珍しくもないと通りすぎるはず 宝物は平凡な場所に

 未明のベッドで、羽田空港に居るオツカル様とtweetのやりとり。
 オ「出発遅れとる」
 私「いってら!」
 オ「欠航になったぞ!」
 私「はぁ? 台湾断念!?」
 オ「わからんけど今から振替やらなんやらの手続き」
 私「むぅ……振替で乗れる便があればいいのぅ」
 オ「どうなることやらねえ」
 私「最悪新宿で会うかぁ」
 オ「それはそれでありだけどもな!」
 私「成り行きなりな。ではでは、後でどうなったか教えてね~」

 「最悪新宿で会う」というのは、本日12時半から西新宿のライブハウスで行われる地下アイドルイベントに絵恋ちゃんが出るというのを指しています。今年に入って6回も絵恋ちゃんのライブを観ている私が、オツカル様抜きで7度目の絵恋ちゃんライブ参戦を果たすかどうかというお話ですね。

 オ「名古屋行って飛ぶことに……」
 私「名古屋に縁があるのぅ(注・オツカル様は名古屋のアイドル居酒屋の常連)。まぁ、行けるなら良かったのかな。んでは、良いお年を!」
 オ「出費つらいお。最後に味噌がついたけど良いお年になればいいな!」
 私「味噌……名古屋だけにな!」
 オ「はいおわり」

 ホテルで健康起床、入浴、福岡に戻る準備(荷物は宅急便で自宅に郵送)。ホテルをチェックアウトした後で東口のネカフェで書き物。昼食は池袋「サフラン」でカレーとランチビール(えったんこ飯の写メをオツカル様に送りました)。
 その後、池袋→東新宿。徒歩5分のライブハウスで行われる地下アイドルイベントに単身参戦。とは言っても、絵恋ちゃんの出番(ライブ)は20分だけで、その20分に4000円を払うことまではしなくて良いというのがオツカル様の意見……だったので入り口の看板の写メを送ったらオツカル様から「マジすか」という返し。

 50人が入るか入らないかという狭いライブハウス、最前列の席とライブスペースは段差無しで距離は10cmというところ。途中退席が決まっている私は立ち見スペースですがこれも舞台から1mです。客席には、何度か(も)お顔を見たことのあるえれにすとさんたちがちらほら。
 オ「マジすか」
 私「狭い! にすとさん達に混じって座る勇気がない!(早退するし)」
 オ「入り口でもぞもぞするのがオススメ」
 私「してま~す。トップバッターの眉村ちあきさん、変だったよ~」
 オ「2018間違いなく来る人だからね、変人だけど」
 私「ライブ写メ」
 オ「楽しんでるな」
 私「レジ・すっぱい・とばっ塵・メンタイコ、の4曲。寝起き絵恋ちゃん、2曲で盛大に入りを間違える→来年から頑張る宣言」

 tweetのやり取りだけで説明を済ませる雑な日記です。さて、トップバッターの眉村ちあきさん(変人)20分、絵恋ちゃんさん20分(狭い箱満員のえれにすとさん達のヲタ芸は密度が濃かった!)、を観終わったら殆ど全力疾走に近い勢いで西新宿に。
 西新宿→渋谷→品川→羽田空港国内線ターミナル。渋谷駅構内を走りに走って、品川駅での乗り換え1分に奇跡的に間に合ったので、15時発の飛行機に乗る空港に14時25分に着くことが出来ました。品川乗り換えに失敗してたら飛行機に乗れなかったかも。

 飛行機内では小説1冊に集中。終盤で急に飛行機が揺れたと思ったらそれが福岡空港の滑走路に着陸した瞬間で、怖いとかなんとか感じる暇もありませんでした。飛行機怖くないスピーチのB組某さんの年賀状は、着陸滑走路を移動中の機内でさらさらと。
 福岡空港から地下鉄で天神へ。「ドトール」で1時間ほど年賀状を書いて時間を潰してから、本日のメインイベントであるところの56回生同窓会(卒業10周年記念)の会場「H」へ。

 幹事Iくんは九医6年生(京大4年卒後にそのまま九医へ)、京大在学中にはF校に教育実習にも来ているので教員免許と医師免許との二刀流になります(現役のF校九医勢の中ではカリスマなんじゃないかなぁ、と勝手に想像)。会うのはそんなに久しぶりではなく、多分夏あたりに飲んだばっかりですよね。
 ……飲んだばっかり。そうなんですよ。確かに年の瀬の忙しい時期に60人超の卒業生が一堂に会した。これはもう幹事Iくんのお陰で、偏に多謝。なんですけれども、その60人超のメンバーを見回してみたら……ほんの5日前に雀荘で飲んだOくんを始め、どの子もどの子も最低一回以上は一緒に飲んでるメンツばっかりで(中にはOくんみたいに偶然池袋駅で会った程度の邂逅で終わってそれ以来みたいな人も居ますが)、卒業以来初めてお会いしますお懐かしやというメンバーは……Aくん・Yくん・Eさん、の3人だけっ! 同窓会感が無いっ!

 とは言え、それは私が動かない(F校・K市に張り付きだから来さえすれば絶対に会える)教員だからそうなる訳で、日本中(世界中?)を飛び回っている卒業生同士の場合は卒業以来10年ぶりという関係性は至るところで見られて要するに生徒の同窓会であって私は添え物に過ぎないので、ちらほらと声をかけて下さる方々とお話をしながらだら~っとビールを飲み続けるばかり。

 教員の参加は国語・私と化学先生との二人で、主任英語先生は二次会から参加(一次会は別会場で49回生と飲んでらっしゃるそうです)。私と化学先生とは63回生で組んだ(化学先生が主任)間柄で、一次会の途中で化学先生の携帯に同じく天神で飲んでいるという63回生D組同窓会から連絡があったので出向くことに。
 二次会に向かう56回生たちと一端分かれて、63回生D組二次会会場の串カツ屋「O」へ徒歩5分。D組担任でもあった化学先生が主賓で私はそのお伴。D組同窓会と言っても10人程度の小規模なものだったそうで、結構一緒に飲んでるTくんを始め4、5人とはテーブルを一緒にしたことが既にありますね。外進出身のKくん・Nくん(医)・Nくん(理)とは卒業以来でした。30分ほどテーブルについたあと、化学先生を残して私は56回生の二次会会場へ(結局、化学先生は63回生に捕まって一日を終えられました。まぁ、主任でクラス担任だからそうなりますね)。

 二次会会場にはタクシーで5分の移動を選び徒歩を回避した程度には疲れていましたので、余り人と話をすることもなくまったり。1時間ほどで終電の時間が来たので、K市在住のUくん(文系→医学部)と2人で会場を出ました(オールで麻雀とかのメンツも多かったでしょうね、あのノリだと)。西鉄電車内では、今日の同窓会には来ていなかった56回生Hくん(文系)と偶然一緒になり歓談。私とUくんとがF校トークをしているのを横で聞いて、「もしかして、U?」と話しかけてきたんですけれども、そういう展開って本当にあるんですねぇ。
 K市からはタクシーで帰宅、これにて長い長い上京(+α)は終了です。

 旅行中に読了した本は9冊。
 ロマン優光SNSは権力に忠実なバカだらけ』読了、★★★。文体はご自分でも言うとおり達者ではない(少なくとも皮肉は不得手)ですが、逆に考察の誠実は際立つかな。小沢健二に関する一章とか、今回は余計な飾り(嵩増し)が目立った印象。
 今村昌弘『屍人荘の殺人』読了、★★★★★。これは先日書いた通り。明日の日記に挙げる今年の5冊に、あと一歩のところで入らず、という位置。
 シタラマサコ『おそ松さん(5)』読了、★★★。
 森博嗣『道なき未知』読了、★★★★★。若者向けの助言集。感情ではなく論理で語られているのはいつも通り。膝がヒリヒリするくらい打ち続けました。生徒に全部まるごと紹介したいです。今回の旅行ではこれが一番。
 はしゃ『さめない街の喫茶店』読了、★★★。
 むぎわらしんたろうドラえもん物語~藤子・F・不二雄先生の背中~』読了、★★★。
 寺沢大介ミスター味っ子 幕末編(2)』、★★★。『ミスター味っ子』は確実に自分の血肉の一部だと断言できますが、続編や番外編に関しては……。
 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』読了、★★★★。これは面白かったし私情がムクムクと喚起されました。この主人公は母君ではない、と言い聞かせながら。
 水木悦子『ゲゲゲの娘日記』読了、★★★★。家族から見た翁の姿。これだけの人ですから、娘氏がファザコン丸出しの「お父ちゃん大好き」でも仕方がない。
 読みさしは伊藤潤二の研究本、前川ヤスタカのエッセイ、中島義道の日記、等々。