寝そびれた子供には目の毒な宵

 本日午後から数日間はF校職員室の圧倒的非日常、ある意味では高3の大学入試に等しい程の重要度を持つイベントであるところのF中・F高入試に関する業務が続きます。生徒は半ドン(3限授業)後に完全下校で敷地内からシャットアウト(24日まで構内に立ち入り禁止です)、教員・事務員だけで(絶対社外秘のものを多く含む)業務が行われるのです。
 
 3限終了後にSHR、そのまま試験会場準備に入ります。具体的には、いつもは1班7人で行う作業を倍の14人に増やして教室(試験会場になります)の大掃除、掲示物の撤去、机の並べ替え、等々。さて、生徒と掃除中に、高2B組には他のクラスにはない分量の「学級文庫」がある故の会話。
 生徒「先生、学級文庫の棚は放置するんですか?」
 教員「あ~、特別規定があった覚えが無いな……うん、3つとも裏返しにしておこう」
 生徒「別に表向きで良くないですか?」
 教員「たわけ。『売春島』に『アダルトビデオ最尖端』に『オトコのカラダはキモチイイ』になんてどこの小6に見せんだよ」
 ここの高2にも見せんなよ、って話ですけれども、まぁ真面目に言えば受験生に見せる情報量が受験会場毎に違っている(関係ない情報で気を散らせるような教室がある)というのは良くないのですね。という理由で、残念ですが教室後方掲示板に生徒が画鋲を並べて書いた「ガンバレ!!」のメッセージも後で事務方に撤去されてしまったようです。

 明日からは暫く忙しい(本を読む時間がない)日が続くので、今日は早めに居酒屋「S」に入って読書独酌。山田風太郎森見登美彦に加えて、富澤一誠の古い古いエッセイを。