「ひとり」の哲学

 上野千鶴子山折哲雄『おひとりさまvs.ひとりの哲学』読了、★★★。「日常性の維持」派には、上野氏が蛇蝎視するおっさんの放浪孤独死願望(言い立てるだけで実践はしない)というのがいまいちピンと来ないんですけれども(だって皆さん、山頭火とか放哉とかのあんな生き方に、本当に憧れます?)、そういうこと言うおっさん、多いんですかねぇ。そういうおっさん、即ち現実的な「おひとりさま」の生活、特に自分の最期を(主に)女性に押しつけておきながら観念の中だけの放浪願望を語るようなの、これがいちばん迷惑なんだ、と生涯(選択的)独身の上野先生の言。まぁ、「ご尤も」以外に言いようがないですね。
 新久千映『タカコさん(3)』読了、★★★★。デキ女でらっしゃるところの「奥さん」が塾をサボった息子氏を猛然と叱り飛ばしているシーン、やっぱり好きだわ……漫画の中なら。

 本日、半ドンで授業は3コマ。「舞姫」が全クラスで終了しましたが、定期テストはもう完成しています。本来なら全ての授業が終ってから問題を作り始めるのが筋なのでしょうが、今回は明日の母君の引っ越しで一日の全てが潰れるであろうことを考えて前倒し前倒しで仕事をしました。午後はデスクワークの後、自宅に戻って荷物の整理(母君受け入れの準備)。18時過ぎに自宅前に同窓同僚数学に(車で)迎えに来てもらって、職場関係のお通夜に行きました。K氏に戻った後は、お気に入りのうどん屋「K」で肉うどんを食べた後、小料理屋「A」に(これは半年以上ぶりの)訪問。私はまだ同窓同僚数学のお子様の実物を見たことはなく新築のご自宅にもお邪魔したこともなく、でお通夜の帰りに数学に「ウチで飯食ってく?」と誘って頂いたんですが辞去。独り暮らし最後の日なので、飲んで帰った自宅の部屋で独り暮らしを存分に味わいました。明日からは2人家族です。