忙しいのは自分だけと思わないで

 バレンタイン(相手のターン)では「池ノ都くんの場合、甘いのより酒よね」と、アテにしかならなさそうな乾き物(高級品)を頂いたので、同じく「甘いのより酒」の方がよさそうな英語パイセンへのホワイトデー(自分のターン)でも「繁枡」が出してる日本酒ボンボンを選びまして。
 私「先生の為人(ひととなり)にぴしゃりのものをと、日本酒ボンボンを選んで御座います」
 英「あ、ありがと」
 私「お気に召して頂けるかと。ただ……」
 英「何?」
 私「商品名に多少問題がありまして」
 英「何?」
 私「『箱入娘』」
 爆笑。

 本日はマーク模試の2日目ですが、SHRでのホワイトデー配布芸に緊張感も緩みます。でもって、緊張感が緩むとあれだね、出ますね。
 数学。「数ⅠA」「数ⅡB」を解く場合、問題冊子の冒頭から始まる「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」ではなく、問題冊子の途中(真ん中のページ)から始まる「数ⅠA」「数ⅡB」を間違いなく解くという決まり。解き始める前に、解答欄に「数学Ⅰ/数ⅠA」「数学Ⅱ/数ⅡB」のどちらを解くかマークする欄があり、監督者は「数ⅠA(数ⅡB)の方をマークする」と指示を出す訳ですから、幾ら初回の受験だからと言って間違うはずがない……
 地「……のに、間違えてたの? ウチのクラス? 45人中の」
 私「25人が(笑)」
 地「マジかあっ! 最悪じゃないかあっ!」
 数学開始直後に全クラスの机間巡視をやってみたんですね、実験的に。したら、居るわ居るわ「数学Ⅰ・数学Ⅱ」派。ご自分のクラスに特にそれが多かったことをお知りになって主任地理先生蒼白です。ま、二度間違えたら本当の阿呆だということで、今回は大目に見るということでしょうか。因みに、数学Ⅰ・数学ⅠAと数学Ⅱ・数学ⅡBとは(必ずなのかは知りませんが)第一問が共通問題なので、開始直後に指摘すれば実害はありません。

 センターにおいても一つありがちなミスが、選択問題を両方解くというやつ。選択問題は、選択した問題以外は解いてはいけない(解答欄に記入してはいけない)という決まりがあります。しかしそれに気づかず、世界史・日本史において選択問題を全て解いて解答記入してしまったうっかりさんが多数。これは英語パイセンのクラスに多くパイセン激怒。
 英「だいたいさぁ、選択問題全部解いたなら満点が120点とか130点とかになってる訳やん? 自己採点の時に自分の点数が高すぎるって気づくはずやろ? それで気づかんってどんだけ抜けてるのかって話じゃない?」
 私「先生、それは違っておりますぞ」
 英「なんでよ?」
 私「選択問題を両方解くようなうっかりさんが、満点が20点30点上がったくらいでそんな高得点を取るほど勉強していると思われましょうか」
 数「満点が上がってても気づかんくらい出来が悪いってこと」
 英「情けないっ!」
 爆笑。

 昼過ぎに模試は終了、その後で担任団は学年会議。生徒は、放課後にクラスコーラスの練習を始めています(高3学年が恥ずかしい演奏は見せられないので、流石に熱心です)。
 一旦自宅に帰り、入浴。母君がシチューを作っておられたので、少し味見をさせてもらいました……が、母君が豚肉にかける料理酒として冷蔵庫の中の「天狗舞大吟醸の4合瓶を開けられていたのを見たときには卒倒しそうになりました。「獺祭」2割3分と迷われたと仰っていたので「最悪」ではなかったのだと思い込んで諦めるしかありません。

 タクシーで繁華街へ移動。
 本日の夕食は、野菜料理「バッタ屋」にて、我ら63回生A組のIくん(出席番号3番→九大)・Iくん(出席番号4番→一橋大)と3人で(二人ともイニシャルがIなので、前者をIくん、後者をIちゃんと書き分けます)。Iちゃんは「バッタ屋」の椎茸が大好物で、先日東京で会った時に連れて行くよう命じられたというのは日記に書いた通り。そこへIくんを呼んだのは、東京でのランチの時に偶然話題に上ったからです(Iちゃんは、Iくんに対して或る大きな大きな借りがあって、一回正式に謝っておこうという話になったのです)。
 さて、大学も3年生などになると、勉強の話やサークルの話よりも就活やバイトなど働くことに関する話題が多くなります。Iちゃんは三鷹の食堂「N」で働き、Iくんは中洲の鉄板焼き「K」で働いているとのこと。前者はこの間聞いた通り「ちょっとおしゃれな大戸屋」だそうですけれど、後者は観光ガイドで読んだ外国人旅行客が押し寄せたり個室で企業接待が営まれたりというような高級店だそう。それぞれ違う特色を持った飲食の表の話裏の話で盛り上がりました。Iくんは明日も企業面接があるそうですね。
 Iちゃんはお酒が強くなく(そんなに飲むのが好きじゃないんじゃないかな。健康的)、Iくんは結構イケる方(昨日、就活先の人事の人と飲みに行って滅茶苦茶飲んだらしく、本日は途中まで若干の宿酔い状態でした)。と言うわけで、「バッタ屋」の後はIちゃんが抜けてIくんと小料理屋「S」へ。カウンターの常連さんたちと並んでウィスキーの水割りを飲みながらカラオケ三昧。Iくんは実家がK市にある(現在は福岡市で独り暮らし)のですが、ご家族には内緒で来たそうで「流石にこんな深夜に帰るのは気が引けるから」と、私と別れた後はネカフェに向かうらしく。

 何のノリなのか、この3人で20日に二日市「月空」に飲みに行く約束、そして月末の上京旅行では28日夜にIちゃんが働く食堂「N」に二人で飲みに行く約束など交わしてしまい。「N」にはIちゃんが働いてる姿を見に一人で行こうかと思ったんですが、それだけは恥ずかしいから断固拒否! とIちゃんに言われてしまいました(ま、そらそうか)。