蘇る大食伝説

 テスト明けの本日から再び「日常性の維持」ですが滑り出しの初日は土曜半ドン授業で肩慣らし。ただ、高2生徒(高3が卒業したので、昨日から事実上の最高学年ですね)は新年度4月の「男く祭」に向けて色々と動き出している様子です。「様子です」というのは他人事扱いに見えるかも知れませんが正に「他人事」で、F高「男く祭」は資金まで含めて全て生徒運営に任せる行事ですので、生徒指導部の先生(世界史・体育)はともかく私などはほぼ部外者の立場ですから口出し手出しをすることは一切ありません。
 私の方は授業が1コマで、これは定期テストを返却してセンターの過去問を演習させるだけなので楽(昨日ノンストップ12時間で採点・集計を終わらせた仕事の見返りと思い、テスト明け初回の「授業もどき」を恥じる気持ちを抑え込む、みたいなのが恒例になってます)。半ドン終了後は、林達夫『歴史の暮方』(中公文庫)をバッグに入れてタクシーで学校を出発し、63回生我らA組Eくんと繁華街で待ち合わせしました。頼まれていた本を私がてら、Eくんの爆食芸を堪能するという趣向。

 ランチで何を食べたいかと聞くと「魚」という返事。確かに東京から帰ってきたら(Eくんは東大教育学部です)こっちの魚が食べたくなる気持ちはわかるけれども、ランチでってのは意外に店の候補が少ないんですよねぇ、という中で選んだお店は魚料理「U」。ここは、桶盛になった「本日のおススメ」から1匹を選んで塩焼き・煮つけ・唐揚げのいずれかにしてもらう「本日の鮮魚ランチ」というのが名物なのです。
 後で車を運転するというEくんはお茶、私は当然瓶ビールを注文して、ランチのメインは私がカレイの塩焼き、Eくんがアラカブの煮つけ。Eくん用に、2人前の刺し盛を別途注文しました。ランチには小さな刺身が(4切れほど)ついていますが、そんなもので満足する「爆食芸人」ではありません。私がビールを飲むペースでEくんが米をお代わりしまくり(私はご飯は遠慮しました)、味噌汁はお代わり不可ということで私の分を彼に回し、メインが魚の煮つけだけでは足りるはずもないEくんのためにエビフライを2本追加注文して(私は尻尾だけもらいました)、その後別の種類の魚を塩焼きにしたものも追加注文、更にその後で一人前のパスタまで食ってますからね。以前、飲み会で同席した(同じく63回生A組の)Bくんが彼の食べっぷりをみて胃の調子が悪くなったというエピソードがあるのですが、まさにうべなるかなです。
 話は教育学部でのエピソード、今後の進路(卒論とか就活とか)のことが中心で、毎回そうですけれども好奇心おばけのEくんとのトークは1軒では終わるものではないので、二次会は西鉄K駅構内の喫茶店へ。私がビールセット(ビール2杯と小さな料理2品と)を注文したらEくんが「まだ飲むの!?」と驚いていましたが、こっちから言わせたらデザートとか言いながらパフェ注文したお前の方がよっぽどオカシイだろってなもんです。

 帰宅後は懇々。母君には昼酒を叱られてしまうやも知れませんので、そぅっと玄関をくぐりそのまま入って左の寝室へ、という流れ。なんだか「二人暮らし」で、ベッドに入ってから少し笑ってしまいました。
 目が覚めたのは21時で勿論母君はぐっすりの時間。取りあえず風呂に入ろうとお湯をため、待っている間にとある本を開いたら十数ページ読んだ箇所がそのままF校入試に使えそうなものでびっくりしました。即座に寝室から書斎に移ってPCを開き、F校入試国語と同じ体裁で本文を打ち込んだ後、読みながらぼうっと線が浮かんでくるように思えた箇所に傍線を引き、ついでに設問を作ってみたらこれが完璧かどうかは措きますが兎に角一つの形で完結している(難易度を無視すれば久しぶりに「当たり」の作問です)。
 興奮しながら風呂に入って(作問をしている間に一度湧いたお湯が冷めかかってしまったので「追い炊き」をしました)、風呂上りに祝勝会気分で「もりき」に出かけたのが23時40分でした。というわけで、「もりき」以降の話は明日の日記の記述になります。