天使も夢見る 春だから

 本日は授業がないので、「舞姫」の授業プリント準備を粛々と。本文の朗読については、初回はプロの声優によるものを使いますが、2回目以降は生徒の事前録音音源を使います。とある文系の生徒がかなり前に「読みたい」と立候補してきたので、念のために全クラスで読みたい生徒がいるかを尋ねたら、学年から5人(全員男子)が手を挙げて。これは過去の学年で起こらなかったことではっきり言って意外。初回以降の文章を6つに分けて、生徒5人と私との6人でリレー朗読します。生徒の録音アルバイト代は1000円なので、今回は5000円の出費。まぁ、仕方がないですね。それよりも、朗読の巧さが作品理解度と相関するので、そちらの方が心配です。

 夜は、数年ぶりに47回生Yくんとさし飲み。在学中は仲が良かったけれども、高校卒業以降は殆ど会っていない(15年間で数回です)し今日も数年ぶりにお会いします。Twitterでは繋がっているとは言え、正直「友達/知人」のどちらに分類した方が失礼にならないのかすら自信がなかったので、向こうから飲みの誘いが来た時には少し驚きました(勿論、嬉しかったです)。
 こういう時には、珍しいジビエ(天然の鴨)だとかが話題のきっかけになるから便利ですね。しかも、誰もが目を瞠る味でYくんも当然のごとく絶賛。会話も弾みます。そのYくんは、大学卒業以来15年間で「トリンプ」→「リクルート」→「GU」と職場を変えつつ一貫してマーケティング担当。今日も全身GUファッションなのは、
 Y「仕事が半分、好みが半分。物がいいから個人的にも気に入ってる」
 私「大体、自社物を着るというのが当たり前なの?」
 Y「社割がきくしね」
 私「へ~。トリンプの時も?」
 Y「馬鹿か。あぁ……そうだ、お前そんなやつだった」
 私「僕、ブラジャーなんてしないけど?」
 Y「違うわ。そうそう、話の転がし方がそんなんだったわ、って。一つの話題に時間が倍かかる」
 私「わぁ、座持ちがいいなんて褒めていただいて。奥様、こちらにビールのお代わりを~」
 完全にオッサンの会話だ。

 「もりき」には3時間ほど。Yくんはこの後文化街のスナックあたりに繰り出すそうで私も誘われたのですが、明日の授業があるのでお断りしました(その程度の節操はありましてよ)。タクシーでお見送りしてから帰宅。
 今日のYくんの話でびっくりしたのは、銀座の「GU」ビルの賃料と、「一太郎」が近々無くなるんじゃないかという予想。前者はともかく、「一太郎」文化が浸透している国語科にとってはちょっと嫌な話です。

 蝉川夏哉異世界居酒屋「のぶ」 三杯目』読了、★★★★★。漫画を追い越したので、オリジナルのストーリーとして読むドキドキも加わりました。★5つ。