さわやかな朝がゆの味

 松田奈緒子重版出来!(10)』読了、★★★★。
 吉川敦『進学校校長の愉しみ』読了、★★★★。昨年度3月で御退任の、F校前校長先生の御著書。内部の人間からしたら「当たり障りのない」記述が多い印象(含みのある記述も同様に多いですが)。でも、「授業が命」は(生徒ではなく)教員が貫くべき態度だという記述等、内部の人間に(改めて)襟を正させる内容です。

 6時起床後、書斎で日記の更新。書斎にはヒーターがないので若干寒いですが、ホットコーヒーで何とかなるレベル(これからますます冷えるでしょう)。
 気まぐれな朝ご飯は自宅から徒歩20分弱のカフェにて。最近ちょっと気に入っている中国粥のお店で、朝粥と豆花の朝食読書です。西鉄K駅の書店をぶらついた後、ミスドで再びの読書。午前中は仕事をせずに潰しました。

 昼過ぎに学校入りをして、高3の添削と学級通信の作成との仕事でざっと3時間。
 学級文庫堀井憲一郎の傑作『若者殺しの時代』が未収だったと気づいて慌てて手配しました。同じく、飯田茂実の大傑作『一文物語集』は現在絶版で、古本はAmazonで万単位の値づけ。持っていた1冊は63回生文系Bくんに差し上げました(彼は京大の文芸サークル)ので、気長に探すしかないですね。代わりに、『一文物語集』の抜粋が収録されている北村薫宮部みゆき編『とっておき名短編』を。これに収録された岡田睦「悪魔」は読めば絶句必死の衝撃作です。

 現在中1は修学旅行中なのですが、引率中の副担任国語先生は明日17時にK市に戻られた後、30分に学校に入り東大理系古文特講の解説をするそうです(問題は、事前に私が配布します)。ブラックかよ……と来年2月の予定を見たら、私は北海道スキー研修の引率終了後、翌日の代休が高3のテスト会で昼に(翌朝返却の)添削が100枚到着、ってだからブラックかよっ!

 学校から徒歩10分で直接「もりき」入り。本日は17時から、常連が4合瓶を持ち寄って純米の会です。数日前の日記に書いた通り、私は愛知「長珍」。新聞紙で覆われたラベルの商品が有名なのですが、最近「もりき」は別の酒造の新聞紙ラベルの物を置いているので、そこには拘りませんでした。甘口の(というか辛くない)お酒で私の好み。福岡の店で飲んだことはありませんが、東京では神泉「ぽつらぽつら」が推しているので時々飲みます。
 定例の純米の会は常連持ち寄り、「もりき」の普段使いの銘柄に拘らないので、例えば私は福岡では手に入りにくい銘柄をネットで注文したのですが、他にも「もりき」が入れない福岡の酒造(「繁枡」とかね)の取って置きだったり、以前の「もりき」が入れてて最近ご無沙汰の酒造の商品だったりが集まります。それを、あ~でもないこ~でもないと言いながら飲み比べ、飲み比べている内に飲んだくれて味が分からなくなって、結局「「「「日本酒は美味しい!」」」」と全員で唱和して解散する、みたいな流れが毎回毎回続いていて、私は翌日の仕事があるので全員唱和の前に辞去というのが恒例。今回は割と長っ尻で、22時近くまで居たのかな(他の人たちは日付を跨いで、持ち寄りの酒では足りずに店の酒に手をつけて、後でマスターの奥様に怒られるというところまでがプログラムです)。
 そうそう、25歳だったか、私よりもずっと年若い方が参加されていて驚きました。最近お店の常連になった方で、来られる時間が毎回遅いので私とは一度もお会いしたことがなかったのです。私の「もりき」デビューは大体28歳とかで(もうすぐ10年かぁ)、最初の2年くらいは日本酒に興味が無くて焼酎オンリーだったから日本酒にはまったのは30歳過ぎてからだったから、25歳なんて若さで「日本酒が美味しい!」と仰ってるお姿を見ると眩しく感じてしまいますね。