ひとりぼっちより豊かなコラボ ま、理屈は言うだけ野暮

 5時出勤、の徒歩通勤が辛い。徐々に涼しくなってきており陽気は良いんですけれども、何というか胃腸が辛い。明らかに食わされ過ぎです。取りあえず、朝一の進路指導室に行き、「誰か 肥満ティック 止めて 肥満ティック 腹が 腹が 苦しくなる~♪」とC-C-Bしながら(Hさんとも顔見知りの)事務嬢さんに何を食わされたのかを報告。
 授業5コマをこなした16時半頃に、やっと内側の苦しみが治まってきました。と書くと何だかとっても酷いことをされたみたいに見えますが、だって仕方ないですもん、苦しいのは苦しいんだから。何せ美味しいのよ、美味しくなかったらあんなに暴力的な量を胃の腑に詰め込んだりしないのよ、美味しいから仕方ないのよ。

 夜は「もりき」で白菜鍋。高い葉物をわざわざ買ってくれてるわけですから、当然の注文です。マスター「昨日はHの家で鍋やったっちゃろ?」 私「湯豆腐なら一週間連続でも大丈夫」 一人前用の土鍋に固形燃料の台。私「人間が食べる量って、普通これくらいだよねぇ」 マ「昨日も一杯食わされた訳ね」 私「鍋はヘルシーとか言いながら、分量で殴りかかって来たからね…『一杯食わされた』ってのが掛詞みたいになってるね」

 評論界の誘い受け、古市・ぶってぶって姫・憲寿キュンの最新刊を読了。何だかんだ言って私、この人のことを気に入ってるんでしょうね。殆どの本を読んでる気がします。
 古市憲寿『大田舎・東京 都バスから見つけた日本』読了、★★★★。普段から「ちょっとだけ上から目線」の古市キュンが、物理的にも「ちょっとだけ上から目線」になれる路線バスに乗ったら何が見えるのか、という実験。電車・飛行機のスピードは出ず、自家用車ほど低い目線ではなく、車幅とほぼ変わらないような細い路地でも縫うように走るバスに乗ると見えてくるのは、要はどこでもかしこでも人間が暮らしているという事実なんですね。『大田舎・東京』という(既に方々で言われ尽くされているような)タイトルだけで結論が大づかみ出来る(気になってしまう)ので読まなくてもいいやと思われるんじゃないかとついつい老婆な心配をしてしまいますが、路線(地域)ごとの人々の暮らしをその歴史的背景を踏まえつつ端的に説明していく一節一節が面白く読める好著だと思います。文体が「ちょっとだけ上から目線」なのはバスのせいではないですが、お祖父様に連れられて都バスに乗りまくっていたという幼児期(原風景)回顧の件ではちょいちょいリリカルになってたりも。