雪 気がつけばいつしか なぜ こんな夜に降るの

 5時の起床は普段の生活から考えたらやや遅め、ですが生徒にとっては耐え難いスケジュールなのかな(どうせ、昨日の就寝時刻なんて日付跨ぐレベルで違反しているんでしょうし)。5分前行動が出来る学年にしては珍しく、朝食会場の点呼に遅れる部屋が3部屋(も!)ありました。本日は移動日。
 朝食後、生徒は慌ただしく部屋を片付け、担任の見回りを経てホテル前のバスに飛び乗ります。ホテルから送る荷物(大きなトランク)はバス横の大型トラックに預けて(私はスポーツバッグ1つを飛行機に持ち込むだけです)。空港までの2時間は、昨日(から日付跨いで今日)の寝不足を取り返す爆睡で行きのバスとは真逆に水を打った。そして、飛行場に着いた途端に再び覚醒して目が輝きます。

 空港では自由時間が2時間。福岡空港とは比べものにならない規模のレストラン(北海道名物)街にお土産街、に蜘蛛の子で散っていくお生徒さんたち、たぶんたっぷりお小遣い貰ってるんでしょうねぇ。私は5年前に入って感動した回転寿司に……と思ったら経営母体が変わっていました。味は前と同じくとても良かったんですけれども、値段はかなり上がってましたね。でもって、独りで読書しながら食ってたら横に来ましたよ仲良し男子生徒2人組、たっぷりお小遣い貰ってるんでしょうねぇ、ほらその皿の色はちょっと高いやつであぁそんな目映い皿を何の躊躇いもなく。しかも2人組、偶然隣に居合わせたお婆様とお話しながら1皿奢って貰ったりしてその田舎学ランのどこに母性本能をくすぐる要素があんねんな、と。
 K市の母・Hさんへは海産瓶詰め、超ベテラン保健先生には北海道限定のビール、等々のお土産はご自宅へ配送。不躾ですが、怒られたら後で謝ろう。

 飛行機、今回は着陸前に揺れたのでかなり怖かったです。気流の関係なんでしょうね。スクリーンに映った飛行経路を見ると、一旦空港の南側に回って北上しているようなんですが、理由は分かりません。風だとか他の飛行機だとかの影響があるんでしょうか。私、行き(西から東へ)より帰り(東から西へ)の方が時間が掛かる理由をついこないだまで知らなかったくらい蒙いのです。

 北海道の空港で解散式を済ませており、福岡空港に到着の後は生徒は順次流れ解散。但し、担任団はバスに分乗し、F校まで帰る生徒、JRや西鉄のK駅まで帰る生徒の引率を。私がJRのK駅で生徒を降ろしたのは19時でした。
 K市に入って唖然としたのが、北海道から帰ったこのタイミングで年一レベルの積雪だったこと。せいぜいが数センチだとは言え、K市の地面が白いのは本当に珍しいことなのです。どのくらい珍しいのかと言えば、その地面を革靴で走ることがどれだけ危険なのかということを失念してしまうレベルで、私、北海道ですら転ばなかったのにK市でバスを降りた1分後に見事に滑って転んで身体の右半分を強打してしまいました(痛みは3日間引きませんでした)。

 走った理由は幹事だから。JR直ぐの焼き鳥屋「S」に入店して、引率有志打ち上げ(というよりも、写真館さん・添乗員さんに感謝する慰労会)を開きました。私は初めて入ったのですが、2階の1室を借り切ったらビールは設置のサーバーから自分で注ぐというスタイル。元ビール会社勤務でいらっしゃる学年主任地理先生の技が冴えまくってました。身体は痛い、酒は旨い。

 健康(?)睡眠。明日の高2は生徒も担任団も代休ですが、私は高3テスト会(国語)が入っているために問答無用で出勤しなくてはなりません。ブラックか。