俺の負けじ魂に火をつけた だから君にありがとう

 そう言えば、昨日は久しぶりに「みなさん」を瞬間視聴。フジの事前告知を見ても「まさか」とは思いませんでしたが、本当に件のキャラを出してきましたね。ふ~ん。まぁ、後は当然のごとく批判が起こって、それに対してTVを萎縮させるクレームだという反論をする愚か者が湧いて出て、という流れですね。

 さて、1~5限は連続授業。4コマは高2現代文「文字禍」で昨日の日記に書いたとおりこれは「遊び」で、残る1コマ高3漢文(文系東大)が昼休みと6限とを使った添削(4限の演習答案を帰りのSHRで返却)まで含めて「仕事」。
 「遊び」。2度目の「文字禍」授業には、森有正の「経験」と「体験」との話、竹内敏晴の演技論の話、プロトタイプ理論の話、レオニード・レオーノフ『穴熊』の話、等々を喋り倒し。いや、「好き好き大好き超愛してる」という作品愛が暴走する授業にならないよう、本当はもう少し軽い話と軽い板書とを準備してたんですよ。でも、1回目の授業を受けたクラスの某くんが3分間スピーチ……じゃなかったなあれは、12分間スピーチで「文字禍」・中島敦アッシリアについての詳細な講義をしてくれて、書籍からアンサイクロペディアまで使ったその講義が準備してた授業内容の2~3割程度を持って行くのを聞いてる内に、「アンサイクロペディアごときに負けてられっかよ」という対抗心がムラムラとですね。

 7限は高2学年集会でこれは担任としての「仕事」。脳内人事では私の担任業務は後1年半でおしまいですが(その後は30年連続で時間割がいい!)、その間に「仕事」と言うには「試練」過ぎるスキー研修引率がありまして。生徒には言ってますが、もし北海道往復の飛行機座席が私の隣になったら、飛んでる間中ずっと私から袖を握られる覚悟をしてて欲しい。飛行機怖い。あれは離陸と着陸じゃねぇ、発射と墜落だ。で、今日は2月に催行されるスキー研修の概要説明と各クラスの委員決め。集会後の教室で委員(5種類10人)を募ったらほぼ即決で手が挙がったのが有り難かったです。

 職員室にやってこられた警備員さんに呼び止められてお話を聞き、声に出して驚いてしまったのですが、セキュリティーの事情だか何だかの理由で、10月1日から校門・職員室開放が現在の朝5時から6時に変更になるそうです。これは未明添削にエネルギーの大部分をかける私にとっては大問題です。数日前に書斎にPCを入れたのは運命だったのかなぁ。冷暖房その他、書斎の環境を本格的に仕事用に整えるべきか否か。5時台に学校に来られることがある3人の先生(勤続年数が長い順に英語・国語・数学)にお伝えしたら、皆さん「え~っ!」という反応でした。ですよねぇ、1時間は大きいよ。

 夜は「もりき」。帰り道の本屋では漫画豊作。『聖☆おにいさん』『鬼灯の冷徹』『きのう何食べた?』の新刊に施川ユウキの新作、合計4冊。
 松任谷正隆松任谷正隆の素』読了、★★★。筆者の「モノ」に関する拘りを集めたエッセイ集、服も時計もオーディオも車もゴルフも楽器も香水も……全て興味の外の私には出てくる固有名詞の一切を知らないのですが、それぞれの「モノ」に興味を持つようになった原体験(半世紀前!)を語るその少年時代の精神を腑分けする生々しさは割と読み応えがありました。