子供はいつもそれと知らないうちに 大人に変わるよ

 7時起床(昨日は昼と夜と2度も飲んで流石に疲れました)。入浴後、出張の荷物をバッグに詰め込んで学校へ向かいます。今回は生徒引率の校務出張なので格好はずっと仕事着で、替えの服もカッターシャツ・ネクタイ等真っ当な(?)ものばかり。
 日本政策金融公庫が主催する第5回「想像力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」において、エントリー3247件中のファイナリスト10組に選出された67回生高2のメンバー4人(我らがB組3人と、C組1人)が明日出場する最終審査会(@東大本郷キャンパス)に、一体誰が引率をするのかという問題です。多くの高校(大会の性質上、水産・農業・商業系が多いです)は学校を挙げて、或いは授業の一環として教員の密な指導の下で行ってる(それが証拠に一校から複数エントリーという学校ばかりな)んですが、ウチのF高、全然違いますから。教員、ぜ~んぜんコミットしてませんから。学校としても別に特別に勧めているわけではありませんから。生徒が、学校の(受験だとか文化祭だとか高文連高体連だとかいう)文脈とは「全く」(←ここ強調)無関係に、自らの興味好奇心で取り組んで独自に(学校からしたら「勝手に」?)応募したら、初参加の高校の生徒がお手本もなしにジタバタしたプランが10傑に選ばれて「しまった」という流れですから。学年としても困っちゃって、誰が引率に行くんだよ始業式・課題テスト直前の連休とかいう怒濤のように忙しい時によぅ、ってなったら何だか東京が好きそうで独身で暇そうで一応メンバーの大部分を占める学級の担任をやってるという私に白羽の矢というのがまぁ確かに自然な流れではあるのね。

 午前中は学校で新学期を控えた会議があるのでそれに参加、の後は直ぐに西鉄バス福岡空港。年末に続きまたもや空路往復ですがこれは私が決めたのではなく政策金融公庫がチケットを送り届けて下さったのでそれに従うだけ。顎足つきじゃなかったらそりゃ行き(け)ません。
 で、その空港へ向かう高速バス、に漫画『異世界居酒屋「のぶ」』を片手に乗り込んだら、前の停留所から乗ってた引率生徒の一人がプリント広げて冬休み課題テストの勉強をしていて、なんかこうのっけから汗顔ここに極まれりみたいな。「ビジコン」ファイナリストですから、優等生だらけですから、連れて行く方が気後れしちゃいます。

 15時の飛行機、16時半に羽田空港に着いたら、「羽田空港→浜松町→秋葉原お茶の水」という順番で鉄路移動、公庫が押さえて下さったホテルはお茶の水にあります。飛行機は無事に滑走路に着陸(今日のパイロットは年末往復の時の人よりも「下手」な気がしました)。予定通り生徒4人を引率したのですが、若干の時間的余裕があったので「秋葉原お茶の水」の移動は電車か徒歩かどちらの移動が良いかを聞いたら4人とも徒歩を選択。
 今回の2泊3日、コンテストにまつわるイベントが詰まってて、可哀想に生徒は観光をする時間を全く与えられていないのです。だから、電気街を15分ほど歩いた(17時台の秋葉原レベルでも生徒たちは「人が多い!」と驚いていました)のが僅かな「東京観光」。その後、万世橋から聖橋へもう真っ暗な道を歩いて移動、ホテルにチェックインをした後は、直ぐに着替えて神保町の学士会館へ移動します。

 以前、63・64回生の演劇部が高文連の大会で日本一になった時もそうだったのですが、決勝の前日に東京在住の同窓会(OB諸氏)が壮行会を開いて下さるというのです。K市の市役所にお勤めで今回の「ビジネスプラン・グランプリ」の活動においても多大なるご協力・ご指導を頂いたK先輩(31回生ですから私から見ても大先輩です)が幹事を引き受けて下さり、31回生の先輩諸氏や生徒に年近い大学1年生(年末にランチをご一緒のHくんからは彼が作ったお米をお土産に。多謝!)、そして何と同窓会長までいらして20人弱の中華宴席です(勿論、未成年はお酒はなしです)。
 高文連・演劇部は学校の「正式な」活動の文脈ですので壮行会相当なのかも知れませんが、今回のコンテストは実際には非正規の活動なので同窓会を挙げてというのはやや大袈裟な(過分な)扱いなのですが、このコンテストの開始に尽力された中に(「ガ○ホー」の)S先輩がいらっしゃるとか、或いは諸先輩方にとっては演劇よりも「ビジネスプラン」の方が解りやすく魅力的であるとか、まぁ色んな理由があるのでしょうが、兎に角OB諸氏が今回の名誉を我がことのように喜んで下さっているのです(何だか大それたことをしてしまったの? と当のメンバー4人は苦笑い)。
 そうそう、今回のメンバー4人の中には来年度の「男く祭」の実行委員長と副委員長とが含まれているので「同窓会」の雰囲気をちょっと知っておく(これが「大人」の世界だ!)という点でも得るものはあったかも。

 19時~21時の壮行会の後は、タクシーでホテルに戻り、K先輩とメンバー4人とで軽く打ち合わせ。その後、彼らは自室に戻り……私は夜の街に消える! 許して! 東京まで来て何もしないなんて耐えられないの! Twitterでゆる募(だけど切実)かけたらがっ様がわざわざ22時とかいう時間にお茶の水まで来て下さったの!
 ……という訳で、がっ様と駅前の居酒屋「一」にてさし飲み。未踏のお茶の水でちょっと気になっていた立ち飲み。実際にはテーブル席ありで、創作イタリアンがK市の価格帯で楽しめる名店でした。満・喫!