歌はキャンディソングだけどだけどだけど 忘れてはいけないことが必ずある

 お酒は残っていませんが、昨夜はカウンタービールで正解でした。小上がり日本酒だったら終わってた。お腹はタプタプです。
 本日は明日の高2外部模試の関係で授業がなくなり、放課後の特講は高3東大理系漢文。韓愈『対禹問』を扱った理系専用の問題ですが、これは穴埋めの問題といいラストの記述(東大には珍しく解答欄が2.5行)といい、ガチガチな論理でまさに理系向け。金曜日には東大文系クラスでも解いてもらうつもりですが、もしかしたら平均点はどっこいどっこいか理系の方が上回るか、かも知れません。因みに、明日は高3も外部模試受験で、模試受験の日に限っては前日提出の答案を朝には返さないことに決めています(帰りのSHRで返します)。理由は、朝のSHRで受験票を記入するのでその邪魔をしないためというのと、後は模試受験の前に特講の答案を返すのは一部の生徒の「精神衛生」に良くないからです。

 受験票記入は、決して邪魔をしてはいけません。模試名・日付・名前・フリガナ・学校名・学校コード・生年月日・担任名・受験番号・性別・受験科目・志望校学部名・志望校学部コード……と、受験票に書き込まなければならない項目は膨大。私は生徒に、そのうち1項目たりとも書き漏らし・書き間違いをしてはいけないと割としつこく言います。模試というのは要するに本番とイコールで、故に模試で間違える人は本番で間違える人とイコールで、その程度の迂闊な受験生は学力如何に関わらず落ちるからです。
 回収した受験票は即座に進路指導室に届けられ、事務嬢さんがそれこそ県民遺産レベルの神速で200枚全項目の書き漏らし・書き間違いをチェックして付箋をつけていきます。63回生の時もそうでしたし、現在の67回生でもそうですが、自分のクラスの生徒に付箋がついた時のがっかり感は、あれは言い様のないものですね。そう言えば私、63回生の担任を4年間(中3~高3)務めて、本当の本当に生徒を激叱りしたのは1、2回しかありませんけれども、間違いなくそれに相当するわというのは我らが文系A組の半数以上がセンター模試の問題冊子に選んだ解答をマークし忘れた(ために解答用紙回収後の自己採点が出来なくなった)時でしたね。全員引き連れて進路に行って、事務嬢さんに提出した解答用紙のコピーをとってもらいましたけど、あれだけ言って聞き逃す訳だからあの時のA組メンバーはほとほと馬鹿だったんだと思います。高2後期であそこまでの馬鹿さ加減じゃなかったら、現役東大は後2~3人程度は多かったと本気で思うんですけれども、これは担任が弱(こいつの話は聞き流してもいい、弱いし、どうせ後でフォローしてくれるし)だったことが理由なので、20人超の生徒を罵倒しながら内心ではゾッとしていたのを覚えています。
 付箋がついた生徒は、担任が進路指導室に呼び出して事務嬢さんのチェックを受けつつ書き直しをさせられることになります。模試は年に何度もあり、驚異的な記憶力をお持ちの事務嬢さんは最低でも2度以上呼び出された生徒の名前と顔とは覚えてしまいます。「この子、前々回の模試でも受験科目にマークしてませんでしたね」って感じです。私は、67回生の担任B組では「事務嬢さんにn回呼び出されたら、n-1浪する」と公言しています。そのことを話したら最初事務嬢さんは迷惑そうでしたが、私が本気なのと何よりそれが事実なので最近は笑って許してくれています。

 と、誰向けに書いているのか分かんない長話の後で化けの皮を剥がしますけど、要は明日返却の漢文添削は朝ではなくて帰りまでに添削が終わりゃいいだろ、って話の方が重要な訳よ。普通に出勤して、午前中に模試の監督でもしながらサラサラとやっちゃえばいいんですよね、と。
 したらさ、今日、ちょっと飲めるじゃん。でもって給料日じゃん。だったら「お友達」誘ってもいいじゃん。
 58回生Fくんに「飲める?」と聞いたら即諾だったので、夜は西鉄近くの居酒屋「S」を予約。ここは10年ほど前には若手でちょいちょい利用していたものの最近足が遠のき、先日英語パイセンが「久しぶりに行ったらとても良い店になってた」と教えて下さったので気になっていたところ。

 さて、F校親玉K大学医学部6年生、卒試(及びその後の国試)を控えて今日が最後の飲み会(次は合格祝い?)になりそうなFくんと、刺し盛・ゴマサバ・蓮根挟み揚げ・百合根素揚げ・温泉湯豆腐・卵雑炊、等々を肴にビールを飲みながら、学部の愚痴(要は勉強きつぃ~という話)を聞く。最近は学部の方からの勉強しやがれという締め付けが厳しくなってきているそうなのですが、元々がそういう手練手管にはあまり長けていない優しい組織だもんで、その締め付けの加減が分からないまま学生にとんでもない勢いで拳ぶつけてきたりするそうなんですね。「振り回されっぱなしで戦々恐々だ!」と訴えるFくんですが、水準の勉強してれば落ちないんでしょ? と聞かれたら、まぁ、返す言葉はないよねぇ。

 2軒目までは行く、ということで歩きに歩いて文化街の小料理屋「S」。スナックを引退のママさんが趣味で(?)開いたお店は、3000円で飲み・食い(手料理美味)・歌い放題。常連の殆どは『やすらぎの郷』の年齢層ですが、F校勢でたまに使ったり卒業生を連れてきたりと私は結構重宝させてもらってます。今日はお腹いっぱいだから食べ物は乾き物だけで、とお願いしたら出てきたのは「当たり前田のクラッカー」だったんですけれども、当然のごとくFくんは「?」という反応でした。そのFくんは、身体とかお金とか副流煙とかはどうでもいいけど、必殺のSBM(Super B'z Mode)で声が枯れるならもうカラオケには連れて行かんぞ、ということでそろそろ禁煙した方が良いと思う。
 あと、合格祈念。