つかれてもどる僕は 一人ぼっちのつまった

 先ずは、昨日帰還のスキー研修引率中に読了した本を。
 西原理恵子2冊。『ダーリンは72歳』読了、★★★。実際にことには及ばないという制約があるからなのか、西原先生が高須先生を襲う下ネタの件はどんどん表現(吹き出し)が下品になっていくのと反比例してだんだん面白くなくなってます。2人がくっついてる間はもう仕方ないのかな。もう1冊はそれより面白く無かったのですが、何となく読み通してしまったもの。藤子不二雄A・西原理恵子藤子不二雄A&西原理恵子の人生ことわざ面白“漫”辞典』読了、★★★。
 蝉川夏哉異世界居酒屋「のぶ」』読了、★★★★。書店で何となく立ち読みしたら降りられなくなって購入してしまいました。何という読みやすさなんでしょう。カタカナ人名は苦手なのですが、今回はコミカライズ作品を先に読んでからの小説本なのでそこまで苦戦はしません(でも、時々冒頭の人物紹介を確認しています)。1章が短い。
 齋藤希史『漢文脈と近代日本』読了、★★★★★。何度も(主に仕事で)手に取っているのですが拾い読みばかりだったので、一度腰を据えて通読してみました。次回からの現代文は森鴎外舞姫」なので、その導入(0時限目)として本書が出典になったセンターを解かせてその解説をしてみます。森鴎外が文語文でも口語文でもない雅文体を選んだ理由も説明できますし、主人公の太田豊太郎くんの身体に流れる士人のエトスについての導入にもなる。

 さて、本日の高2は生徒も担任団もスキー研修(日曜跨ぎ)の代休。ですが既に何度か書いた通り私は高3テスト会(東大・九大の漢文)の採点ががっちょり来るので出勤です。ブラックか。代休の代休は取れないのだろうか、と一瞬は考えたのですが、授業がない平日が木曜日しかなく、その日を代休にしてもどうせデスクワークが溜まりまくって学校に行くことになり、学校に行ったなら担任業務をスルーするわけにはいかず、と結果的に無意味なことに気づきました。私は舎畜。
 と言うわけで、午前中から(いつもよりは大分遅く9時は過ぎてました)私服で学校に入り、学級通信作成・授業準備等々を終わらせた後、昼に届いた高3漢文の答案を採点。
 さて、「代休を返せ!」と泥田坊の涙で採点をしていたら、高2数学先生が「先生、元気~?」と颯爽と現れワシワシと仕事をなさって颯爽と帰って行かれました。お帰りの際、「お疲れ様! 先生は若いから元気やね!」とのお言葉が後ろから聞こえたので反射的に「あんたや!」と(2回り近く年上の先生に対して大変失礼な返しで)振り向いたのですが、そこにはもう残像すらありませんでした。

 夜は久しぶりの「もりき」で独酌。高校の同級生(47回生)で東京在住のYくんが「明後日福岡に行くんだけど、飲める?」と連絡をくれたので、その場でマスターに頼んで鴨を予約しました。