泣きたい夜に一人はいけない あたしのそばにおいで

 年末の上京旅行の遊び相手が大体のところで固まってきました。「いつメン」(いつものメンバー)が中心ですが、今回は61回生のSくん・Aくんが結構なお久しぶりだったり、65回生(大学1年生)からお声が掛かったり(こちらは未成年なのでランチです)。理Ⅲ(東大医学部)4年生のSくんは今、F校時代の私の同級生(47回生)Oくんの指導で勉強をしているそうです(47回生からはOくん、でっくん、Kくん、と3人が現役で理Ⅲに合格しています)。

 3時過ぎに起床、自宅の書斎で日記更新と仕事と。本日は定期テスト初日で、私は出題がなく(高2現代文の出題は最終日の金曜)業務は監督だけ。半ドンで生徒が下校した後は、僅かなデスクワークをこなした後、15時から年休を取って帰宅、着替えて本日は福岡行きです。
 西鉄K駅で偶然合流したHさんと2人で天神行きの特急、本日の目的は中島みゆき「夜会工場vol.2」の鑑賞で、私はみゆきさんのライブ・舞台はもう10回目ですが、Hさんは初めてということでとても楽しみになさっている様子。「夜会工場」は普通のコンサートとは違い共演者の居る舞台ですので、歌うのはみゆきさんだけではなく、例えば共演者(植野葉子・香坂千晶・中村中・石田匠)やミュージシャン(杉本和世・宮下文一)もみゆきさん同様に歌います。要するに、(主演なので曲数は多いものの)最初から最後までみゆきさんが歌ってがなって喋って、みたいなワンマンショーを期待している人が観たら肩すかしを食らう舞台なのです。コンセプトから外れるので「慕情」を始めとしたニューアルバム『相聞』の収録曲も歌われませんが、客席にはそれと知らない人も大勢なんじゃないかな。Hさんは、夜会についてもお詳しいのでその点は心配なし(宮下文一、文さんの歌唱なども楽しみにしておられます)。

 1.二隻の船(inst) 2.泣きたい夜に 3.Maybe 4.LA-LA-LA 5.熱病 6.最悪 7.EAST ASIA 8.船を出すのなら九月 9.南三条 10.子守歌(inst) 11.羊の言葉 12.愛から遠く離れて 13.谷地眼 14.傷 15.朱色の花を抱きしめて 16.陽紡ぎ唄 17.帰れない者たちへ 18.フォーチュン・クッキー 19.我が祖国は風の彼方 20.百九番目の除夜の鐘 21.海に絵を描く 22.私と彼と、もう1人 23.ばりほれとんぜ 24.1人で生まれて来たのだから 25.すあまの約束 26.袋のネズミ 27.毎時200ミリ 28.思い出させてあげる 29.旅人よ我に帰れ 30.あなたの言葉がわからない 31.慕情 32.産声

 コンセプトを承知でも、やはり耳が行くのはみゆきさんの歌声で、2・4(大好きなシーン)・7・28・30などの歌唱には本当に惚れ惚れしてしまいます。最後のサプライズ(31)にも驚かされました(次のツアーが楽しみ!)。それに迫るほど感動したのは中村中お姉様の歌の巧さで、いや確かに地声が裏声に変わる所ははっきり解るんですけれども、それでも作られたものではない自然な女声でみゆきさんの持ち歌が歌われているのを生で聴くと「ほぅ」となりますね(8が素晴らしくて、Hさんはその時点では完全に生まれながらの女性だと勘違いしておられました)。

 「夜会」は大人のコンサートなので、始まりも終わりも遅めで、22時天神発の特急に乗れたのは奇跡。私もHさんもタクシーも全力で走って滑り込みました。夜は「もりき」で、感動の余韻を交換しつつお酒。明日の仕事を考慮して、酒量は少なめ、時間も1時間ほどでおしまいです。
 帰宅即就寝。