3.2.1.○

 31日の私的恒例の記録。本とCDとのベストを列挙です。

 漫画5作品。作者名50音順(以下同じ)。
 A.安藤ゆき町田くんの世界(1~6)』
 B.此元和津也『セトウツミ(7・8)』
 C.田中圭一『ペンと箸』
 D.安田弘之『ちひろさん(1~6)』
 E.よしながふみきのう何食べた?(13)』
 ベストは昨年に引き続いてBで完璧。漫画家の子供を選んだ着眼と、模写力に象徴されるインタビュイーへの愛情とで、Cは作者の代表作になりました。少女漫画ではAの穏やかさが拾い物。D・E、孤独な人々が辛うじて支え合う姿は、他者の主観で「ごっこ」に見えようが「異端」に見えようが、やはり普遍なのだと思います。

 今年発売の書籍5冊。
 A.小川剛生『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』
 B.斉藤美奈子『文庫解説ワンダーランド』
 C.野矢茂樹『大人のための国語ゼミ』
 D.森博嗣『道なき未知』
 E.前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』
 Aの執着、Bの至言(これって、あれじゃん)、Cの理知、Dの誠実、Eの文体(研究費を稼げる芸!)、にそれぞれ感服。C・Eは既にブーム、Aも『応仁の乱』に続いてブームに乗れるのかどうか。

 昨年以前発売の書籍5冊。
 A.井出孫六『抵抗の新聞人 桐生悠々
 B.小林信彦『おかしな男 渥美清
 C.最果タヒ『きみの言い訳は最高の芸術』
 D.平岩弓枝『肝っ玉母さん』
 E.米原万里『打ちのめされるようなすごい本』
 最大の収穫はCでこれは天才の筆。A・Bは偏に人物の魅力。E→Dと続けて読んだのは偶然、米原氏の喜怒哀楽にあてられて平岩小説で涙腺をやられるなど珍しい体験でした。

 今年のCD5作品。
 A.ANATAKIKOU『3.2.1.○』
 B.絵恋ちゃんと楽器『ERERGY』
 C.戸川純『わたしが鳴こうホトトギス
 D.中島みゆき『相聞』
 E.RHYMESTER『ダンサブル』
 最高だったのはB、次点がEです。Eは確かにダンサブルでライブでの客も大盛り上がりだったのですが、Bのライブでのヲタ芸の方がはるかにダンサブルだったというのが実際で、後ろから(客ごと)鑑賞して面白いのは圧倒的に絵恋ちゃんと楽器(とえれにすと)の方でした。Cは福岡ユタカの仕事が凄い、昨年の発売ですが聴いたのが今年だったので選びました。ANATAKIKOUの才能を埋もれさせなかったサポートメンバーの力に感謝。Eは久しぶりに(『I Love You,答えてくれ』以来10年ぶりに)全曲好きなアルバム。

 ここから、通常の日記。

 8時前までたっぷり睡眠を取って、入浴後に着替えて、家から徒歩3分の場所にあるディスカウントストアに。本日最初の仕事は、母君の命に従ってオーブンレンジを購入すること。選ぶのが面倒なので、よく聞くメーカーで20000円在庫1つというのを迷わずに選択。選択10秒、倉庫から商品を取り出してくるのを待つのが10分でした。行きは3分、帰りは5分かかったのは、商品の入った段ボールが持ち運びしにくいからです。こういう時には、車を持っている人の方が有利ですね。
 設置は簡単で、今はアースの接続にもドライバーが要らないという時代。冷蔵庫の上に設置する1分よりも、箱から取り出す方に時間が掛かったくらいです(発泡スチロール類が大量、包装は厳重)。さてさて、これで我が家の文明度はまた一つステージを上げることと相成りました。餅が焼ける(正月用)、冷凍食品が食える(どうでもいい)、燗つけができる(果てしねぇ。現在、冷蔵庫には純吟の4合瓶が3本)。どうしましょう、職場に弁当とかを持って行くようになったら(なりません)。

 でもって、オーブンレンジよりも、こっちの方が重大事かも知れない買い物が、サイズの違う雪平鍋2つ。就職と同時に全ての自炊を手放して鍋釜はおろか皿箸の類も自宅に置かない生活を15年続けた私が、2年前にこの自宅に引っ越して以来一度も使っていないガスコンロを、母君正月3泊を機会についに使用することに決めたのです。先ずは、年越しそばですね。
 16時に来宅の母君と、先ずは近所のスーパーマーケットに買い物に。とは言っても、1・2日に食べるお節は既に宅急便で届いており、購入する必要があるのは今日の夕食のお蕎麦、及び正月中に食べる雑煮の材料のみです。要するに、蕎麦・出汁・餅、及び具材のブリ・鳥・葱・とろろ昆布、のみが必要。後は、飲み物やら果物やら甘味やらを適当に。蕎麦だけでは寂しいので、今日の夕食には刺身を食べようと、切り落としを購入しました。我が家には一切の調味料がないので、小さな刺身醤油も購入。

 急須・湯飲み・蕎麦雑煮用のお椀、の3つは母君が新しい物を購って持って来て下さいました。
 3泊4日の母君は上げ膳据え膳。
 先ずは、「紅白」前のニュースが流れるTV前の炬燵に座って頂き、先日国語科恩師先生から頂戴した棒茶を入れて一服してもらう。私は台所に立ち雑煮の準備です。昆布で出汁を取っている間に、切り分けた鶏肉を日本酒(月桂冠を1合買ってます)で下ごしらえ。塩が無いので、代わりに刺身醤油を少し垂らしてみました(ヅケになったりして)。長ネギは予め切ったものをタッパーに大量に入れているのでそれを使って、蕎麦をゆでる時間は母君に4分を計ってもらいました。

 鶏肉・葱・とろろ昆布だけのシンプルなかけそば、それと刺身とで夕食。母君が1人前の炭水化物に加えてタンパク質も摂るというのは、やっぱり「非日常」年越し期間故の奇跡ですね。普段の食事量は、これの半分でしょう。
 私の食事スピードは母君の2~3倍というところなので、母君がゆっくり食べている間に、鍋・まな板・包丁・急須・湯飲み・タッパー等々の洗い物は全て終わらせ、お茶っ葉を入れ替えて新しいお茶を……って、人の為だと思ったら意外とやれるもんですね(面倒くさいけれど)。お茶を出すと同時に、食べ終わった母君のお椀を洗ったら炊事はおしまい。箸は割り箸ですし、刺身はタッパーから出さずに醤油皿はお椀の蓋で代用するという卑怯な技を使っていますので、他に洗い物はありません。食後には、ロールケーキ(4切れ入り)を1切れずつつまみました。

 さて、『紅白』ですけれども。ここまで興味が湧かないと却ってチャンネルを切り替えるタイミングが判らず、結局流しっぱなしになってしまいます(『ガキ』と『孤独のグルメ』とは録画です)。お陰で年賀状のコメントが捗り、年明け(元旦)を待たずに全て終わってしまいました。紅白の歌手に関しては、名前すら知らないグループが一定数以上居て、TWICEだとかWANIMAだとかいう情報ゼロのアーティストは興味の有無を問わず取りあえず観ちゃう(確認しちゃう)という。三浦大知は凄かったし、エレファントカシマシ高橋真梨子とは流石だと思いました。椎名林檎安室奈美恵桑田佳祐石川さゆり等々の「鉄板」は、まぁこんなもんだよなぁ、という感想。

 母君は「紅白」の終了を待たずに寝室(和室)に入り、私はジャニーズのカウコンまで観て寝ました。05年の「ファンタスティポ」は歌えます。56回生の(昨日も忘年会にいらしていた)ジャニ好きSくんが推してて、私も良いなと思って購入。当時はまだ仕事をしながらジャニ系の曲に目を通す(体力・精神的)余裕がありました。それ以降の購入は嵐「truth」だけでそれも……えっ、10年前っ!? 20代って、若かったしもう遠いんですねぇ(しみじみ)。あ、KAT-TUN再始動は素直に目出度いですね。