そのせいじゃなく 疲れてるみたい

 ホテル健康起床。居心地が良い部屋で、空調(暖房)は一切使っていません。大浴場を使ってからホテルを出発、東口のネカフェで書き物。本日はオツカル様とデート、夜はがっ様も合流です。

 10時30分に渋谷に出て、昼はちょっと並んででもいいから神泉「リトルショップ」でカレーを、と思っていたのですが残念なことに臨時休業。少し悩んだ後、道玄坂「長崎飯店」で日本風中華のランチをすることに。私は初訪問でオツカル様は何度目か、でもオツカル様はここが『孤独のグルメ』で取り上げられたことは知りませんでした(入り口に五郎さんのサインが飾ってあります)。11時開店の直後に入店(先客1組)でしたが、ものの10分もしない内にほぼ満席だったんじゃないかな(10組ではとてもきかない数のお客さんがぞろぞろぞろぞろ、奥広間の円卓で相席状態になっているのでしょう)。
 オツカル様はラーメンとチャーハンのセット、私は特上ちゃんぽん(1140円)。蒸し餃子と水餃子とを追加して、ランチビールで乾杯。料理は東京にしてはやや安い、飲み物は完全な東京プライス(生・瓶ビールが670円)。普通のちゃんぽん(930円)を食べていないので違いが分かりませんが、エビにホタテに牡蠣にと海鮮がこれでもかの勢いで入っていたので具材が違うのかな、と想像(ビールが進みますね)。餃子は5つ670円は高いよなぁ、とオツカル様と言っていたのですが1つがデカくてお見それ申し訳ありませんでした、という結果。

 オツカル様を、叱る。
 私「おーちゃんさぁ、痩せるっていってたのはどうなったのよ。完全に諦めてるでしょ」
 オ「とんでもない。ついこないだもジムでいい汗をかいて」
 私「マッチポンプなんでしょ? 昔と違って、確実に酒の量が増えてる」
 オ「それは、ある。飲み会の数が飛躍的」
 私「アイドルファンのオフ会でしょ?」
 オツカル様、地下アイドルイベントの打ち上げの頻度が凄いことになってて、これが今年最大のトピックなんだと想像(去年のトピックは就職ね)。

 オツカル様が、叱る。
 オ「何なのよ、あの『VRウユニ塩湖』ってのは」
 私「もうね、500円払った初体験だったんだけど、あれだね、VRって全然面白くないね」
 オ「それはね、きみが面白くないVRを選んだというだけ」
 私「塩湖だけにしょっぱいVRデビュー」
 オ「そんな形でVR童貞を捨てるなんて」
 私「VRDT!」
 オ「って、ウチ(←一人称)もまだVRやったことないんだけど」
 私「んだよそれ、そっちこそ完全にVRDTなんじゃないか」
 オ「あのね、そんな形で清らかさを失うくらいなら、貫くよ」
 オツカル様がVR未体験だというのは意外。

 昨日の夜をご一緒した61回生のSくん・Aくんから、オツカル様と2人で行く恒例のカラオケについてお褒めの言葉をいただきました。「かつて一度歌った歌は選ばない」「一日に同じアーティストの曲を2曲入れない」という縛りがストイックに見えるそうです。ま、確かにきつくはあります。
 という訳で、オツカル様との次なる目的地は「カラ鉄」で、2.5時間の新曲乱打戦、お互いに3~4曲しか準備していない状態で、さてレパートリーはどこまで保つのでしょうか?

 オ①DOTAMA「謝罪会見」(2017年)
 池①SOIL&"PIMP"SESSIONS feat. Yojiro Noda「ユメマカセ」(2017年)
 オ②打首獄門同好会「きのこたけのこ戦争」(2017年)
 池②サザンオールスターズ「ポカンポカンと雨が降る(レイニー ナイト イン ブルー)」(1992年)
 オ③BiSH「オーケストラ」(2016年)
 池③小谷美紗子「嘆きの雪」(1996年)
 オ④渡辺はま子霧島昇「蘇州夜曲」(1940年)
 池④伊藤君子「FOLLOW ME」(1989年)
 オ⑤ハナ肇クレイジー・キャッツ「ドント節」(1961年)
 池⑤中島みゆき「人生の素人」(2017年)
 オ⑥ASKA「けれど空は青」(1991年)
 池⑥影山ヒロノブ「夢光年」(1986年)
 オ⑦酒井法子「夢冒険」(1987年)
 池⑦ゲルニカ「海底トンネル」(1989年)
 オ⑧たま「こわれた」(1988年)
 池⑧松任谷由実「影になって」(1978年)
 オ⑨レミオロメン「粉雪」(2005年)
 池⑨なぎら健壱「花いちもんめ」(1981年)
 オ⑩ぱいぱいでか美「私の名前を呼んでください!」(2015年)
 池⑩ヤプーズ「急告」(1992年)
 オ⑪アンジュルム「ドンデンガエシ」(2015年)
 池⑪椎名林檎「少女ロボット」(2017年)
 オ⑫タッキー&翼「夢物語」(2003年)
 池⑫円広志夢想花」(1978年)
 オ⑬中西圭三 feat. 米倉利紀「非常階段」(1994年)
 池⑬井上陽水奥田民生アジアの純真」(1997年)
 オ⑭姫乃たま「ねえ、王子」(2014年)
 池⑭由紀さおり「ルーム・ライト〈室内灯〉」(1973年)

 後で聞いたらがっ様もご存じなかったDOTAMAさんは中高生に人気のラッパーさんなんだとか。勿論私も全然知りませんでしたが、そんなのをご存じのオツカル様が「ユメマカセ」を知らないというのにも驚き。それだけアンテナ張ってる人が紅白歌手が歌った民放ゴールデンタイムのドラマ主題歌を知らないということがあり得るというのが、昨今の音楽流通事情を如実に象徴しているとかいないとか。私が絶対に歌いたかったのは③・⑤・⑥・⑨。「夢光年」から始まった「夢○○」縛りは、「夢冒険」「夢物語」「夢想花」と続くことになります。「夢芝居」は、多分オツカル様も私も歌ったことがありますね。ネタが無くなると私はアニソンに走るし(④・⑥・⑨)、オツカル様はアイドルに走る(③・⑩・⑪・⑭)。オツカル様は途中でアンジュルムという人の「大器晩成」という曲のイントロだけ流して、それがAW&Fに捧げられていることを教えて下さいました。次は、多分それを歌うな。私の課題は⑭で、これは全然歌えなかったけれどもちゃんと練習していつかF校カラオケ倶楽部(か、63回生体育先生との二次会か)で披露したいなぁ。

 渋谷からは都バスで往復すれば行きやすい、よっすぃの職場があることでも知られる六本木ヒルズ、目的は「THE ドラえもん展」。日本を代表するアーティストが「ドラえもん」をモチーフに制作した作品を一堂に。
 ……これが、何とも微妙なものだったんで感想が難しい。私は森村泰昌の「ドラス」一点だけでも満足なんです。オツカル様曰く「ドラえもんの生皮を剥いで作ったエド・ゲイン的な何か」でまぁそれで説明としてはドンズバなんですけれども、10年以上前に初めて観て大笑いしたあれがリターンズだというだけで森ビル52階に(並びに並んで)訪れる価値はある、と。
 で、この「並びに並んで」というのも曲者で、これは展示内容とは別にオツカル様が批判していたんですが、「ど」がつく観光地に美術館なんか作ったら殺到する客は素人ばかりになるわけで、そうするとスタッフの仕事の全てはその誘導に回されることになり、あっちに行けこっちに行くなという指示の声がひたすら五月蠅く鑑賞の邪魔をする、という。成程。因みに、展示内容についてオツカル様の曰く、「他の全ての人々と違って村上隆だけが自分のワールドを一切壊すこと無くドラえもんを客扱いしてて鼻についた」そうです。成程。
 結局、グッズ購入と合わせて2時間くらい滞在してましたから、結構堪能してる方だと思うんですけどね。

 さて、夜飲み前に半端に余った1時間を渋谷で潰すなら、ということでオツカル様に案内されたのは「ビレバン」。名前くらいは聞いたことのあるこの店舗に私は足を踏み入れたことがなく、書籍が置いてある(全体の1/4くらい?)コーナーを除いたら残りの雑多な商品棚(キャラクターグッズ多数)について私には「ドンキ」との違いが分からない。確かに見てて面白いものはいっぱいあって1時間弱があっという間に過ぎはしたものの、じゃあ実際に何かを買うかと言われたら全然。「ねほりんぱほりん」のキャラクターグッズで1棚、TENGAのコーナーで1棚、懐かしのファミコン系列で1棚、サンリオグッズで1棚、「バカサイ」コラボTシャツで1棚、虹のコンキスタドールのグッズやメンバーの寄せ書き・写真で1棚(渋谷店が事務所非公認で激推ししてるそうです)、みたいな感じ。

 がっ様と合流して入った居酒屋は「三魚洞」で3人とも初訪問。ちょっとお高めの老舗居酒屋は、店内にクレイジー・キャッツの色紙が貼ってあり、奥の額には青木繁「海の幸」が飾ってあります。どういうことかというと、2代目店長がクレイジー・キャッツを脱退した後の故・石橋エータロー青木繁の孫にあたる人物)だったお店で(現在はその奥様が代表)、クレイジーの熱狂的なファンであるオツカル様といい、「石橋=ブリヂストン」に縁がある(というかそこから提供された敷地内にある)職場で働いているK市在住の私といい、一回は訪問しておいた方がいいんじゃないのという成り行きで。
 岸惠子みたいな雰囲気の女将さん、我々若造3人のグラスに瓶ビールを注いで下さりながら、「これするたびに『M-1』の和牛を思い出してねぇ」と大笑い。これでお笑い大好きオツカル様の魂が一気に持って行かれます(オツカル様、それを確か元カリカの人がやってるスナックで観てたはず)。ブリ大根、刺し盛り、明太子(えったんこ飯!)、あさり酒蒸し、等々の上品なお料理の数々、とビール・日本酒を一通り注文して2時間、これで1人5000円だったからネットの事前情報より随分リーズナブルだった印象。

 普通ならカラオケの流れなのですが、オツカル様が(よく2.5時間も歌ったなと思うくらいの)喉潰れ状態だったので回避、渋谷駅地下区の居酒屋「G」で2次会。ここは使い勝手がいいので、卒業生とよく行くところ。がっ様は炙りしめ鯖に感動でしたが、本当は(本日売り切れだった)ハラミの量り売りを食べて欲しかったのですよ。
 さて、オツカル様は本日ず~っとキャリーケースをガラガラ引きずっておいでだったのですが、これは明日5時に羽田を発つ飛行機で台湾へ向かう必要があるため。年明けを、お母様・お姉様との家族水入らずで過ごすその場所に、オツカル様が一家を挙げて愛して止まない台湾が選ばれたそうです。
 オ「ウチ(←一人称)の母親、ほぼ間違いなくインフルエンザなんだけど、めっちゃ勇んでるから」
 私「テロじゃん」
 現地で家族合流前の丸一日はノープランの台湾滞在なんですが、絵恋ちゃんつながりで仲の良い台湾の方がアイドルイベントに連れてってくれるそう。日本の(地下)アイドル文化を元にして向こうでもアイドルが続々デビュー。日本由来の証拠に、ヲタのコールは全部日本語なんですって。だからオツカル様、いきなりヲタ芸に参加出来る。
 5時発の飛行機に乗るためには始発では間に合わないということ、解散後のオツカル様は終電で羽田に向かい、空港で夜を明かすそうです。お疲れ様!