太陽が夜に遊びに訪れる日

 昨日の日記で書き忘れましたが、後期小論文(東京医科歯科)を添削した理Ⅲ受験某くん、通ってました。こう、後期の指導に関する仕事の一切が本当は必要なかった(下品な言い方をすれば無駄に終わった)と解る瞬間、これは本当に嬉しいですね。
 さて一方、前期試験が残念な結果だった卒業生の中には、後期試験の結果に関わらず、或いは後期試験を受験せずに第一志望への浪人を決定する人も居ます。というわけで、以下。

 浪人生へのアドバイス
 高校同期の大学1年生との接触は断つこと。オンライン程度ならというのは絶対にダメです。というか、オンラインの方がダメです。
 高校時代の素行・成績に関係なく、大学に進学したらそれなりに人は変わります、という言い方は口当たりが良いくらいで、要するに少なくない卒業生の生活が雪崩てボロボロになります。Twitterで「二外期末ノー勉やけど1限まで3時間あるからゆーて単位ワンチャンあるで」の4時間後に「絶起」とか呟きながら口開けて「いいね」待ってるようなのを「羨ましい」などと1ミリでも思ったらその瞬間に二浪三浪が確定です。

 さて、本日から1泊2日で上京旅行。昨日の大宴会は身体に名残をのこさず、健康的な早朝起床、入浴、旅行準備(っつっても1日分の着替えと本のみです)、の後で母君と軽くお茶を飲んでから自宅を出発。今回は人生初スカイマークで、K市を8時に出た高速バスは45分程で空港着、飛行機の出発時刻は9時30分です。JALANAと以外の航空会社は大迫害を受けて飛行機に乗ろうと思ったら機体まで空港内でバスを乗り継いで行かなきゃなんない、みたいなのを想像していたのですがそうではないらしく、搭乗口は確かに端っこだけどそも福岡空港がそんなに広くないからスムーズに飛行機に乗ったなぁ、という印象。小さな飛行機で機内には画面がなかったので、シートベルトの締め方から何から、全て実際のサンプルを使ってCAさんが実演説明してくれました。機長の挨拶は日本語がたどたどしく一瞬機内が「?」となりましたが、続く英語は流暢そのもの。機内サービスはドリンクが選べずホットコーヒーのみですが、キットカットの小さな袋がサービスで。短い期間にこうも何度も飛行機に乗ると流石に慣れるもので(怖いは怖いですよ)、窓ぎわの席から車窓(?)を眺めて、遠くに聳える富士山を写メってTwitterにアップする(←降りてから、浜松町へ向かうモノレール内でですよ)余裕も。

 予定では11時に羽田着。お昼はでっくんとのお約束で11時50分に恵比寿だったのですが、飛行機が25分遅れで離陸して10分遅れで到着したのまで含めて読み通りで(飛行機って絶対時刻通りに動かないですよね、客には時間厳守を強いるのに)、私は48分に恵比寿駅に降り立ちました。でっくんも時間通りにやって来て、駅から徒歩10分の店に向かいます。恵比寿を選んだのは気紛れですが、でっくんは医者(Z塾→F中25回生・F高47回生同期→理Ⅲ・TQC18期同期)なので遠慮なく高い店を予約しました。人気店「マノワ」でジビエランチです。
 夜のパーティー(TQCの35周年で、私もでっくんも参加します)があるのでお酒は控えめで、泡・白・赤を1杯ずつ。選択式のメインジビエプレートは、私が雉を選んででっくんが穴熊を選びました。

 前菜プレートは3種盛り合わせ、ヒグマのコンソメジュレってのはスープにあたるのかな、フォアグラ鯛焼き、の後で魚料理、メインは(選択式で)北海道産の雉の胸肉ロースト、最後にデザートと紅茶とを。ワインと合わせて10000円ですから、まぁ凄いですよね。誘って店を決めたのが私なので出そうかと思ったんですけれども、同じく全額払おうと思っていたらしいでっくんと結局割り勘にすることに。

 優雅にフレンチを食べながらのトーク
 例えば後輩がギブアップを出した仕事を先輩が手伝ったとする。その時に後輩が先輩に「すみませんでした」とだけ言って終わるのは何なの? と。ふざけんな、と。あ、謝っても許さないとか言ってるわけじゃないからね、先輩が後輩を手伝うのは当たり前の義務だから、別に偉くもなんともない行為だって認識くらいはあるから。後輩、謝る必要なんて全然ないの。だって別に悪くないんだから。でもね、手伝われた方が「すみませんでした」だけでお仕舞いにしよう、ってんならそれはちょっとズルくない? とは言いたくなるわけ。だって、そんな風に言われたら先輩は「気にしなくて良いよ、若いうちはよくあることだから」って答えるしかないじゃん。大人って社交辞令の世界なんだからさ。ただね、仕事を手伝った挙げ句になんで手伝った方が宥めて慰める役割を強いられて終わりなのか、とは思う。なんで「すみませんでした」なのさ。なんで、必要もない謝罪に対して許しを与えるなんてシチュエーションが生じるのさ。そこは「ありがとうございました」でしょ? たった一言だよ。「ありがとうございました」なら、仕事した先輩もちゃんと労われたわけだから十分報われるし、感謝した後輩も仕事に対して敬意を払うという行為を通じて自分もそういう仕事をしなくちゃって自然に思えるようになるでしょ? 絶対「ありがとうございます」だよ。「すみませんでした」とか言ってさ、なんで自分は宥められる慰められる立場だみたいなポジションを取ろうとしてるんだと。僕、これ結構拘るよ。それに対してね、「謝ってる相手に文句言うとかおかしいじゃんパワハラじゃん」とか言う人も居るかも知れないけど、それは単純すぎる考え方でさ、先輩が後輩の仕事を手伝って「すみませんでした」ってのが当たり前になったら、その内先輩が後輩の仕事を手伝うこと自体がパワハラだって雰囲気が生まれるからね。「すみませんでした」は無関係の周囲から同情を受けるから。でもそれって、集団のパフォーマンスが萎縮するってことだからね。それこそ最悪のパワハラじゃねーかと。集団の質に萎縮をもたらすこと以上のハラスメントがあるなら教えろよ出る杭打ってんじゃねーよ、って。もっかい言う。仕事への敬意があったら絶対に「ありがとうございました」ってなる。手伝った方が偉いとか手伝われた方が悪いとかそんなんじゃないの、そんなのどうでもいいの。ただ、その仕事が大切なものなんだ、って思うだけでいいの。どっちが良いとか悪いとかね、結局仕事そのものよりも立場っていうか人間関係っていうかズバリ自分がどう思われるかだけに拘ってるから「すみませんでした」で終わりみたいな逃げに走るわけ。大切な仕事なんだから、みんなで頑張ってみんなで労り合えばいいのに。
 で「……ってのをハッキリ言うならさ、そりゃあ、池さん(←私のこと)、怖がられるよ」
 私「だろうね。だから言わないよ。日記くらいでしか。でっくんの前だからデトックスしてんの」
 ……大学生にも言いたいんですよねぇ。飲み会で先輩がサラダ取り分けたら「すみません」じゃなくて「ありがとうございます」って言った方が明るくていいよ。それで「ありがとうじゃねーよてめーの仕事だろがよ」とか言う先輩なら大した人間じゃないから(心の中で)切っていい。そして、後輩にサラダ取り分けて「すみません」って言われたら「ありがとうの方がいいよ」って返してあげられる先輩になれたらいいですよねぇ。
 で「……あのさ、要はそのくらい優しい言い方したらいいんじゃない?」
 私「それな」

 TQCのメンバーと会うのは、もう何よりも楽しいことなんです。でっくんは私の「親友」で(恥ずかしげもなく!)、オツカル様は私の「推し」なんですけれども、その2人だけじゃなくて、もう皆が。だから、今日は(30パ以来の)5年振りの人生の祭なんです。

 恵比寿駅で一旦でっくんとお別れした後、山手線ぐるりで池袋へ行き、先ずはホテルへチェックインです。この時点で15時。池袋北口の定宿は1階の大浴場が魅力、早速30分ほどの湯浴みなぞ。その後、礼服に着替えてホテルを出てから池袋を散策。サンシャイン通りの雑居ビルに入っていた理容室(おしゃれ!)でシャンプーと顔剃りをしてもらいました(3000円超!)。ジュンク堂に寄るかどうか迷ったものの、恐らく20分程度しか居られないと判断して回避(明日行きます)、そのまま神保町へ移動することに。学士会館は、1月上旬に生徒を引率して訪れましたね(ビジネスプラン・コンテスト決勝プレゼンの応援会)。一年に2度も訪れる場所だとは思っていませんでした。

 TQCの35周年パーティー。直前(本当に3日前とか)まで何の音沙汰もなかったので(会員、日本全国から集まりますからねぇ)、到着する頃には主催メンバーがロートル元会員に吊し上げでも食らってるんじゃないかと期た、じゃない心配していたのですが、集まった人々は至って穏やかに歓談中で拍し、じゃない安心しました。
 17期からはJTCYさん、まっぴぃ、K1さん、K2さん、Sさん、の5人。18期からはアラリン、私、遠ちゃん、がっ様、でっくん、の5人(オツカル様は仕事で二次会から)。20期からはポコ、オールナイト、ミッドナイト、まっきょん、よっすぃ、の5人。
 と、こう書いていくだけで多幸感がじわじわと沸き上がってきます。TQCに在籍した5年間(あれ?)は、本当に楽しかったから。周りにいるのがあんなに頭いい・面白い人たちばかりだった経験って、後にも先にももうないと思います。就職後のF校の生徒にも、職員室にも、頭いい・面白い人たちはいっぱい居るんですけれども、密度で考えたら及ぶものではありません(なんて書いて大丈夫なんでしょうか)。

 パーティーのO次会じゃないんでしょうが、OB某氏(クイズが好きな人たちの界隈では有名な方)の個人企画として昼から夕方までクイズ大会が開催されていたそうです。JTCYさんやオールナイト・ミッドナイトtwinsは参加していたそうで、双子からは「勿論撮ってもらいました!」と私でも顔を知っている有名な東大王某氏とのツーショットを見せてもらいました。「ミーハーですから」とキラッキラの眼で言うのを見て、そうそう、この2人は入会当時から「裏がない」という表現が嫌味にもならないほど素直な好奇心に溢れてたんだった全然変わってない、と真から感動しました。私が「最初、眩しすぎてちょっと苦手意識あったもん」と正直に言ったら、ニッコリと「嫉妬ですね」と返されました。嬉しいくらい変わってない!(後で、このミーハーに触発されて、私も「東大王」2氏の写真を撮らせて頂きました。流石にツーショットではありませんが、F高クイ研への話のネタになるぞ、と)。

 会は立食パーティー形式。特別な趣向は必要なく、初代会長のスピーチとビンゴ大会程度のイベントがある以外は、ず~っと歓談でいいんですね。雑に言えば、歓談がクイズなんですから。私はコミュ力が低いので、専ら17・18・20期の方々とお話しをして、途中で15期の(F高の大先輩でもある)つるりんにも余所余所しく挨拶をしに行きました。
 個人的には、TQC30期でF高の教え子でもある58回生Kくんとお話しできたのも楽しかったです。ネット媒体のニュースを書いたり編集したりのお仕事に携わっているそうで、紙の世界とは異なるお話が新鮮でした。「白」の信奉者からは(心情的には)遠い世界ですが、知らない世界の話を聞くのは面白いですし、やり甲斐をもって働く方の話は話しっぷりから魅力的なのです。

 二次会は私が事前に手配しておいた神保町「S」(魚串の店)まで歩いて10分。参加者は、16期・17期・18期・20期有志でおよそ20名。25周年パーティーの10年前なら二次会も飲み放題にしたでしょうが、今や単品注文が飲み放題よりも安くつく集団になっています。
 さて、学士会館を出て歩き出す前に、オツカル様に電話。
 私「今どこ~?」
 オ「神保町に居るよ~。そっちは動いてるの? なら、店の前で合流できるよう急ぎます」
 私「わかった。待って……おまちしって~いま~す~♪」
 裏声で歌った瞬間に、がっ様・遠ちゃんから「何で日本直販のCMなんだよ!」「しかもわざわざ言い直してまで!」と爆速でツッコまれてしまい、笑いが止まらなくなります。うん、昔からこんな感じだった。

 二次会は、20人がワンフロアを貸し切ってわいがやの歓談。私は、18期副会長時代、及びF校就職後に養った幹事スキルをフル活用して、ビールに肴にと追加注文を繰り返しながらひたっすらビールを呷るだけ。座席位置はオツカル様(推し)の正面(最前)を押さえて一歩も動かぬ。オツカル様は、着席した瞬間に大量のCD(絵恋ちゃんさん・里咲りささん)をバラ撒き始めます。持っていなかった絵恋ちゃんさんのシングルCD3枚をタダで貰えてとても嬉しい。
 池袋独り3次会として、「韓二郎」で辛ラーメンとビールを注文した(完食した)のもしっかり記憶しています。どんだけ飲んでもね、あれだけ楽しいのを忘れるはずはありません。

 健康睡眠。