身分卑しき、貴方の下僕は呪文を唱えて祈ります

 朝からずっと昨日のテストの採点。採点をして、集計をして、解答解説上位者表などをまとめたプリントを作って、今日の6限の授業で最初のクラスに返却します(全ての作業は6限の始まる30分前に終わりました)。テストを返却する日は、残る時間でセンター現代文の演習(実力試験)をやるだけなので私は楽。次回からは普通の授業で、教科書外から引っ張って来た川田順造「手づくり幻想」を扱います。もうすぐ読み終わる原研哉『白百』が最初の授業の資料に使えそう(100の随筆ですからどんな教材にもどこかが絡められそう。どれも逸品だし)。

 採点中の職員室に、ぜんざいとお椀(使い捨て)とが運び込まれます。本日は鏡開き。嘗ては大きな鏡餅を飾っておき本当に食堂で割っていましたが、経費削減なのかいつしかそれが丸餅に変わり、今年からはついに小さな白玉が2つだけ(餅ですらない)! 一緒についてた沢庵も無くなってしまうなど、規模は縮小の一途です。しかし、それでもこういう年中行事を絶やさないのは大切なことだと思います。「祝う」イベントと「祈る」イベントというのは、しみったれな節約根性ごときで無くしていいものではなく。

 雪がちらつくと、2年前の67回生高校入試を思い出しますね。大雪で試験の時間割を急遽変更するなどドタバタでした。本日は、昼過ぎに一瞬吹雪いて、その後に鮮やかな虹がかかったので職員室が盛り上がり。写メを撮る先生、を後ろから写メろうとする先生。

 放課後はやや長い職員会議だったのですが、そこで大学からの新しい業務命令に関するプリントが配布されました。
 労働者の勤務過多を抑止する為の取り組みなのだそうですが、労基局の命令で、先ずは教員の勤務実態調査……として、我々が毎日判子を押している出勤簿に、出勤・退勤時刻を各人がその都度記録する義務が2月から生じるそうです。記録といったって出勤簿への手書きですから、誰が何時間働いているのかは事務方のどなたかが定期的に手計算で集計するのでしょう。みんなの労働、どんどん増えていきますね。

 夜は近所の肉料理「I」にて読書独酌。ポテトサラダ、鶏唐、パスタ。