で切り返しを続けるみたいなのがあった」 某「うわぁ(←どん引き)」 途中で襲いかかった柔道部をサッカー部の子が逆に投げ飛ばしたり、野球部の人たちが急に野球拳始めたり、まぁカオスな数十分です。私が(名ばかり)顧問を務めるクイズ研究部は、一人が問題、一人が答えを持って走るというスタイルで出場してました。
 「教員矢の如し」は、我らB組の柔道部某くんと二人三脚でトラック半周。昼休みの終わり頃に落ち合って少し走る練習をしようとしたら、「母と祖母とがどちらも大量に弁当を作ってきて、両方を詰め込まれて死にそうです」の言。細長い私と、太短い某くんとの凸凹コンビは、それでもそれなりに息の合った走りが出来たのではないかと思います。

 3ブロック対抗の装飾と応援団、及び団を超えて疲労される女子演舞・チア。
 装飾は、今年は3ブロックともレベルが高くてちょっと驚いたんですけれども、それでも朝のグラウンド一目、我らが黒団の優勝は確信できました。E組クラスTシャツもそうでしたが、今年はE組に男女それぞれ一人ずつ巧い人たちがいて彼らが引っ張ったんじゃないかな。さて、黒団装飾長はその内の女子某さん。昼休み明けに生徒・観客を前に装飾コンセプト発表をするのですが、そこでパフォーマンスを披露するそうで。私「えっと、某さん、何故そこの男2人の背中にそのような文字を書いているのかというと?」 某「ブルゾンちえみやります。この2人がwithB」 なるほど、方や「35」、方や「億」。私はテレビでブルゾンさんを一回も観たことがないのですが、それでも噂は聞いたことが。他の2団は普通に喋るだけの真面目さなので、これは純粋に絵だけでなら勝ってる筈の黒団がパフォーマンスで減点されないかどうかの賭けみたいなもんだな……と思っていたら、見学高3が大いに盛り上がってくれて(今年の高3は盛り上がるのが好きなんです)意外に「withBいい仕事説」みたいになった。ただ、昨年度の元高1A(外進組)担任としては、withBは内進男子がやるもんなんじゃないのかという一点だけ釈然とせず。何で外からやって来て日が浅い男どもがそんなにはっちゃけられるんだ。内一人は、さっきの野球拳でも脱いでたし。
 女子演舞・チア。今年も携帯で撮影しようとしていた(←禁止です)高3男子が教員から叱られる、みたいな光景が毎年観られる人気の出し物で、演舞もチアも様になってて感心頻り。しかも、いつの間にか「チア→演舞→チア&演舞」みたいな流れでチアと演舞とが競演するとかいう構成の工夫も生まれてて、あぁやっぱりF校って本当に共学校になってるんだよなぁ、と思わされます。
 さて、男応援団は我ら黒団がトップバッターだったのですが、先のクロカン警備中に生徒が「黒団は発声に課題が」と言っていたのを本番できっちり克服してきて出だしから内心ガッツポーズ。グラウンドを広く使う隊形も、硬軟取り混ぜ拍手も笑いも自在に導く演目構成も、流石ドラマー太鼓の巧さも、演舞の動きの揃い具合も、どれも見事でトップバッターながら「これは持って行ったかな」と(高3観客の拍手と溜め息ともそう言ってたような気がします)。続く青団も巧かったんですけれども、これは僅差で黒が持って行ったかな……と思ってたら最後の赤団で笑わされてしまった。いや、「負けた!」と思った訳ではないんですけれども、勝利よりもインパクト、使い古された言葉で言えば「記録より記憶」に残る飛び道具。具体的には、学ラン演舞の最中に急に客席から団員を隠す巨大な赤い目隠し幕、の表面に大きく「変身中」の文字。どうやら後ろで学ラン・ズボンを次々と脱ぎ捨てているらしい様子に客席の女子から「やばい! やばい!」の小さな叫び声だったのですが、幕がサッと外された後の団員がパンツ一丁……ではなくまさかの全タイ(全身赤タイツ)にサングラスだったのに満座は爆笑の喝采。後は彼らが気持ち悪い動きをしながら「オラは人気者」「マジンガーZ」に合わせて踊るのを笑い囃すばかりです。赤団の高2メンバーはC組・D組で、それぞれの担任が数学メイン・英語メインという超強面2人だったので、これは紛れもなく「厳しく育てすぎた反動がこのような形で表れてしまった」結果で担任一同蒼白。

 全体の結果は装飾・応援団・総合ともに黒団が持って行って3冠。完璧。色々あって時間が45分押しになってしまいましたが、2年前の騎馬戦中止以来新しいプログラムを練り直している最中の体育祭に色々と盛り込んだ結果でこれは過渡期やむなしでしょう。運営・競技・装飾応援団共々、生徒諸氏の努力(とその結果)に敬意。これは、文化祭も大丈夫なんじゃないかな。ちゃんと悪ノリも出来る所を色々見せてもらえましたし。
 さて、最後の個人的な疑問は、赤団の「あれ」です。あの全タイはモエヤンなのかストレッチマンなのかそれともまさかの増谷キートンなのか。彼ら高2の年代はどこからあれを引っ張って来たのでしょうか。と言うわけで、全タイ軍団の1人、我らが67回生生徒会長氏に聞いてみる。私「ねぇ、会長くん。きみ、モジモジくんって知ってる?」 長「それをイメージして作りました」 おおっ、素晴らしい。ちゃんととんねるずも知ってるのね。

 満足。
 夜の教員慰労会も満足。