30を過ぎた頃から…イライラするッ!

 木原浩勝『九十九階段 第十夜』読了、★★★。

 何というか、私の舌が回るのと子ども(生徒)を甘やかすのとは遺伝なのだなぁ、としみじみ。同居以来、お礼だとかお詫びだとか何らか理由をつけて、母君は私に「お小遣い」を渡したいご様子なのです。
 私「あのですね、37歳ですよ? 今更お小遣いとかいう年じゃないのは解るでしょう?」
 母「何言ってるの。37年も生きて私との歳の差一つも縮められないのに」

 4月の業務スケジュールが大体判明しました(高3担当で「男く祭」を控えているので、激忙しいだろう上に細かい動きが読み難かったのですね)。で、7・8日(土日)は7日の夜だけ仕事がなく、シティプラザに『ラ・カージュ・オ・フォール』を観に行くことができます。電話でHさんにお尋ねしたら即答で行きたいというお返事だったので、チケットを2枚確保することに。年末発売の人気公演ですので良席は諦めていたのですが、シティプラザの窓口まで出張ったらまだ1回のSS席が少しだけ空いていました。

 58回生Eさんがご結婚なさるとの報(御目出度う御座います)。で、彼女の友人Yさんから、余興の映像に用いる教員一同のビデオメッセージを収録したいという依頼が(こういうお仕事もあるんですよ)。最近はスマホで録画、はい送信、と何でも簡単にできてしまうので断るのが難しいんです。百閒先生の「イヤダカラ、イヤダ」(芸術院会員推薦辞退)とか、井上陽水の「恥ずかしい」(紅白辞退)とか、問答無用で断るというのも出来なくはないんですけれども、そこまではねぇ。
 「37歳独身、最近、最早一周回って心の底から純粋に言えるようになりました! Eさん、ご結婚御目出度う御座います!」
 横で見てたクラスの生徒にクスクスと笑われてしまいました。

 定期テスト3日目。午後は定期後の授業準備。春休み前に3回分の授業が残っていますが、教材として何を扱おうか少し考えて伊東俊太郎『科学と現実』などどうだろうと思いつき(少し古いですが)、手持ちの本は散逸しており学校図書館にも収蔵されていないためにamazonで検索したらヒットしたので、そのまま学校まで配送手続き。
 そうそう、林達夫『歴史の暮方 共産主義的人間』(中公クラシックス)って、いつの間にか絶版になってたんですね、知りませんでした。しょっちゅう飲んでる63回生Eくん(東大教育学部)から譲ってくれとメールで頼まれて、文庫を数冊持ってる中の1冊を「やるのはいいんだけど、中公クラシックスで新品が買えるんじゃないの?」と返信した後、amazonを検索して知りました。Eくんは3日の昼にK市に来るそうなので、その時に会って本を渡すことにします。

 明日は卒業式で、高2は在校生として臨席。明後日が定期テスト最終日です。