逢う時にはいつでも 他人の二人

 他教科(数学が多いかな)の先生から「国語教師は知識を無限に増やさないといけないのが大変でしょう(大意)」と言われたことが10回と言わずあります。が、国語教師が知識量にいちばんの比重をかけているというのは多分間違いだと思います。例えば数学の先生の場合になら「六角形以上なら頂点より対角線の方が数が多いですよね? 知識は別に有限で、ある程度でいいんです。ある程度以上が担保出来れば、知識間の連関を追究する方に労をかけます」と説明すると納得してもらえます。

 本日、母君の定期検診。今日は9時から採血とレントゲンとがあるだけで、私が朝のSHRを終えてタクシーで病院に着いた時には、既に主治医先生の診断中でした。変化なしで継続治療という診断をいただけましたので、これで25日に母君がリハビリステーションを出られ、私と自宅で同居することが確定しました。薬局で1ヶ月分の薬を買い、タクシーで西鉄に移動して朝昼兼用の食事(うどん)を食べてお別れ。引っ越しが決定したので、K市内の赤帽に電話をかけて、日曜昼の荷物移動の申し込みをしました。
 その後は学校に移動、4限~7限まで「舞姫」の授業です。高3は二次試験本番前最後のテスト会があったので、その漢文の採点を放課後に半分(残りは明日の未明に自宅で)。

 夜は「もりき」。今日の診断結果と日曜引っ越しの話をすると「良かったねぇ」と喜んで下さいました。「でも、それならここに飲みに来る回数もめっきり減るんじゃないの?」と横に座るHさんに聞かれましたが、基本的に「財布と食事とは別」という生活です。というか、母君は「超」がつく偏食・小食の上に18時30分にはお休みになるという生活スタイルなので(食事については発病前からずっとで、睡眠についてはリハビリ以降の話)、そもそも食事をご一緒するのが難しいんですね(せいぜい、休日の朝食・夕食や適当な間食程度かな)。母君がお休みになった後に、私が外に飲みに行くというのがデフォルトになるはずです(或いは、私が仕事帰りに飲んで帰ったら既に母君がお休みになっているという形)。

 山口恵以子『食堂のおばちゃん』読了、★★★。ハルキ文庫を手に取るのは初。人情物の人気シリーズらしいですね。滅茶苦茶読みやすかったしキャラクターにいい人も多いしなんですが、シリーズ1冊半を読んだ感想としては、展開のご都合主義が多いかな、とかこの展開・台詞はあの作品あの漫画で見たかな(偶然でしょうが)、とかいうのがちょっと引っかかりました。
 葉室麟『草笛物語』読了、★★★★。こちらは作者急逝が驚き。上記山口小説はライトな(軽い)小説、葉室作品はライトな(正しい)小説ですね……と遊びながら気づいた、違う違う、山口作品はライトで(軽くて)ライトな(正しい)小説だったわ。
 加藤元浩Q.E.D.iff -証明終了-(9)』読了、★★★。